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第三章 色彩(一)
しおりを挟むふたりの若者の前には大河が流れている。
対岸にある人の姿は小さく見えるのみで、それが若者か年寄りかも判然としないほどの川幅のある大河だ。
流れも速く、水は飛沫や渦を作りながら、陽の光に照らされれば賑やかに水面を輝かせ、夜になれば黒い闇に紛れて息を潜めてしまう。
このファルベという名の大河は、王国の中部と北部の境にある高い峰々の連なったシュヴェールト山脈から湧き出した水が、麓にあるアルト湖に集まって流れ出し、北部地方と東部地方を分けるように北の海まで注いでいた。
城を出たアランとカレルは最短距離を走り抜けて、ファルベ河の中ほどに架かる唯一の橋までやってきた。
木と石で造られた橋は、数頭立ての大きな幌馬車が何台も一遍に行き来できるほど大きな橋で、ケルゼン伯爵領とライプニッツ侯爵領を繋いでいる。
橋の両端には、それぞれの領主が設けた関所があり、通行税を徴収して大きな財源になっていた。
関所の前には数軒の酒場や宿、小さな商店などがあり、この橋を行き来する交易商や旅人相手に商売をしている。
「そろそろ日が暮れます。このまま橋を渡ってしまうか、こちらで宿を取るか、いかがなさいますか?」
カレルはアランに尋ねた。
「今夜は、こちら側で休もう。
北側は知らない土地で何があるか分からないが、ここまではエリクの領地だから、ゆっくり休めるだろうし」
「そうですね。馬もよく走ってくれて、思ったより早くここまで来られましたから、今日は早めに身体を休めましょうか」
そう決まってカレルは辺りを見回し、一番大きな宿へアランを導いた。
小さな宿では馬を休ませてやる厩舎を備えていないだろうと思ったからだ。
主人にはもちろんだが、自分たちの足となってくれる馬にも気を遣うところが、いかにも騎士であるカレルらしい。
目当ての宿に馬を向けた時、どこからか声がした。
「ちょいと、そこのおふたりさん! ほれ、そこのお若いの!」
アランたちが気付いて、声のしたほうに顔を向けると、そこにはひとりの中年男が立っている。
あちこちが破れ、継ぎ接ぎだらけの汚れた服に、泥が撥ねて薄汚れた外套を羽織り、くたびれた背嚢を背負った粗末な身なりの小太りの小男だった。
「そこはいかん、あんたらの敵さんがおる」
その言葉にカレルはさっと馬首を巡らし、主君を守るようにアランの前に出た。
歳は五十くらいだろうか、この中年男は首をすくめて怖がるふりをしたが、顔には慌てた様子もなく、愛嬌たっぷりに笑顔のままだ。
「どういう意味だ。お前は何者で、何を知っている?」
カレルは相手に問い質すように茶褐色の瞳を向けた。
「心配しなさんな、儂はあんたらの味方だよ。
それより、こんなところで長話をしておると、そこに泊まっておる敵さんに見つかる。
あっちの宿に行こう。話は、それからだ」
返事も待たずに歩き出した男を見ながら、アランとカレルは顔を見合わせて迷ったが、敵が泊まっていると言われた宿に行くのも憚られ、仕方なく後をついていくことにした。
小さな宿の前で小男は立ち止まり、アランたちには相談もなく、さっさと宿の主人に話をつけてしまう。
「おい、我等は厩舎のある宿でないと困るのだ」
不服そうにカレルが文句を言うと、小男は手招きして宿の角から裏を指差してみせた。
馬に乗ったまま移動して、示されたほうを確認したカレルは呆れたように溜め息を吐きながら馬を降り、アランに頷いた。
「ちょうど二頭分、空いております」
まるで観念したようなカレルの表情に、アランも苦笑しながら馬の背を離れる。
宿の横手に小さな厩舎があり、先に驢馬が一頭繋いであったが、空いたところに二頭がちょうど納まった。
宿の出入り口に戻ったふたりに、中年の小男は快活な笑い声を上げた。
「お若いの、物事は見た目だけで判断しちゃいかん。
小さなぼろ宿にも厩舎が備わっている場合もある。
小汚い身なりの冴えない男も役に立つ時がある」
そう言われて、アランは素直にその通りだと思い、カレルは不服なのか、ばつが悪いのか、渋い顔をしていた。
アランは当然のように、先に宿に入って行く得体の知れない男について行こうとするので、カレルは慌てて声を掛ける。
「あのような怪しげな男に従って大丈夫でしょうか」
「悪い人には見えない。それに、もう馬を繋いでしまっただろう?
もし、何かあったら、その時は私の騎士が守ってくれるよね、カレル?」
からかうような主君の笑顔に、カレルも諦めたように歩を進めた。
宿に入ると小さな円卓が三つ並んでおり、その一つに早速座った小男が酒と肴を頼んでいた。ほかには客は見当たらない。
アランとカレルも同じ席に付くと、亭主に飲み物と軽い食事を注文する。
頼んだ物が運ばれてくる間、泊まる部屋は二階にあると階段を指差して説明したり、ここは汚い宿だが料理の味は悪くないなどと、面白可笑しく話す小男を、アランは楽しそうに眺めている。
そうこうしている内に、まず飲み物がそれぞれの前に置かれた。
「これがないと口が渇いて話が始まらん。さぁさ、お若いのも飲みなさい」
麦酒の入った杯を手にして小男は満足そうに相好を崩した。
「いままでも散々話して、口が閉じているのを見なかったがな」
カレルが皮肉を言うと、小男は気にする風もなく笑って麦酒を喉に流し込んだ。
「それで、お前は誰なんだ?」
業を煮やして尋ねるカレルに、小男はやっと答えた。
「儂の名はミロシュだ。あんたらがここに来るのをもう三日も前から待っとった」
それを聞いて、アランとカレルは怪訝な顔をした。ふたりが北を目指して出発したのは二日前である。
「貴方は私たちの素性を知っているんですか?」
もしかして、誰か他の人と間違えているのではないかと思い、アランは尋ねた。
「名前は知らんが、お前さんは貴族の御曹司で、そっちのお若いのは御家来だろう?」
杯を片手に、自分の前に運ばれてきた腸詰めを頬張りながら、ミロシュは答える。
「何故それを知っている?」
カレルは相変わらず不審げな眼差しのままだ。
「なあ、お若いの、それはゆっくり話してやるが、まずは名を名乗らんかい。
名誉の騎士なら、相手が名を言っとるのに名乗らんのは無礼だと知っとるだろう」
厳しい口調ではないが筋の通った言葉に、カレルは我に返って恥じ入るように頭を下げた。
「すまん、確かに言われる通りだ。私はカレル、こちらはアラン様だ」
恐縮した様子にミロシュは頷きながら笑った。
アランも微笑みながら、改めてミロシュに頭を下げる。
「おふたりとも素直だなあ、気に入ったよ。
それじゃあ、経緯を説明するとしようか……と、その前に、もう一杯」
ミロシュは、そう言って空になった杯を振りながら、離れたところにいる人の好さそうな亭主に手招きした。
ミロシュの二杯目の麦酒と、アランたちの頼んだ料理が揃い、再び会話が始まる。
「いいかね、先に断っとくが、儂の話が済むまで質問はなしだ。
何せ儂も自分でちょいと不思議な話だと思うんでな、まずは一通り聞いてからにしてくれ」
そう言いながら、ミロシュはまた泡の立つ酒を呷る。
アランとカレルは、料理を食べながら話を聞くことにした。
「四日前のことだ、あれに出会っちまったのはな……」
出会ってから初めて真顔になったミロシュは、時折喉を潤しながら語り始めた。
いまから四日前、ミロシュはシュヴェールト山脈の東の峰に居た。
彼は山師だと言う。
山師というのは、山などに分け入って地下の鉱脈を探し当て、鉱石や宝石を掘り出す鉱山技師である。また、中には立木の伐採を請け負い、その材木の売買で儲ける者もいるらしい。
その日、ミロシュはいつものように鉱脈を探し歩いていたが、沢を見つけて顔を洗い、水を飲んで休んだ。
ふと木立を見ると、山奥には似合わぬ格好をした人影を認めた。
綺麗な紫の外套に身を包んだ姿は、どこか神秘的でミロシュは金縛りにあったように、近付いてくる人影に見動きひとつできなかった。
その人物がまるで滑るように近くまで来た時、ミロシュはそれが女だと初めて分かった。
外套についた頭巾を被り、そこから覗く長い髪は艷やかに光っている。
その顔や首は透き通るように白く、唇は魅惑的な薔薇色をしていた。
「歳の頃なら二十七、八かな。王都でも、あんなに美しい女には、なかなかに出会えるもんじゃない。
それがこんな山奥にひとり……驚いたね、まったく……だがな、もっと驚いたのは、その女の目さ」
ミロシュが目の当たりにした女の瞳は左右で異なる色だった。
左の眼は晴れやかな空のような鮮やかな蒼、右の瞳は紅く燃えるような夕映えの色をしていたという。
「虹彩異色?」
アランは思わず呟いた。
そのような異なる色の瞳を持つ者がいるとは聞いたことがある。
しかし、それは広い世界でも極稀な存在で、現実にいないわけではないが、まず出会うことはないと言われる珍しい特徴を持った存在だ。
「お前さんらも聞いたことがあるだろう、時の女神の話を……」
ミロシュが口にした時の女神とは、この大陸の神話に登場し、別名を運命の母とも呼ばれる。
各地に残る伝承では、古代から歴史の節目節目に人の前に現れ、時に英雄に助言を与えて大業を為さしめる女神と称され、また梟雄の心を惑わして乱世を招く魔女とも言い伝えられていた。
クロスター王国を建国したジークフリート大王も、その時の女神の導きで、数々の敵に打ち勝ち、国を興したと語り継がれている。
「その一眼は蒼き空、また一眼は夕映えの紅。
時の女神の目に映る、建国王の行く末は、永く栄えし初めなり」
ミロシュが節をつけて吟遊詩人のように語ってみせたのは、ジークフリート大王の英雄譚に書かれた詩の一節であった。
それはミロシュが出会った女の姿と確かに重なる。
「それでだ、その女が儂に言ったのさ」
『ファルべ河に架かる橋の南で、貴族の子息と若い騎士のふたり連れを待って、一番大きな宿には敵の手の者が居るから近づかぬように知らせて。
ひとりは赤い宝玉をあしらった剣を、もうひとりは槍を持ち、馬に乗って現れます。
もし敵に見つかれば、ふたりの運命は、そこで潰えると必ず伝えてくださいね』
そんな出来事があり、ミロシュは山を下りて、一日かけてここに着き、それから更に三日待っていたと言う。
確かに不思議な話だとアランたちは思った。
ミロシュの前に現れた女の姿も不思議だが、何より四日も前に自分たちが現れることやその風体が何故分かったのか。
アランもカレルも素直な性格だ。ふたりが物見遊山の途中なら、不思議なこともあるものだと、ただ興味深く話を聞いて、いい土産話になったかもしれない。
しかし、いまのふたりは戦いの渦中に身を置いている。
そう思った時、これは何かの罠ではないのか、ゼルギウスの手の者が城を出る前から監視していて、ここに先回りして我々を陥れようとしているのではないかと疑いの念が頭をもたげた。
ふたりは同時に食事の手を止めた。
「おいおい、お前さんら、儂の言うことを疑っとるだろう?」
ふたりの表情が硬くなったのが分かったのだろう。ミロシュは不服そうに口を尖らせて見せた。
「いいか、儂は誓って嘘は言っとらんぞ。
世の中じゃあ、山師というのは詐欺師の別名だとか言うがな、儂はそういう大ぼら吹きじゃない。
自分の足で汗水垂らして歩き回り、山の神から僅かばかりの恩寵を頂いて倹しく暮らしておるんだ。その神に誓って嘘なんぞ言わん!」
そうまくし立てられて、アランたちはどう判断していいものかと顔を見合わせた。
「ミロシュ殿、私もカレルも貴方を疑いたいわけではない。
ただ、命のやりとりもあるかもしれない事情を抱えながら旅をしている身なので、おいそれとすべてを鵜呑みにはできないんです。
失礼だが、いまの話に何か証はありますか?」
困ったようにアランが尋ねると、ミロシュは一瞬驚いたような顔をして、それから何故か腹を抱えて笑い出した。
「何が可笑しい! 我々を愚弄する気か!」
自分の主君が丁寧に問うているのに、馬鹿にされていると感じたカレルは、思わず音を立てて席を立つ。
ミロシュは笑いながらも慌てて掌を向け、カレルを制した。
「す、すまん、すまん、怒らんでくれ。いや、そうじゃないんだ、お若いの。
儂はただな、もしかしたら夢を見とるんじゃないかと自分でも半信半疑でおったが、やっぱりあの女が、本当に時の女神だと分かった。
生きとる間にそんなもんに出会うとは、儂のようなもんが何と果報者かと嬉しくなって笑っただけなんだ」
「どういうことです?」
アランはミロシュにまた問いかけた。
「いやな、あの女がな、話をしても信じてもらえんだろう、証はありますかと貴族のほうが丁寧に尋ねてくるだろうと言ったのさ。
まさしく、いまの坊っちゃんの言葉通りだ。
それから、こうも言った。証はふたりそれぞれに、こう話してやればいいとな」
アランの目配せで椅子に座り直したカレルに、ミロシュはまず話した。
「お若いの、お前さんが持っている、その槍。それは五年前に戦死した、お前さんの父親のもんだろう?
