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第373話 [調整と調査。]
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「同族?あぁ、そうだな。」
ドラウの素っ気ない態度に疑問に思った俺は声を掛ける事にした。
「まぁ、知り合いじゃないのは分かるけど、そこを心配してた発言じゃないのか?」
「心配してねぇ訳じゃねぇが、俺達エルダードワーフは冷てえ様に思うだろうが、技術が失われてしまう方をつい心配しちまうんだよ。だから自分の死期が近付いてくるのを感じるとそれまでの研究結果を纏めて同じ様な研究をしてるヤツに渡す準備をするんだが、近い研究をしていなかったら親類でもやってるなぁぐらいしか思わないし、親類じゃなかったら友でない限り、近くに住んでても気にもしないだろうな。」
「そうなのか。」
「まぁ、その所為ってぇのもあって協力してくれんのが、ニップルの種族みてぇな共生出来る種族だけなんだがな。」
「まぁ、納得出来ないか、忌避感が出ても仕方ないのか?」
「まぁな。それで拙いってぇのはどういう事だ?」
「場所が地獄山なのでございます。」
「何が拙いんだ?」
「死しても転生出来ない可能性があり、そこまで研究に執念をお持ちですとソウルイーターに近い魔物に成ってしまう可能性が高いかと。」
「ソウルイーターか・・・だがそう簡単にはならねぇんじゃねぇのか?」
「それが地獄山はシュウト殿もご存知ですが、ソウルイーターのダンジョンが出来てしまう程、ソウルイーターの発生率が高いのでございます。」
「あぁ・・・そりゃ、地下に里を造った可能性が高いな。」
「そうなのか?」
「1人、心当たりがあるからな。」
「心当たり?」
「あぁ、危険過ぎる研究をしていたマナドつう奴が里から追放されてんだが、ソイツの研究課題が魂の変異化なんだよ。」
「変異化?」
「所謂、ゴーストとかの魔物になるにはどうしたら良いか、魔物に変化してしまった魂を戻す方法はないのか?みてぇな事だな。」
「それは魂を捕らえてゴーストにしたり、ゴーストを捕らえて元の魂の状態にしたりするのか?」
「あぁ、そうだな。」
「その事に執着するって事は身内にゴースト系の魔物に変異してしまった人でもいたのか?」
「いや、ソウルイーターに襲われて亡くなったんだ。」
「それなら倒す・・・は、無理か。」
「あぁ、協力してくれる龍人族が居てもな。それを拒んだらしい。」
「拒むって・・・だから研究を?」
「そうだ。だが、あまりにも危険過ぎて周囲のもんにも被害を出し続けたんだ。」
「だから追放・・・か。」
「あぁ、最後まで追放される最後まで霊魂を操れればどうのと言ってたそうだ。」
「だからその力がある陰陽師のいるヤマトに来たと?」
「可能性は高いな。追放前にはゴーストにする事までは完全に出来てたみたいだからな。まあゴーストでも上位種のレイスだったから大変だったみてぇだがな。」
「そのレイスはどうしたんだ?」
「近隣に住んでる龍人族が協力して倒したらしいぞ。」
「マナドって人のパートナーはどうしたんだ?」
「採取で居ない時に事故を起こしたらしい。」
「それで2人して出て行って落ち着いたのが陰陽師のいるこの場所って事か・・・確かに此処なら調伏の手順なんかの技術を近くで観察して思った物を作れるかもな。」
「まぁ実際、その場所に別の里があったからソウルイーターにまでのもんを造れる魔道具を造れたんだろうな。」
「まぁとりあえずは向こうに行ってからって事だな。」
「まぁ・・・おっと、それなら陰陽玉の残りの説明もしとかねぇとな。」
ドラウがそう言うと俺達の話を聞いていたタケノミヤさんが再び姿勢を正してドラウの説明を聞こうとしていた。
「残りの台座特性だが、周囲の敵から魔法や魔力を帯びた攻撃を受けそうになったら魔力吸収結界を自動発動し、使用者を守る特性を付与しておいた。」
