転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

文字の大きさ
375 / 418

第374話 [解決。]

しおりを挟む
「流石としか言い様がありませんね。」

「タケノミヤさん、良い感じですか?」

「はい。今は未だ魔力の回復量が式鬼を召喚するよりもかなり多い感じはしますが、これから式鬼を増やす予定をしておりますので、その差は少なくなりますので問題は無いかと考察致します。」

「ドラウ、依頼の件はこれで終わりだな。後は里の発見と魔道具だな。」

「そうだな・・・。」

「どうしたんだ?」

台座に問題があったのか、ドラウが悩んでいる様子だったので俺が質問するとドラウはタケノミヤさんの方を見てから俺に話し掛けてきた。

「台座とかは問題ねぇし、例の魔道具の件は今から調べるから問題ねぇが、里はなぁ・・・。」

ドラウがそう言うとタケノミヤさんは何かを察した様に俺達に話し掛けてきた。

「確かに私が居ては里が見つかったとしても警戒させる事になりましょう。それでしたら魔道具が問題ないかを確認次第、私も残りの者達に依代を見つける必要がありますので、先にお暇致します。」

「そうか?悪ぃな。」

「良いんですか?」

「はい。見つかれば必ず利用しようとする者が出てきますので、必要であれば国外へと連れて行ってあげて頂けると有り難いと考えております。」

「え?それって皇族として大丈夫なんですか?」

「皇族としては拙い発言ですね。」

タケノミヤさんはそう言いながら軽く笑っていた。

「ヤマトの国の人達がタケノミヤさんの様な考えの人ばかりだったらそこに住む人々は幸せでしょうね。」

「今でこそ、兵として国に仕えている者以外は戦に駆り出さないという法があるのでそこまでかもしれませんが、戦の無い世であれば、民は幸せなのかもしれませんね。」

俺達はそう言うと発見した魔道具の所へと向かった。

「・・・なるほど、コレは凄いな・・・防衛手段としては良いかもしれねぇが・・・。」

ドラウは発見した燈籠みたいな魔道具を調べながら困惑した表情をしていた。

「ドラウ、それでどうなんだ?」

「コレ1つでソウルイーターに成りやすい環境は出来てるし、下手に1つ壊せば連鎖的にソウルイーターを増殖させ、その壊れた魔道具に悪しき魔力を送り込む事で魔力暴走を引き起こす様に出来てるな。」

「魔力暴走したらどうなるんだ?」

「生きてるヤツをもソウルイーターに変異させちまうだろうし、最悪・・・だからか。」

「最悪、どうしたんだ?」

「シュウトも経験しただろ?」

「経験?・・・まさか・・・。」

「そうだ、そのまさかだ。」

「ダンジョンが急に出来たのはコレを壊したからなのか?」

「実際見てねぇから断定は出来ねぇが周囲の環境やらなんやら考えるとダンジョンを形成したのは、この魔道具だな。」

「じゃあ壊せないのか?」

「いや、そこは自分達が地上に戻った後の事を考えて破壊する方法は有る様にしてあるが・・・。」

「問題が有るのか?」

「あぁ。壊し方は簡単だ。魔力を遮断する結界を張った上で短時間で木っ端微塵に破壊すりゃいい。」

「じゃあ簡単じゃないか。それの何処が問題なんだ?」

「俺達や聖獣様なら問題ねぇが、この国の兵士や冒険者がどの程度の強さかは分からねぇが俺達の国の上位陣でも粉々にするのは骨が折れるぞ。」

「そんなに硬いのか?」

「あぁ、ソウルイーターの体当たりでも壊れない様に強度を増してやがる。」

「短時間で木っ端微塵に出来なかったらどうなるんだ?」

「壊してるヤツらの中からソウルイーターに変異するヤツが出てくるだろうな。」

「結界で・・・は、無理か。」

「そりゃ、破壊する時は中に居るだろうからな。」

「魔法ならどうだ?」

「魔法は耐性があるからやるなら戦略級じゃねぇと難しいだろうな。」

「じゃあ何で壊れたんだ?それくらいの硬さを誇る魔道具なら壊れないだろ?経年劣化か?」

「1部壊れてもバレない様に自動修復も付与されてっからそれはねぇな。」

「じゃあ・・・。」

「何者かが意図的に中途半端に破壊したんだろうな。」

「じゃあマナドって人か?それとも他のエルダードワーフの人がしたのか?」

「それは考えにくいな。俺達エルダードワーフは造るのは好きだが、壊すのはその中の部品が欲しい時ぐらいで、そのまま放置ってぇのが、普通だからな。」

「良いように言えば物を大切にするって事か。」

「良いように言えばな。単に造ったもんを壊すってぇ概念がねぇんだよ。だから造るまでを楽しんでんだ。」

「だから意図的にエルダードワーフが壊す事は無いって事か。」

「そういう事だ。もしかしたらマナドももう違う題材に頭がいっぱいになってんのかもしれねぇしな。」

「傍迷惑な・・・。」

「まぁそんなもんだ。」

「だがそれだと拙くないか?」

「何でだ?」

「何でってコレが魔道具だと知ってる奴が他に居るって事だぞ。」

「ん?見たら分かるだろ?」

「分かる訳ないだろう。パッと見、ただの石で出来た燈籠じゃないか。」

「そうか?そこの2人もか?」

ドラウがそう言うと後ろで見ていたタケノミヤさん達も頷いて返した。

「う~ん、魔道具って分かって壊したらソウルイーターが出てくるなり悪い事が起こるっていうのが分かったら拙いって事か?」

「違うって、此処の近くにエルダードワーフが居るかもってバレるって言ってるんだよ。」

「シュウトは何でバレると思うんだ?」

「そんなの鑑定したら直ぐに分かるだろ?」

「やっぱな。普通、鑑定レベルがいくら高くても製作者なんて、しかも種族なんぞ分かんねぇし、コレはバレない様に強力な隠蔽魔法も付与されてっからな。シュウトの神の瞳じゃねぇと分からねぇよ。」

