運命を刻む者たち

ペルシャ猫

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意思を持たぬ者

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 パニッシュは子供の頃から人に流されてきた。どんなにしたい事があっても周りの人が賛成をしなければパニッシュは意見を言わなかった。
 そんなパニッシュに転機が訪れたのは高校に入学してからすぐのことだった。
 パニッシュは元々、真面目な部分があった事もあり学級委員にさせられようとしていた。パニッシュはめんどくさいしそもそも人をまとめ上げる事が苦手だったのでやりたくはなかった。そこで、初めてパニッシュは自分の意見を言った。どうしても学級委員になりたくない訳ではなかったが勇気を振り絞ったのだ。
 しかし、パニッシュが通っていた高校の生徒は不良が多く話を聞いてもらえなかった。しかも暴力を振るわれたのだ。
 その日からパニッシュは学校へ行かなくなった。引きこもったのだ。自分の意見を言うだけでここまで責められるとは思っていなかった。他の高校、もしくはクラスならば聞いてくれていたかもしれない。けれどパニッシュは運が悪かった。心も身体も傷だらけになっていた。
 そんなある日、昼に出かけているとパニッシュに暴力を振るった不良達がいた。その場から離れようとしたがすぐに見つかってしまった。そして、裏路地へ連れていかれた。
「パニッシュ、いいところに来たな。せっかくだから金置いてけよ。どうせたんまり持ってるんだろ」
 不良達がそう言ってパニッシュに近づいてくる。
「お金は……ない」
  パニッシュはひどい目にあったのも忘れて拒否をした。その瞬間腹にパンチがとんできた。しかし、痛くない。むしろ痛がっているのは不良の方だった。困惑した不良達は次々と震えているパニッシュへ殴りかかってくる。だが、殴った誰もが自身の拳を握り逃げ帰って行った。
 パニッシュはこの時、何が起きたか分かっておらず、その場でただただ立ち尽くしていた。
 この身体の固さに気づいて数日が経った頃、パニッシュはこんな記事を目にした。
「不思議な力を持った人間が殺し屋を営んでいる。他にもそのような人がいないか捜索中」
 パニッシュはようやく、自分に降りかかって来たこの現状を理解したのだ。

 意識は朦朧としている。
(確か、デストロイへ殴りかかろうとした時に意識を失ったんだ)
 そこでパニッシュは自分の身体を見て驚いた。
(血が沢山出ている⁉︎)
 そこでパニッシュは自分の死を悟った。なぜこのようなことになったかは分からないが今までのことを振り返った。
(あの日、殴られた時に死ぬかと思ったけど生きられててよかった……あの日頑張ったから今があるんだ)
 そこでまたパニッシュの意識は遠のいてく。
 視界の端ではぐちゃぐちゃに潰されたラブの姿が目に入った。
 どうやらラブが死んだことにより、生命力が減少したらしい。

 残り、6人。

 No.5 【法王】 パニッシュ・メイク DEAD
 Ability:【硬硬鎧】…攻撃を受けるたびに硬くなる
Main Image
正位置:余裕、共感
逆位置:誤解、反感
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