「それは有り難い。」
「他にも使用者の登録を出来る様にしておいた。」
「登録でございますか?」
「あぁ、登録してある使用者以外が触れようとした場合、まぁまぁな威力の魔力砲が放たれるようにしてあるぞ。」
ドラウがそう言うとタケノミヤさんが手を上げた。
「何だ?」
「失礼ながら先程ドラウ殿が仰いました、まぁまぁとは、ちなみにどの程度の威力になるのでしょうか?」
「そうだなぁ・・・最低でもBランクの魔物くれぇは吹き飛ばせるだろうな。」
「それはなんとも凄い威力でございますね。」
「あぁ、しかも持ってる奴が魔力を使おうとすると発動する様にしてあるから奪う目的だったとしても突然自分に魔力砲がぶっ飛んでくるてな感じだな。普通に移動させるだけで攻撃されたらたまったもんじゃねぇしな。」
「突然、手元で爆発する様なものですか。」
「おうよ。ちなみにコレで登録すっともう1つの陰陽玉にも登録されかっら馬鹿な奴が勝手に使用出来ねぇ様にしておいた。」
「後コレをやるよ。」
ドラウはそう言うと勾玉が付いているアクセサリーを取り出してタケノミヤさんに渡した。
「コレは?」
「登録や解除に使うアクセサリー型のキーアイテムだな。まぁ、本当は必要ねぇがコレが在ると無しじゃあ登録自体かなり面倒だからな。ちなみに台座と同じ素材と製法で造ってあるからよぅ、さっきアンタが台座の製法は真似るなっていうなら渡せなかったがな。」
ドラウはそう言うとタケノミヤさんに向かってニヤリと笑みを浮かべた。
「ようございました。」
「それでよぅ、そのキーアイテムだが、別の機能も付与しといたぞ。」
「他にもあるのですか?」
「あぁ、そのキーアイテムと台座を連携する事で使用者に吸収する魔力の10分の1を譲渡する仕組みになってんだよ。」
「それはシュウト殿の陰陽玉だけでしょうか?」
「いや、キーアイテムさえ所持してりゃあ、どっちの陰陽玉だとしても関係ねぇぞ。」
「であれば私が陰陽玉を所持している限りは勾玉を所持していれば魔力は回復し続けるという事で宜しいのでしょうか?」
「あぁ、だが、注意点が1つある。」
「注意点とは?」
「魔力を譲渡され続けるんだ。自身の容量を超えても尚、魔力を譲渡され続けたらどうなると思うんだ?」
「魔力酔いを起こし、下手すれば死ぬ可能性がございます。」
「そういう事だ。使用する、もしくは所持する前に魔力をある程度消費しておく事が必要になってくる。まぁ、常時魔力を消費し続ける様な魔法を使う必要があるな。」
「それは魔力消費をし続けていれば魔法ではなくとも問題ないのでしょうか?」
「ねぇぞ。消費する体質だったとしても結果は同じだ。譲渡する魔力と同等もしくはそれ以上の消費をしてりゃあいい。」
「では早速・・・。」
「一寸待て!」
ドラウが焦った様にそう言うとタケノミヤさんはびっくりして組んでいた印を下ろして中止した。
「どうしたんだドラウ?」
「どうしたもこうしたもねぇだろ!此処を何処だと思ってんだ!」
ドラウがそう言うと何かに気付いたタケノミヤさんはドラウに対して頭を下げた。
「申し訳ございません。私の思慮不足にございました。」
「思慮不足?」
「はぁ~シュウトは、分かんねぇのか?」
「何がだ?」
「此処は魔力濃度が高いって言ったよなぁ。」
「あぁ、それで?」
「はぁ~何で・・・タケノミヤだっけ?ソイツが術を止めたと思ってんだ?」
「そりゃ・・・そうか、濃度か。」
「おうよ。此処でそんな事したら一瞬で数十人分の魔力が流れ込んでくるからな。直ぐに魔力酔いに掛かっちまうって事だ。」
「なるほどなぁ。じゃあ一旦外に出て試してみるか?」
「そうだな。造ったもんの調整は必要だからな。」
俺達はそう言うとアイテムボックス改から地獄山の魔物が居ない場所へと出て行った。
「ほう。確かに魔道具の気配を感じるな。」
「分かるのか?」
「まぁな。正確に何処っつうのは分かんねぇが・・・まぁ、俺達エルダードワーフには匂いとか気配で何となく分かるんだよ。」
