2 / 4
初めての
しおりを挟む
「おいおい! なんだよこれ!?」
「やっべぇ!? 全員戦闘準備だ! さっさとやらねぇと街がとんでもないことになるぞ!」
俺が外に出ると、全く想定していなかったような事態が外で広がっていた。
念のために外に出ただけだったのに、街がめちゃくちゃにされていた。
「ブゥオオオオオオオ!!!」
俺達の前にいるのは大きさ5メートル以上はあるミノタウロスだ。街中に響くのではないかと思うほどの咆哮を上げ、辺りの家を手に持っている巨大な斧で街を破壊していく。
あまりの迫力に思わず唾を飲み込んだ。
身体中から冷や汗が流れ、身体が震える。
俺が今まで見てきた巨大モンスターだったらある程度解体されたあとだったし、生きているとしても小さめのモンスターだけだ。
こんな巨大なモンスターが生きているのを生で見ることなんて一度もなかったし、これからそんな経験をすると思ってもいなかった。
そもそもミノタウロスは通常サイズで2メートル程度のサイズなので、こんなに大きくはならない。間違いなく変異体だ。
つまり、こんなミノタウロスは見たこともないし怖い。
まだ俺のことを狙っているわけではないが、遠目に見ていても圧倒的なまでの力の差を感じる。
もし遠くにいるミノタウロスが俺のところに迫ってきたら何も出来ずに死ぬのは間違いない。
死にたくないなら逃げないといけない。
俺が住んでいる街、ロスタリカには丈夫な門が用意されているし、そこには衛兵も配置されているはずだが、突破されたということか。
なぁにやってんの!
街がめちゃくちゃじゃないか!
「ル、ルーさん。ど、どうすんだよこんな奴!? 止められるの!?」
俺に力はない。もちろん戦う技術もなければ経験もない。
頼りになるのはいつも店に来ている冒険者たちだ。
これだけ街を好き放題されてるんだし、多分手の施しようがない。それでも藁にも縋るような思いでルーさんに問いかけた。
「あー。あいつは無理だ……どうにもならん。さっさと避難するぞ」
申し訳なさそうな表情でルーさんが謝る。
まだ何もしてないのに何で諦めてるの!?
「それじゃこの街はどうするんだよ! あんな奴が街にいたら俺達は外に出ていくしかないじゃないか!」
「そんなこと言ったって仕方ねーだろ!! 俺達冒険者がいくら戦うための力を持っているっていっても無敵なわけじゃねーんだ! お前だって長いこと料理人をやってるなら帰ってこない冒険者がいることぐらい知ってるだろ!」
「それは……そうだけど……」
「ほら! そんなこと言ってないでさっさと避難するぞ! ハルなんて何一つ戦う力を持ってないんだから狙われたら終わりだぞ! いくら俺でもあんな化物に狙われたらお前を助けることなんてできねぇ」
分かっているけど、なんとかして欲しかった。
たった1体ミノタウロスが攻め込んできただけでこんな様になるとは思ってもいなかったんだ。
「ブォォオオオオ!!」
俺達がそんな話をしている間にもミノタウロスは街を破壊していく。その近くにいる冒険者達が攻撃を仕掛けるが、そんなの歯牙にもかけていない。
何のためにこの街にきたのかは分からないが、ただひたすらに街を破壊していく。
いつまでもここにいても俺が出来ることなんて何一つないし、なんなら迷惑をかける可能性もあるので早々に避難しようとした時、遠くにいたはずのミノタウロスと目があった。
「ひっ」
「ブモォォオオオオ!!」
目があっただけなのに背筋がぞくりとする。
たまたまこちらを見ただけなのだと自分に言い聞かせる。避難するために走り出すと、無作為に動いていたミノタウロスが俺の方に一直線に向かって走り出した。
「な! なんでいきなり俺の方に向かってくるんだよ! さっきまで適当に動いてるだけだったじゃないか!」
「ハル! そんなこと言ってないでさっさと走れ! ぶっ殺されるぞ!」
そうだ、このままあいつが俺のところに突っ込んできたら、間違いなく死ぬ。
そんなのは嫌だ。
「分かってる!! アアアアアア!!!!」
元々運動なんてしてこなかったが、その辺りの冒険者なんて目じゃないような速度で走る。走る、走る。
ミノタウロスから逃げて自分の命を守るため、我武者羅に走る。
ただ、それでも5メートルのサイズを誇るミノタウロスに狙われてしまったのなら逃げられるわけがなかった。
「ブオオオオオ!!」
俺はミノタウロスの巨大な鳴き声がすぐ後ろまで迫ってきているのを感じた。
「ハル! くそっ! フレイムバースト!!」
ルーさんがスキルの炎魔法でミノタウロスに攻撃を加える。
「この化け物がッッ!!」
巨大な炎だったがミノタウロスの装甲は破れない。
ミノタウロスに火傷を負わせる程度のダメージを与えるだけに終わった。
ただ、ミノタウロスは火傷を意に介さず俺に突っ込んでくる。
「ブォオオ!」
ただ、それでも腕を少し火傷させる程度のダメージしか与えられていない。
何故か俺を一直線に狙っているミノタウロスの進行を止めることは出来なかった。
「く、くそ! お前がそのつもりならやってやる。どうせ俺が走ったところで追いつかれるんだ。それなら戦って死んでやる!!」
なんでこいつが俺のことを狙っているのかも分からないし、どうしてこんな状況になっているのかも全然理解できないが、どうせこのまま死ぬなら勇敢に死んでやる。
俺には戦うためのスキルは何一つないからこいつが1回攻撃をされただけで死ぬ。でも、何もせず逃げまどって死ぬよりはマシだ!