「じゃあ何で利用されたんだ?」

「一番可能性が高ぇのは偶然だろうな。」

「偶然?」

「あぁ、誰かが偶然強力な一撃をその燈籠に当てたんじゃねぇか?」

「その時に仲間の1人がソウルイーターになったのを見てタケノミヤさんを排除しようと画策したとか?」

「そんなもん俺が知るわけねぇだろ。」

「そうだよなぁ、けどどうしてそんな事を・・・。」

俺達がそう話しているとタケノミヤさんが声を掛けてきた。

「おそらく、あの事故で死んだあの者らの一派かと思われます。」

「タケノミヤさんは、どうしてそう思うんですか?」

「あの一派の中に淵無流という流派の者の中に先程ドラウ殿が仰られた事故を経験した者がいるのでございます。」

「そうなんですか?」

「はい。その淵無流の若頭と呼ばれていた者が当主の息子を連れて、この地獄山に訪れた際に当主の息子がソウルイーターになり、結果的に若頭が当主の息子の成れの果てであるソウルイーターを討伐したのです。」

「それを何故タケノミヤさんが知ってるんですか?」

「ソウルイーターになったとはいえ、相手は当主の息子、自分の立場を守る為に息子を殺したと暗殺されそうになっていたところを私が匿ったのですが、その折に。」

「なるほど、って事は復讐ですか?」

「確かに淵無流の当主はその様な思惑はあったのかもしれませんが、その怨みを利用されたのだと思われます。」

「なるほど。」

「実際、シュウト殿が偶然助けて頂けなければ私は暗殺されていたと思われます。」

「確かに。じゃあ偶然が重なって作戦を実行したって事ですか。」

「いえ、それも偶然ではなかったと思われます。」

「偶然ではないと?」

「はい。私がダンジョンに取り込まれる原因となったのが、ソウルイーターの大量発生が確認されたのが原因で、当初の予定では数十人の陰陽師で対処する事になっていたのですが、亡くなったあの者が皇族の修行場に皇族以外の陰陽師が行くべきではないと反発したのです。」

「えっ?でも大量発生が確認されたっていうのに何故・・・。」

「彼奴は民を人とは思っておらず、皇族専用の修行場を我が物としたかったのでしょう。私はその思惑を知り。私の代で潰す訳にはいかないと単独で家来の者を連れて赴いたのでございます。」

「それが逆に相手の罠だったという事ですか?」

「はい。私に知らせた者も裏では繋がっていた様で、最後には彼奴の隣りで死を迎える形になっておりました。」

「腹心とかだったんですか?」

「腹心とまではいかなかったですが、発言力の有る地位にはおりましたし、陰陽寮であの者のあの姿を見るまでは疑ってもおりませんでした。」

「それは心中お察し致します。」

「気になさらないで下さい。あの件のお陰と言いますか、副産物で敵対していた派閥の有力者の殆どは死にましたので、私の勝手な思い込みですが、私の下にいたあの者が自分の命を犠牲にして、派閥の者を亡き者にしてくれたと思う様にしております。」

「そうですね。魂ごと消滅した人は語る事は出来ないですし、その方が建設的な考えですもんね。」

「はい。・・・それで、先程からのお話では、かなり危険な代物と考えますが如何でしょうか?」

「ドラウ、どうなんだ?」

「そうだなぁ、あくまでも一般的にはってなるが、無い方が良いのは間違いない。ただ、以前からソウルイーターが出現し易い場所だから修行に向いてたんだよなぁ?」

「はい。左様にございます。」

「だとすると全てを破壊するのは止めておいた方が良いかもしんねぇな。」

「それはもしや全てを無くすと修行場としては意味が無くなってしまうという事でしょうか?」

「おう、ハッキリとは言えねぇがこれまで魔道具で引き上げていたもんが無くなる次いでに山の気が反転しちまうだろうな。」

「では、他に方法はございませんでしょうか?」

「そうだなぁ、一定間隔の魔道具だけを残して残りを破壊すれば周期的には週1の割合で出現する様には出来るだろうな。ただし、やるにしても出現したソウルイーターは確実に消滅させるのが条件だ。じゃねぇと溢れかえっちまう可能性が有るからな。」

「それは必ず遂行致します。」

「じゃあそれで。シュウト、問題ねぇか?」

「万が一溢れかえる様な事があれば山ごと消滅させて良いなら良いぞ。」

俺がそう言うとタケノミヤさんは少し震えながら合意したので俺は地獄山全体の魔道具の場所を神の瞳で確認してドラウに伝え、必要の無い魔道具を全て消滅させた。



しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

最強超人は異世界にてスマホを使う

萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。 そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた―― 「……いや草」

武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!

Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。 裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、 剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。 与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。 兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。 「ならば、この世界そのものを買い叩く」 漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。 冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力―― すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。 弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。 交渉は戦争、戦争は経営。 数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。 やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、 世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。 これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。 奪うのではない。支配するのでもない。 価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける―― 救済か、支配か。正義か、合理か。 その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。 異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。 「この世界には、村があり、町があり、国家がある。 ――全部まとめて、俺が買い叩く」

僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~

めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。 しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。 そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。 その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。 (スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~

Ss侍
ファンタジー
 "私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。  動けない、何もできない、そもそも身体がない。  自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。 ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。  それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜

namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。 かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。 無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。 前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。 アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。 「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」 家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。 立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。 これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太
ファンタジー
 かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。  しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。  失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。  だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!

理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。 ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。 仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

処理中です...