嫌われ元勇者は異世界から来た黒ギャルと出会う

dessy

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対決

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ティリオが放った毒は地面に落ちると、ジューッという音を立てて石畳を溶かしてしまった。

「これはこれで厄介だな。」

蛇男はウンザリするように言い放つ。

地面で呻いていた護衛に静香が手を触れると、一瞬青白く光り護衛の顔は安らかなものになった。
それを見てティリオは考える。

(蛇男こいつの襲来で町民は皆避難している…それに、シズカとシズカのそばに居る護衛の人には僕の毒は効かないはず…それなら)

ティリオはもう片方の手腕も捲り、蛇男に向ける。

「シズカ、護衛の人から離れないで。」

「う、うん。わかった。」

淡々としたティリオの命令に静香は頷く。
そして、先程と同じように指先から毒を放つティリオ。

「当たるかよ!」

華麗な身のこなしで毒を避けていく蛇男は、ヌルリとティリオのふところまで潜り込んで来た。

古き呪いよ、来たれパライオス・カタラ・エラ!」
蛇男はそう唱えると黒い玉のようなものが手から現れ、ティリオの腹部に直撃する。

「ガハッ!!」
2メートルほど後方に吹き飛ばされるティリオ。
「てぃりおくん!」

「来ちゃダメだ…シズカ…!」

思わず駆け寄ろうとする静香を制するティリオ、そこにぬるぬると這い寄ってくる蛇男。

「チッ、やっぱ既に呪われてる奴に"本命"は効かねぇか。なら、もうミンチにするしかねぇけど、いいよな?」

こちらに手をかざしてくる蛇男を見て、ティリオはニヤリと笑った。

途端、蛇男の身体はへたりと地面に突っ伏してしまった。

「な…んだこりゃ…?てめ…ぇ…何…を?」

「神経を麻痺させる毒を霧状に散布してたんだ。やっと効き始めたみたいだね。」

そして、ティリオは自らのどす黒く尖った爪を蛇男に突き刺した。

「僕の持てる中で、1番強い毒を君に打ち込む。これで、呪いに苦しむ人が救われるんだろ?」

「は…ははは…!未だに…勇者ごっこを…気取るのかよ…こんな…戦い方の…どこ…が…勇者…だ…」

蛇男の身体はドロドロと溶けていってしまう。

ティリオは彼の言葉を思い出しながら、その光景をじっと見つめていた。
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みんなの感想(1件)

伊予二名
2020.01.12 伊予二名

恩義も礼儀もも知らない愚民どもを救ってやる必要性について(・ω・)

2020.01.15 dessy

ご感想ありがとうございます。
そんな人間ですら助けてしまう静香の優しさは今後描写させていただければと思いますので、引き続きご愛読いただければ幸いでございます。

解除

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