腐っても最初は冒険者を目指していたんだ。何にでも立ち向かおうという心意気だけはあった。
その時の思いを振り絞って、俺はミノタウロスと対峙することにした。
「やっべぇ!? 全員戦闘準備だ! さっさとやらねぇと街がとんでもないことになるぞ!」
俺が外に出ると、全く想定していなかったような事態が外で広がっていた。
念のために外に出ただけだったのに、街がめちゃくちゃにされていた。
「ブゥオオオオオオオ!!!」
俺達の前にいるのは大きさ5メートル以上はあるミノタウロスだ。街中に響くのではないかと思うほどの咆哮を上げ、辺りの家を手に持っている巨大な斧で街を破壊していく。
あまりの迫力に思わず唾を飲み込んだ。
身体中から冷や汗が流れ、身体が震える。
俺が今まで見てきた巨大モンスターだったらある程度解体されたあとだったし、生きているとしても小さめのモンスターだけだ。
こんな巨大なモンスターが生きているのを生で見ることなんて一度もなかったし、これからそんな経験をすると思ってもいなかった。
そもそもミノタウロスは通常サイズで2メートル程度のサイズなので、こんなに大きくはならない。間違いなく変異体だ。
つまり、こんなミノタウロスは見たこともないし怖い。
まだ俺のことを狙っているわけではないが、遠目に見ていても圧倒的なまでの力の差を感じる。
もし遠くにいるミノタウロスが俺のところに迫ってきたら何も出来ずに死ぬのは間違いない。
死にたくないなら逃げないといけない。
俺が住んでいる街、ロスタリカには丈夫な門が用意されているし、そこには衛兵も配置されているはずだが、突破されたということか。
なぁにやってんの!
街がめちゃくちゃじゃないか!
「ル、ルーさん。ど、どうすんだよこんな奴!? 止められるの!?」
俺に力はない。もちろん戦う技術もなければ経験もない。
頼りになるのはいつも店に来ている冒険者たちだ。
これだけ街を好き放題されてるんだし、多分手の施しようがない。それでも藁にも縋るような思いでルーさんに問いかけた。
「あー。あいつは無理だ……どうにもならん。さっさと避難するぞ」
申し訳なさそうな表情でルーさんが謝る。
まだ何もしてないのに何で諦めてるの!?
