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旅立ち
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静香の声に振り向くティリオ。
そこに居たのは
「へへ!どうこれ!イケてない?」
小麦色の肌に似つかわしくない、白いローブを纏う少女。
「なんか、これ着てれば"かみのかご"?ていうのを抑えられるんだって!」
へへっとイタズラに笑う彼女を見て、出会った時と同じ感情に苛まれる。
「というわけで~…えいっ!」
と、突然ティリオの腕に抱きついてくる静香。
「なっ!?」
「お、本当に大丈夫だ!すごー!!」
彼女が言うのも束の間、チリチリとくすぶる音が聞こえてくる。
「いたっ!!」
思わず静香の手を振りほどいてしまうティリオ。
「ご、ごめん!あれー?おっかしいなー」
「その霊服でも抑えきれないほどの力とは、本当に君は何者なんだ。」
バツが悪そうに頭を掻く静香の後ろからハインケルが現れる。
「…きっと、言ってもわかんないよ。」
えへへと笑う彼女の笑顔が、どこか少し寂しそうに見えた。
「まぁ、深くは詮索しないでおこう。ところでシズカ。重ね重ねで申し訳ないが、また頼みを聞いてはくれないか?君の力が必要なんだ。」
「え?」
キョトンとする静香に話を続けるハインケル。
「現在、我が国の城下町でも同じような呪いが流行っている状況なのだ…」
「そうなんだ…うん!困ってる人が居るなら、助けなきゃでしょ!」
と、力強く笑う彼女。
「てぃりおくんも手伝ってよね!!」
「な、なんで僕が!?僕は人を治すどころか…」
「いいから!!じゃないと、私やらない!!」
プイッとそっぽを向いてしまう静香。
「…頼む。国を助けてくれ。」
ティリオの脳裏に昔の光景がフラッシュバックする。
どこかの国の王の前にいるティリオ。
『我が国を助けてくれ。』
その言葉に対し、若かりしティリオは自信満々に頷いた。
「…僕が救う訳じゃない…」
俯き気味にそう言い放つ。
「下ばっか向いて…シャキッとしろ!!」
静香は両手でティリオの頬を包み自分の顔の方にに向かせる。
「勇者なんでしょ?」
触れられた頬からチリチリという音がする。
しかし、そんな事気にもならなかった。
「君は…一体…」
「さぁ、いくよ!」
ティリオの頬から手を離し、ズンズンと出口に向かって歩き始める静香。
その華奢な後ろ姿を、ティリオは追った。
そこに居たのは
「へへ!どうこれ!イケてない?」
小麦色の肌に似つかわしくない、白いローブを纏う少女。
「なんか、これ着てれば"かみのかご"?ていうのを抑えられるんだって!」
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「というわけで~…えいっ!」
と、突然ティリオの腕に抱きついてくる静香。
「なっ!?」
「お、本当に大丈夫だ!すごー!!」
彼女が言うのも束の間、チリチリとくすぶる音が聞こえてくる。
「いたっ!!」
思わず静香の手を振りほどいてしまうティリオ。
「ご、ごめん!あれー?おっかしいなー」
「その霊服でも抑えきれないほどの力とは、本当に君は何者なんだ。」
バツが悪そうに頭を掻く静香の後ろからハインケルが現れる。
「…きっと、言ってもわかんないよ。」
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「まぁ、深くは詮索しないでおこう。ところでシズカ。重ね重ねで申し訳ないが、また頼みを聞いてはくれないか?君の力が必要なんだ。」
「え?」
キョトンとする静香に話を続けるハインケル。
「現在、我が国の城下町でも同じような呪いが流行っている状況なのだ…」
「そうなんだ…うん!困ってる人が居るなら、助けなきゃでしょ!」
と、力強く笑う彼女。
「てぃりおくんも手伝ってよね!!」
「な、なんで僕が!?僕は人を治すどころか…」
「いいから!!じゃないと、私やらない!!」
プイッとそっぽを向いてしまう静香。
「…頼む。国を助けてくれ。」
ティリオの脳裏に昔の光景がフラッシュバックする。
どこかの国の王の前にいるティリオ。
『我が国を助けてくれ。』
その言葉に対し、若かりしティリオは自信満々に頷いた。
「…僕が救う訳じゃない…」
俯き気味にそう言い放つ。
「下ばっか向いて…シャキッとしろ!!」
静香は両手でティリオの頬を包み自分の顔の方にに向かせる。
「勇者なんでしょ?」
触れられた頬からチリチリという音がする。
しかし、そんな事気にもならなかった。
「君は…一体…」
「さぁ、いくよ!」
ティリオの頬から手を離し、ズンズンと出口に向かって歩き始める静香。
その華奢な後ろ姿を、ティリオは追った。
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