運命を刻む者たち

ペルシャ猫

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命を与える者2

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 ギブの両親は子供の目から見ても最悪だった。父親は酒に溺れ、母親は毎日夜の街へと出かけていた。そこへ、児童養護施設の職員を名乗る女がやってきてギブを連れて行った。その頃6歳だったギブには女が救いの女神に見えていた。両親はその女に興味も示さず、ギブが連れて行かれたことすら一週間後には忘れてしまっていたのではないかと思う。
 施設での生活は幸せで溢れていた。毎日同年代の施設の子とも遊べるし、何より愛情を注いでもらえた。
 しかし、幸せな日々は1年で終わりを告げた。6歳にして愛情に飢えていたギブは与えられる愛情だけでは足りなくなっていた。そして、愛情を注いでくれない人を恨むようになった。日が経つにつれて行動に起こすようになり、ついには殺人事件を起こすことが目的にまでになっていた。
 殺人を起こしてからは施設にいられなくなり、少年鑑別所へと送られた。
 しかし、そこでギブに転機が訪れた。乗っていた車の運転手が殺されたのだ。そして、その殺した犯人たちはギブを見つけるとこう言った。
「ギブ・リブス、俺たちと一緒に来い。好きに殺させてやる」
 ギブはこの男たちの「殺し」という言葉に惹かれついて行った。着いたのはホテルの一室だった。そしてそこには2人の男がいて、ギブを見た大柄の男が口を開いた。
「俺の名はデストロイ・リブ。この組織、「マドファイド」のリーダーだ。俺はこの世界を破壊し、また一から作り直すこと目的だ。そのためには殺しが必要だ。お前は殺したいんだろう?私たちの手伝いをさせてやる。お前には殺し屋になることが出来る力が眠っているみたいだしな」
 この言葉を聞き、ギブは興奮を覚え、デストロイに忠誠を誓ったのだった。
 それからまた1年後。ギブに能力が発現した。それは、対象の人間に1つ命を余分に与える【生命復活(リターン・ライフ)】という能力だった。
 ギブは迷わずデストロイに使った。この愛情を注いでくれない世界を素晴らしいものに作り直すために。
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