「それじゃこの街はどうするんだよ! あんな奴が街にいたら俺達は外に出ていくしかないじゃないか!」
「そんなこと言ったって仕方ねーだろ!! 俺達冒険者がいくら戦うための力を持っているっていっても無敵なわけじゃねーんだ! お前だって長いこと料理人をやってるなら帰ってこない冒険者がいることぐらい知ってるだろ!」
「それは……そうだけど……」
「ほら! そんなこと言ってないでさっさと避難するぞ! ハルなんて何一つ戦う力を持ってないんだから狙われたら終わりだぞ! いくら俺でもあんな化物に狙われたらお前を助けることなんてできねぇ」
分かっているけど、なんとかして欲しかった。
たった1体ミノタウロスが攻め込んできただけでこんな様になるとは思ってもいなかったんだ。
「ブォォオオオオ!!」
俺達がそんな話をしている間にもミノタウロスは街を破壊していく。その近くにいる冒険者達が攻撃を仕掛けるが、そんなの歯牙にもかけていない。
何のためにこの街にきたのかは分からないが、ただひたすらに街を破壊していく。
いつまでもここにいても俺が出来ることなんて何一つないし、なんなら迷惑をかける可能性もあるので早々に避難しようとした時、遠くにいたはずのミノタウロスと目があった。
「ひっ」
「ブモォォオオオオ!!」
目があっただけなのに背筋がぞくりとする。
たまたまこちらを見ただけなのだと自分に言い聞かせる。避難するために走り出すと、無作為に動いていたミノタウロスが俺の方に一直線に向かって走り出した。
「な! なんでいきなり俺の方に向かってくるんだよ! さっきまで適当に動いてるだけだったじゃないか!」
「ハル! そんなこと言ってないでさっさと走れ! ぶっ殺されるぞ!」
そうだ、このままあいつが俺のところに突っ込んできたら、間違いなく死ぬ。
そんなのは嫌だ。
「分かってる!! アアアアアア!!!!」
元々運動なんてしてこなかったが、その辺りの冒険者なんて目じゃないような速度で走る。走る、走る。
ミノタウロスから逃げて自分の命を守るため、我武者羅に走る。
ただ、それでも5メートルのサイズを誇るミノタウロスに狙われてしまったのなら逃げられるわけがなかった。
「ブオオオオオ!!」
俺はミノタウロスの巨大な鳴き声がすぐ後ろまで迫ってきているのを感じた。
「ハル! くそっ! フレイムバースト!!」
ルーさんがスキルの炎魔法でミノタウロスに攻撃を加える。
「この化け物がッッ!!」
巨大な炎だったがミノタウロスの装甲は破れない。
ミノタウロスに火傷を負わせる程度のダメージを与えるだけに終わった。
ただ、ミノタウロスは火傷を意に介さず俺に突っ込んでくる。
「ブォオオ!」
ただ、それでも腕を少し火傷させる程度のダメージしか与えられていない。
何故か俺を一直線に狙っているミノタウロスの進行を止めることは出来なかった。
「く、くそ! お前がそのつもりならやってやる。どうせ俺が走ったところで追いつかれるんだ。それなら戦って死んでやる!!」
なんでこいつが俺のことを狙っているのかも分からないし、どうしてこんな状況になっているのかも全然理解できないが、どうせこのまま死ぬなら勇敢に死んでやる。
俺には戦うためのスキルは何一つないからこいつが1回攻撃をされただけで死ぬ。でも、何もせず逃げまどって死ぬよりはマシだ!
腐っても最初は冒険者を目指していたんだ。何にでも立ち向かおうという心意気だけはあった。
その時の思いを振り絞って、俺はミノタウロスと対峙することにした。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
元・神獣の世話係 ~神獣さえいればいいと解雇されたけど、心優しいもふもふ神獣は私についてくるようです!~
草乃葉オウル ◆ 書籍発売中
ファンタジー
黒き狼の神獣ガルーと契約を交わし、魔人との戦争を勝利に導いた勇者が天寿をまっとうした。
勇者の養女セフィラは悲しみに暮れつつも、婚約者である王国の王子と幸せに生きていくことを誓う。
だが、王子にとってセフィラは勇者に取り入るための道具でしかなかった。
勇者亡き今、王子はセフィラとの婚約を破棄し、新たな神獣の契約者となって力による国民の支配を目論む。
しかし、ガルーと契約を交わしていたのは最初から勇者ではなくセフィラだったのだ!
真実を知って今さら媚びてくる王子に別れを告げ、セフィラはガルーの背に乗ってお城を飛び出す。
これは少女と世話焼き神獣の癒しとグルメに満ちた気ままな旅の物語!
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
社畜生活に疲れた俺が転生先で拾ったのは喋る古代ゴーレムだった。のんびり修理屋を開店したら、なぜか伝説の職人だと勘違いされている件
☆ほしい
ファンタジー
過労の末に命を落とした俺、相田巧(アイダタクミ)が目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界だった。神様から授かったスキルは「分解」と「再構築」という、戦闘には向かない地味なもの。
もうあくせく働くのはごめんだと、静かな生活を求めて森を彷徨っていると、一体の小さなゴーレムを発見する。古代文明の遺物らしいそのゴーレムは、俺のスキルで修理すると「マスター」と喋りだした。
俺はタマと名付けたゴーレムと一緒に、街で小さな修理屋を開業する。壊れた農具から始まり、動かなくなった魔道具まで、スキルを駆使して直していく日々。ただのんびり暮らしたいだけなのに、俺の仕事が完璧すぎるせいで、いつの間にか「どんなものでも蘇らせる伝説の職人」だと噂が広まってしまい……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる