15 / 38
復讐を果たした者
しおりを挟む
ウェイトはデストロイを殺してすぐにその場を立ち去った。あそこは敵の本部だったのでデストロイを殺した途端に襲い掛かられる可能性があり危なかったからだ。そして、今は近くの丘のふもとにいた。
「やっと俺を殺そうとした復讐ができたぜ。後は他の仲間の奴らを殺すだけだ」
ウェイトがパペスキル王国の王宮から出てそんなことを呟いていると後ろから女の声が響く。
「No.1、才能の暗示【魔術師】のタレント・マスオブ。我らマドファイドが殺したはずのウェイトが生きていたとは……何故だ。しかし、次こそは殺す」
そこにはマドファイドの幹部であるタレント・マスオブが立っていた。
「おう、ちょうど俺もお前を探していたところだぜ」
女のタレントの口調はデストロイの殺された怒りによってきついものとなっていた。ここから、元仲間同士の戦いが始まる。
ウェイトはデストロイと同等の力を持つと言われるタレントに、肩を並べる戦いをしていた。
「今日の俺は負ける気がしねぇ。ぶっ潰してやるよ」
「貴方、本気で言っているの?私に勝ったことないでしょう? 」
ここでウェイトは仕掛けた武器の斬撃をタレントの周りにで固定し、動けなくした。そして、またも首に巻き付けようとした。
「甘いわね、私の本気を見せてあげるわ。貴方には私の力を見せたことはなかったわね。私の能力は【瞬間移動(イリュージョン)】よ」
そう言った途端その場からタレントが消失した。そして、後ろから殺気の気配を感じる。
ウェイトが咄嗟に屈むと上を大きな鉈が通っていった。
(【瞬間移動】だと⁉︎ 厄介な能力だ……)
しかし、ウェイトは怯まない。すぐに後ろを向くと、武器を振り回し、タレントの懐へと潜り込む。この場合、小さな武器を扱うウェイトの方が有利だ。そして、足に鎖を巻き付けようとした時、ウェイトはデストロイと同じように自分の身体ががくりと傾くのを感じた。よく見ると、固定された斬撃で足首が両足とも取れていた。受け身を取ろうとしたが、また同じように手首も切り落とされた。
手足の取れたウェイトは顔面から地面へと落ちていった。
「貴方が固定したであろう斬撃に誘きだしたのよ」
タレントのそんな悪意の笑い声と共に頭に痛みが走った。切り取られた手足は身体と共に両方ともその場に放置された。
残り、12人。
No.12 【吊るされた男】 ウェイト・タイム
Ability:【固定(フィクセイション)】…物や事をその場に固定する
Main Image
正位置:忍耐、救済
逆位置:失敗、窮屈
「やっと俺を殺そうとした復讐ができたぜ。後は他の仲間の奴らを殺すだけだ」
ウェイトがパペスキル王国の王宮から出てそんなことを呟いていると後ろから女の声が響く。
「No.1、才能の暗示【魔術師】のタレント・マスオブ。我らマドファイドが殺したはずのウェイトが生きていたとは……何故だ。しかし、次こそは殺す」
そこにはマドファイドの幹部であるタレント・マスオブが立っていた。
「おう、ちょうど俺もお前を探していたところだぜ」
女のタレントの口調はデストロイの殺された怒りによってきついものとなっていた。ここから、元仲間同士の戦いが始まる。
ウェイトはデストロイと同等の力を持つと言われるタレントに、肩を並べる戦いをしていた。
「今日の俺は負ける気がしねぇ。ぶっ潰してやるよ」
「貴方、本気で言っているの?私に勝ったことないでしょう? 」
ここでウェイトは仕掛けた武器の斬撃をタレントの周りにで固定し、動けなくした。そして、またも首に巻き付けようとした。
「甘いわね、私の本気を見せてあげるわ。貴方には私の力を見せたことはなかったわね。私の能力は【瞬間移動(イリュージョン)】よ」
そう言った途端その場からタレントが消失した。そして、後ろから殺気の気配を感じる。
ウェイトが咄嗟に屈むと上を大きな鉈が通っていった。
(【瞬間移動】だと⁉︎ 厄介な能力だ……)
しかし、ウェイトは怯まない。すぐに後ろを向くと、武器を振り回し、タレントの懐へと潜り込む。この場合、小さな武器を扱うウェイトの方が有利だ。そして、足に鎖を巻き付けようとした時、ウェイトはデストロイと同じように自分の身体ががくりと傾くのを感じた。よく見ると、固定された斬撃で足首が両足とも取れていた。受け身を取ろうとしたが、また同じように手首も切り落とされた。
手足の取れたウェイトは顔面から地面へと落ちていった。
「貴方が固定したであろう斬撃に誘きだしたのよ」
タレントのそんな悪意の笑い声と共に頭に痛みが走った。切り取られた手足は身体と共に両方ともその場に放置された。
残り、12人。
No.12 【吊るされた男】 ウェイト・タイム
Ability:【固定(フィクセイション)】…物や事をその場に固定する
Main Image
正位置:忍耐、救済
逆位置:失敗、窮屈
0
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
道化たちの末路
希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と愛人母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。
甘そうな話は甘くない
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
「君には失望したよ。ミレイ傷つけるなんて酷いことを! 婚約解消の通知は君の両親にさせて貰うから、もう会うこともないだろうな!」
言い捨てるような突然の婚約解消に、困惑しかないアマリリス・クライド公爵令嬢。
「ミレイ様とは、どなたのことでしょうか? 私(わたくし)には分かりかねますわ」
「とぼけるのも程ほどにしろっ。まったくこれだから気位の高い女は好かんのだ」
先程から散々不満を並べ立てるのが、アマリリスの婚約者のデバン・クラッチ侯爵令息だ。煌めく碧眼と艶々の長い金髪を腰まで伸ばした長身の全身筋肉。
彼の家門は武に長けた者が多く輩出され、彼もそれに漏れないのだが脳筋過ぎた。
だけど顔は普通。
10人に1人くらいは見かける顔である。
そして自分とは真逆の、大人しくか弱い女性が好みなのだ。
前述のアマリリス・クライド公爵令嬢は猫目で菫色、銀糸のサラサラ髪を持つ美しい令嬢だ。祖母似の容姿の為、特に父方の祖父母に溺愛されている。
そんな彼女は言葉が通じない婚約者に、些かの疲労感を覚えた。
「ミレイ様のことは覚えがないのですが、お話は両親に伝えますわ。それでは」
彼女(アマリリス)が淑女の礼の最中に、それを見終えることなく歩き出したデバンの足取りは軽やかだった。
(漸くだ。あいつの有責で、やっと婚約解消が出来る。こちらに非がなければ、父上も同意するだろう)
この婚約はデバン・クラッチの父親、グラナス・クラッチ侯爵からの申し込みであった。クライド公爵家はアマリリスの兄が継ぐので、侯爵家を継ぐデバンは嫁入り先として丁度良いと整ったものだった。
カクヨムさん、小説家になろうさんにも載せています。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる