悪役令嬢は5分で婚約破棄をする

dessy

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破棄

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「では、婚約は破棄なされるのですか?」

王子の側近の老人がそう尋ねる。

その言葉に片眉がピクリと動く王女。


「…そうは言ってないわよ。」


今まで、婚約を取り付けた婚約を破棄させてきた王女。
破棄していい代わりに、その国の特産品や金銭、財宝を収めさせてきた。

それが、彼女のステータスでありプライドだったのだ。

(しかし、こいつに今までのような嫌がらせは通じない…どうする?)


キョトンとした顔でこちらを見上げる王子。その美しくも可愛げのある顔にまたも心がときめく。

(くっ…!こんなに素敵な外見なのに、なんて性格してるのよ!!)

思いっきり言葉のブーメランが刺さっているが、それに気づかない王女は続ける。


「まぁ、いいわ。絶対に貴方から婚約を破棄させてあげる。」

含みのある笑みで王子を見下ろす王女。


「えぇ、婚約は破棄させていただきます。」

なんら変わらない笑みで続ける王子。


「は?」



「だって貴方は私のご主人様なのですから!さぁ!!なんなりとご命令を!わんわん!!」

「し、しないわよ!ちょっと貴方!このド変態をさっさと連れてきなさい!!」

「あぁ!!」

体を震わせる王子。


「坊っちゃまいい加減にしてください。キャサリン様が気持ち悪がられています。」


「じ、爺やまで!!私を2人で虐めてどうするつもりだ!?」

「どうもしないわよ!!!ちょっと、貴方のとこの王子よ!何とかなさい!!」


「しかし、こうなってはもう手のつけようがありません。」


「何をしてる!爺やも早く犬にならないか!!」

「すいません、私猫派です。」

「なら仕方ない。」


「帰りなさいよ!!!!!」
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