【1話完結】嫌い【恋愛系】

dessy

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嫌い

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私は先輩の事が嫌いだ。

「そうじゃねぇ。ほら、腰はここまで落とす…な?」

「き、気安く触んないでください!!」

「あはは!悪い悪い!」

きっとどの子にも同じように触れているんでしょ。




「お前、背低いんだからリバウンドの時あんま跳ぶなよ。下で勝負しろ。」

「うるさいです!こうやって跳べば高くとべますもん!」

「あはは!うさぎみたいだな!」


きっとどの子にも同じ事言ってるんでしょ。


私なんか、大勢の中の1人だって事くらい知ってます。






「なんですか…屋上なんか呼び出して…またバスケのプレーについてですか?」

「いや…今日は…ちょっと…な」

珍しく先輩が緊張しているように見えた。


「あの…さ、もし良かったらなんだけど…」

「え…?」







私は男子バスケ部の県大会、決勝戦の会場に居た。


先輩のチームは3点差で負けている。

「先輩…。」



ドリブルしている相手のボールをカットし、前を走る先輩へとパスが繋がる。





「明日の試合見に来てくれよ。」


「…そんなことをわざわざ?」



パスを貰った先輩はそのままシュートフォームを作り、ボールを放った。
スリーポイントシュート。入れば逆転。



「それで、もし勝てたら…俺と付き合って欲しい。」




弧を描き、ボールはゴールへと向かっていく。










そして、試合終了のホイッスルが鳴る。









先輩は外の水道で頭から水を被っていた。


「先輩。」



「お、おう!…見に来て…くれたんだな…」



「はい。」







「ごめんな、勝てなかった。あのスリーポイント入ってれば勝ててたのに…はぁ…だっせぇ…」


「そんな事ないです。」





「かっこ…よかったです先輩。…お疲れ様で…した…」



「お、おいおい!なんでお前が泣くんだよ!?」





私は先輩の事が
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感想 1

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みんなの感想(1件)

堅他不願@お江戸あやかし賞受賞

 スカッと爽やかなお話でした。

2019.05.19 dessy

感想頂きありがとうございます。
また、短編小説につきましても執筆予定ですので宜しければ、よろしくお願いします。

解除

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