「へぇ~、じゃあ早速調べてみるか。」
俺がそう言うとドラウが手で制止して、土を触って何かを調べていた。
「どうしたんだ?」
「いや、急ぐ必要はねぇと思うぞ。」
「何でだ?此処に里があるなら転生不能ポイントになってるから急いだ方が良いぞ。」
「コレを造れるヤツが居るならほぼ確実に魂を保管する魔道具も出来てるはずだ。なんせ俺が聞いた話より技術が進んでっからな。」
「だが、地下でソウルイーターが発生してたら逃げ場は無いだろ?」
「それも心配ねぇ。」
「何でだ?」
「今調べた感覚だと地上にしか効果はねぇみてぇだからな。地下にはその効果は左右されてねぇぞ。」
「それって大丈夫なのか?」
「いや、地下に行こうなんて普通は考えねぇだろ?それによぅ、これから地下で生活するっていうのに地下に影響が出るような事はしねぇだろ。」
「まぁそうか。でもそれだと効果を下げる事にならないのか?」
「う~ん、実際見てみねぇ事には判断出来ねぇが俺なら効果を増す為にも地上限定にするぞ。」
「そうなのか?」
「おうよ。魔道具を1ヶ所に設置するんじゃなくある程度見晴らしのいい場所に何ヶ所も設置して、1ヶ所壊れたぐれぇじゃあ問題ねぇ様に設置するがな。」
「なるほどなぁ。」
「それに俺達は長命種だ。高々数十年ぐれぇならそんな死んだとしても数人いるかいないかだろうし、運が良ければ1人も死んでねぇかもしんねぇしな。」
「数十年・・・そうか、そうだな。数十年より前は問題無かったはずだもんな。まぁ、此処はそれより前からソウルイーターが出現しやすい場所だったみたいだけどな。」
「そういう場所かぁ・・・だから此処にしたんじゃねぇか?」
「気付かれないが寄り付かない場所って事か。」
「あぁ。まぁとりあえずソウルイーターってぇのは何処に居るんだ?」
「あっちだ。」
「じゃあ行く道で魔道具を発見したら後で調べさせてくれや。」
「おう。って状況によっては魔道具を破壊しようと思うのですが、タケノミヤさん、どうでしょう?」
「国の危機になりそうであればシュウト殿に全権をお任せ致します。」
「そうでなければ修行場として残したいと?」
「可能であれば。」
俺達はそう言うとソウルイーターまでの道のりで数ヶ所の魔道具を発見しつつ、先にソウルイーターと戦い、陰陽玉、台座、アクセサリーの調整を行っていった。
ドラウの素っ気ない態度に疑問に思った俺は声を掛ける事にした。
「まぁ、知り合いじゃないのは分かるけど、そこを心配してた発言じゃないのか?」
「心配してねぇ訳じゃねぇが、俺達エルダードワーフは冷てえ様に思うだろうが、技術が失われてしまう方をつい心配しちまうんだよ。だから自分の死期が近付いてくるのを感じるとそれまでの研究結果を纏めて同じ様な研究をしてるヤツに渡す準備をするんだが、近い研究をしていなかったら親類でもやってるなぁぐらいしか思わないし、親類じゃなかったら友でない限り、近くに住んでても気にもしないだろうな。」
「そうなのか。」
「まぁ、その所為ってぇのもあって協力してくれんのが、ニップルの種族みてぇな共生出来る種族だけなんだがな。」
「まぁ、納得出来ないか、忌避感が出ても仕方ないのか?」
「まぁな。それで拙いってぇのはどういう事だ?」
「場所が地獄山なのでございます。」
「何が拙いんだ?」
「死しても転生出来ない可能性があり、そこまで研究に執念をお持ちですとソウルイーターに近い魔物に成ってしまう可能性が高いかと。」
「ソウルイーターか・・・だがそう簡単にはならねぇんじゃねぇのか?」
「それが地獄山はシュウト殿もご存知ですが、ソウルイーターのダンジョンが出来てしまう程、ソウルイーターの発生率が高いのでございます。」
「あぁ・・・そりゃ、地下に里を造った可能性が高いな。」
「そうなのか?」
「1人、心当たりがあるからな。」
「心当たり?」
「あぁ、危険過ぎる研究をしていたマナドつう奴が里から追放されてんだが、ソイツの研究課題が魂の変異化なんだよ。」