戦死した父親の傍に落ちていたのを拾い上げて持ち帰ったもんのはずだ」
カレルは内心驚いた。確かにミロシュの言った通りだ。
だが、その話を知っている者は家中に幾人もいる。疑念を晴らすには不十分だった。
「その槍は俯せに倒れた体の右腕の下になっていたはずだ。
お前さんは、父親の動かなくなった右腕を持ち上げて、その槍を拾い上げた」
それを聞いて、カレルは初めて心中の驚きを顔に表した。
乱戦の最中、そこまで目の当たりにした者はいないはずだし、自分もそんな細かい状況を祖父のコンラートにさえ話してはいない。
「どうだ、言った通りだろう?
それで御曹司のほうはな……」
カレルの様子を見て、間違いないことを言われたのだと覚ったアランは、ミロシュが何を語るのかと心がざわめいた。
「お前さんは時折、こういう夢を見るはずだ。
夢の中でお前さんは、まだ生まれたての赤ん坊で、たったひとりで泣き声を上げている……」
その言葉に、アランは身を硬くした。瞬時に顔色は青褪め、何かを恐れるように生唾を飲んで小さく首を横に揺らす。
「そこへ靴音が聞こえてきて、誰かが現れ、そして、お前さんを抱き上げると……」
「やめて! やめてくれ! もういいから、何も言うな!」
突然、食卓の上の食器を腕で薙ぎ払うように床に落とし、喚きながら身体を震わせるアランの姿に、カレルもミロシュも黙り込んでしまい、その場の空気が凍りついた。
次の瞬間、アランは身を乗り出してミロシュに詰め寄る。
「その先は言わないで、誰にも……」
ミロシュは一瞬たじろいだが、涙を溜めて懇願するようなアランの顔に、困ったように微笑んで頷いた。
「心配いらんよ、儂が話せと言われたのは、ここまでだ。話せと言われても、その先は知らん。
あの女は、それだけ言えば分かると言っとった。坊っちゃんがこうなるのも分かっていたのかもしれんな」
その言葉を聞いて、アランは身体の力が抜けたように、椅子に身体を預けてうなだれた。
「良かった……」
ぽつりと小さく呟いた一言に安堵が滲んでいる。
カレルは、そんなアランの普段見せない姿に戸惑いを隠せず、ただ心配そうに見つめていた。
「いや、すまんかったな。坊っちゃんには余程嫌な夢なんだろう」
ミロシュは、とても申し訳なさそうに顔を向ける。
「いえ、すみません、取り乱して……。
とにかく、誰も知らない夢の話さえ知っている、その女性のことは本当だと分かりました。
今日はもう休ませてもらっていいですか?」
アランは涙の跡を拭いながら、ミロシュに力なく頭を下げた。
「ああ、もちろん……早く休んだほうがいい。
なあ、御亭主、すまんがおふたりを部屋に案内してやってくれ。ここは儂が片付けとくから」
ミロシュが手招きすると、離れたところで冷や冷やして見ていた宿の主人が近付いてくる。
アランは憔悴したような顔つきで、カレルの腕を掴んで立ち上がった。
「カレル、悪いけど、お前も片付けを手伝ってあげて。少し……ひとりになりたいんだ」
カレルは心配だったが、そう言われると仕方なく頷き、アランが階段を上る姿を見送った。
それから、ミロシュとカレルは床に散らばった食器や破片を拾い集めながら、静かに言葉を交わす。
「まいったなあ、御曹司には悪いことをした」
「若様のあんな取り乱した姿は、いままで見たことがありません。父上の死を知っても悲しみに堪えていらっしゃったのに……。
ですが、貴方のせいではありませんよ。貴方は時の女神に言われたことを話しただけなのですから。
アラン様も、それは分かっておられるはずです」
気遣ってくれるカレルに、ミロシュは少し救われた気がした。
「ところでな、あの女から言われたことが、もうひとつあるんだが、ここでお前さんらに会ったら、ふたりについて行けと言われとるんだよ。ふたりの力になれるはずだから、ついて行ってやれとな。
お前さんらはライプニッツ老侯のところに向かっとるんだろう?
儂は老侯とは昔馴染みでな、あの女はそれも知っとった。本当に不思議なことばかりだ」
そう聞いて、カレルは思案顔をする。
「貴方から聞いたことは、私も信じていいと思っています。時の女神とやらを好意的に見ていいのかは分かりませんが……。
とにかく明日の朝、若様に相談してみましょう」
カレルの答えに、ミロシュも同意して、ふたりは片付けを続け、またしばらく酒を飲みながら夜を過ごした。
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