嫌われ元勇者は異世界から来た黒ギャルと出会う

dessy

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過去

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ティリオと静香、そしてハインケルが手配した護衛の計3人は街の協会の中に居た。

そこには、白で見たハインケルの母のように肌が白くなりぐったりしている人が大勢居た。


「さぁ!1列に並べ!シズカ様がその呪いを解いて下さる!!」

観衆の中から感嘆の声が沸きあがる。

「た、頼む!!私の妻を最初に治してくれ!」

「いや!俺の弟が先だ!!」

「シズカ様!僕の彼女をどうか!!」

「きゃあああ!」

「こ、こら!!1列に並べと言っただろう!」

護衛の静止も聞かず、静香に殺到する人々。

遠巻きから見ていたティリオは、はぁと1つ大きなため息をつくと、静香の前に立つ。

そして、腕まくりをしながら

「1列に並んで下さい。」

そう言い放った。



あれだけ、騒いでいた民衆はティリオを一目見るだけで後退りする。
眉間にしわを寄せながらも、今度こそ1列に並ぶ人々。


「よぉし!それじゃ始めるね!」

それからはレーン作業のようだった。

静香が素手で触れた人は、瞬時に元気を取り戻し静香にお礼を言って協会を出ていく。

「あの女の子はすげぇけど、なんであんなやつと一緒に居るんだ?」

待ってる間に小言を言う人も居たが、ティリオは気にしなかった。





「よし、それでは次の者達を呼んで参ります。」

「ええー!まだいるのー!?」

「えぇ、あと2.300人は。」

はぁーと深いため息をつく静香を背に護衛は教会を後にする。

「…ねぇ、てぃりおくん。」


「何?」


「てぃりおくんはどうして街の人に嫌われているの?昔は勇者だったんでしょ?」


「…僕の体液は呪いによって毒になってるんだ。今はこの霊服マナフで周りに被害は出ないようになってるけどね…それでも、他の人にとっては気味が悪いんだろう。」


「呪いなら、私の力で」

「この呪いはもう僕の身体の一部みたいなものなんだよ。無理に解こうとすれば命を落とす。」

「…そうなんだ。」

静香の寂しげな顔を見ながら、ティリオは昔あった事を語り出す。
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