「変異化?」
「所謂、ゴーストとかの魔物になるにはどうしたら良いか、魔物に変化してしまった魂を戻す方法はないのか?みてぇな事だな。」
「それは魂を捕らえてゴーストにしたり、ゴーストを捕らえて元の魂の状態にしたりするのか?」
「あぁ、そうだな。」
「その事に執着するって事は身内にゴースト系の魔物に変異してしまった人でもいたのか?」
「いや、ソウルイーターに襲われて亡くなったんだ。」
「それなら倒す・・・は、無理か。」
「あぁ、協力してくれる龍人族が居てもな。それを拒んだらしい。」
「拒むって・・・だから研究を?」
「そうだ。だが、あまりにも危険過ぎて周囲のもんにも被害を出し続けたんだ。」
「だから追放・・・か。」
「あぁ、最後まで追放される最後まで霊魂を操れればどうのと言ってたそうだ。」
「だからその力がある陰陽師のいるヤマトに来たと?」
「可能性は高いな。追放前にはゴーストにする事までは完全に出来てたみたいだからな。まあゴーストでも上位種のレイスだったから大変だったみてぇだがな。」
「そのレイスはどうしたんだ?」
「近隣に住んでる龍人族が協力して倒したらしいぞ。」
「マナドって人のパートナーはどうしたんだ?」
「採取で居ない時に事故を起こしたらしい。」
「それで2人して出て行って落ち着いたのが陰陽師のいるこの場所って事か・・・確かに此処なら調伏の手順なんかの技術を近くで観察して思った物を作れるかもな。」
「まぁ実際、その場所に別の里があったからソウルイーターにまでのもんを造れる魔道具を造れたんだろうな。」
「まぁとりあえずは向こうに行ってからって事だな。」
「まぁ・・・おっと、それなら陰陽玉の残りの説明もしとかねぇとな。」
ドラウがそう言うと俺達の話を聞いていたタケノミヤさんが再び姿勢を正してドラウの説明を聞こうとしていた。
「残りの台座特性だが、周囲の敵から魔法や魔力を帯びた攻撃を受けそうになったら魔力吸収結界を自動発動し、使用者を守る特性を付与しておいた。」
「それは有り難い。」
「他にも使用者の登録を出来る様にしておいた。」
「登録でございますか?」
「あぁ、登録してある使用者以外が触れようとした場合、まぁまぁな威力の魔力砲が放たれるようにしてあるぞ。」
ドラウがそう言うとタケノミヤさんが手を上げた。
「何だ?」
「失礼ながら先程ドラウ殿が仰いました、まぁまぁとは、ちなみにどの程度の威力になるのでしょうか?」
「そうだなぁ・・・最低でもBランクの魔物くれぇは吹き飛ばせるだろうな。」
「それはなんとも凄い威力でございますね。」
「あぁ、しかも持ってる奴が魔力を使おうとすると発動する様にしてあるから奪う目的だったとしても突然自分に魔力砲がぶっ飛んでくるてな感じだな。普通に移動させるだけで攻撃されたらたまったもんじゃねぇしな。」
「突然、手元で爆発する様なものですか。」
「おうよ。ちなみにコレで登録すっともう1つの陰陽玉にも登録されかっら馬鹿な奴が勝手に使用出来ねぇ様にしておいた。」
「後コレをやるよ。」
ドラウはそう言うと勾玉が付いているアクセサリーを取り出してタケノミヤさんに渡した。
「コレは?」
「登録や解除に使うアクセサリー型のキーアイテムだな。まぁ、本当は必要ねぇがコレが在ると無しじゃあ登録自体かなり面倒だからな。ちなみに台座と同じ素材と製法で造ってあるからよぅ、さっきアンタが台座の製法は真似るなっていうなら渡せなかったがな。」
ドラウはそう言うとタケノミヤさんに向かってニヤリと笑みを浮かべた。
「ようございました。」
「それでよぅ、そのキーアイテムだが、別の機能も付与しといたぞ。」
「他にもあるのですか?」
「あぁ、そのキーアイテムと台座を連携する事で使用者に吸収する魔力の10分の1を譲渡する仕組みになってんだよ。」
「それはシュウト殿の陰陽玉だけでしょうか?」
「いや、キーアイテムさえ所持してりゃあ、どっちの陰陽玉だとしても関係ねぇぞ。」
