雨の日のお伽噺

雨月 千疾

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風船と共に

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人が歩いてきた
あのゴミの街の人
ゴミを当たり前に捨てていた人
色のない世界から歩いてきた人
皆同じような顔をしていた
色がない
目に生気がなく
どこか虚ろに目が泳いでいた
こないだ丘に来た人もいた
その人も例外なく胡乱げだった
そしてその人達は1列に並んで
風船のなる木に並んだ
最初にいる人から順に
風船を1つ摘み
持ち手の部分を首に回す
すると風船は色とりどりに増えて
人を持ち上げた
風が吹いた
それに乗るように
風船と共にどこかへ行った
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