運命を刻む者たち

ペルシャ猫

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復讐を果たした者

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 ウェイトはデストロイを殺してすぐにその場を立ち去った。あそこは敵の本部だったのでデストロイを殺した途端に襲い掛かられる可能性があり危なかったからだ。そして、今は近くの丘のふもとにいた。
「やっと俺を殺そうとした復讐ができたぜ。後は他の仲間の奴らを殺すだけだ」
 ウェイトがパペスキル王国の王宮から出てそんなことを呟いていると後ろから女の声が響く。
「No.1、才能の暗示【魔術師】のタレント・マスオブ。我らマドファイドが殺したはずのウェイトが生きていたとは……何故だ。しかし、次こそは殺す」
 そこにはマドファイドの幹部であるタレント・マスオブが立っていた。
「おう、ちょうど俺もお前を探していたところだぜ」
 女のタレントの口調はデストロイの殺された怒りによってきついものとなっていた。ここから、元仲間同士の戦いが始まる。

 ウェイトはデストロイと同等の力を持つと言われるタレントに、肩を並べる戦いをしていた。
「今日の俺は負ける気がしねぇ。ぶっ潰してやるよ」
「貴方、本気で言っているの?私に勝ったことないでしょう? 」
 ここでウェイトは仕掛けた武器の斬撃をタレントの周りにで固定し、動けなくした。そして、またも首に巻き付けようとした。
「甘いわね、私の本気を見せてあげるわ。貴方には私の力を見せたことはなかったわね。私の能力は【瞬間移動(イリュージョン)】よ」
 そう言った途端その場からタレントが消失した。そして、後ろから殺気の気配を感じる。
 ウェイトが咄嗟に屈むと上を大きな鉈が通っていった。
(【瞬間移動】だと⁉︎ 厄介な能力だ……)
 しかし、ウェイトは怯まない。すぐに後ろを向くと、武器を振り回し、タレントの懐へと潜り込む。この場合、小さな武器を扱うウェイトの方が有利だ。そして、足に鎖を巻き付けようとした時、ウェイトはデストロイと同じように自分の身体ががくりと傾くのを感じた。よく見ると、固定された斬撃で足首が両足とも取れていた。受け身を取ろうとしたが、また同じように手首も切り落とされた。
 手足の取れたウェイトは顔面から地面へと落ちていった。
「貴方が固定したであろう斬撃に誘きだしたのよ」
 タレントのそんな悪意の笑い声と共に頭に痛みが走った。切り取られた手足は身体と共に両方ともその場に放置された。

 残り、12人。

 No.12 【吊るされた男】 ウェイト・タイム
 Ability:【固定(フィクセイション)】…物や事をその場に固定する
 Main Image 
正位置:忍耐、救済
逆位置:失敗、窮屈
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