「であれば私が陰陽玉を所持している限りは勾玉を所持していれば魔力は回復し続けるという事で宜しいのでしょうか?」
「あぁ、だが、注意点が1つある。」
「注意点とは?」
「魔力を譲渡され続けるんだ。自身の容量を超えても尚、魔力を譲渡され続けたらどうなると思うんだ?」
「魔力酔いを起こし、下手すれば死ぬ可能性がございます。」
「そういう事だ。使用する、もしくは所持する前に魔力をある程度消費しておく事が必要になってくる。まぁ、常時魔力を消費し続ける様な魔法を使う必要があるな。」
「それは魔力消費をし続けていれば魔法ではなくとも問題ないのでしょうか?」
「ねぇぞ。消費する体質だったとしても結果は同じだ。譲渡する魔力と同等もしくはそれ以上の消費をしてりゃあいい。」
「では早速・・・。」
「一寸待て!」
ドラウが焦った様にそう言うとタケノミヤさんはびっくりして組んでいた印を下ろして中止した。
「どうしたんだドラウ?」
「どうしたもこうしたもねぇだろ!此処を何処だと思ってんだ!」
ドラウがそう言うと何かに気付いたタケノミヤさんはドラウに対して頭を下げた。
「申し訳ございません。私の思慮不足にございました。」
「思慮不足?」
「はぁ~シュウトは、分かんねぇのか?」
「何がだ?」
「此処は魔力濃度が高いって言ったよなぁ。」
「あぁ、それで?」
「はぁ~何で・・・タケノミヤだっけ?ソイツが術を止めたと思ってんだ?」
「そりゃ・・・そうか、濃度か。」
「おうよ。此処でそんな事したら一瞬で数十人分の魔力が流れ込んでくるからな。直ぐに魔力酔いに掛かっちまうって事だ。」
「なるほどなぁ。じゃあ一旦外に出て試してみるか?」
「そうだな。造ったもんの調整は必要だからな。」
俺達はそう言うとアイテムボックス改から地獄山の魔物が居ない場所へと出て行った。
「ほう。確かに魔道具の気配を感じるな。」
「分かるのか?」
「まぁな。正確に何処っつうのは分かんねぇが・・・まぁ、俺達エルダードワーフには匂いとか気配で何となく分かるんだよ。」
「へぇ~、じゃあ早速調べてみるか。」
俺がそう言うとドラウが手で制止して、土を触って何かを調べていた。
「どうしたんだ?」
「いや、急ぐ必要はねぇと思うぞ。」
「何でだ?此処に里があるなら転生不能ポイントになってるから急いだ方が良いぞ。」
「コレを造れるヤツが居るならほぼ確実に魂を保管する魔道具も出来てるはずだ。なんせ俺が聞いた話より技術が進んでっからな。」
「だが、地下でソウルイーターが発生してたら逃げ場は無いだろ?」
「それも心配ねぇ。」
「何でだ?」
「今調べた感覚だと地上にしか効果はねぇみてぇだからな。地下にはその効果は左右されてねぇぞ。」
「それって大丈夫なのか?」
「いや、地下に行こうなんて普通は考えねぇだろ?それによぅ、これから地下で生活するっていうのに地下に影響が出るような事はしねぇだろ。」
「まぁそうか。でもそれだと効果を下げる事にならないのか?」
「う~ん、実際見てみねぇ事には判断出来ねぇが俺なら効果を増す為にも地上限定にするぞ。」
「そうなのか?」
「おうよ。魔道具を1ヶ所に設置するんじゃなくある程度見晴らしのいい場所に何ヶ所も設置して、1ヶ所壊れたぐれぇじゃあ問題ねぇ様に設置するがな。」
「なるほどなぁ。」
「それに俺達は長命種だ。高々数十年ぐれぇならそんな死んだとしても数人いるかいないかだろうし、運が良ければ1人も死んでねぇかもしんねぇしな。」
「数十年・・・そうか、そうだな。数十年より前は問題無かったはずだもんな。まぁ、此処はそれより前からソウルイーターが出現しやすい場所だったみたいだけどな。」
「そういう場所かぁ・・・だから此処にしたんじゃねぇか?」
「気付かれないが寄り付かない場所って事か。」
「あぁ。まぁとりあえずソウルイーターってぇのは何処に居るんだ?」
「あっちだ。」
「じゃあ行く道で魔道具を発見したら後で調べさせてくれや。」
「おう。って状況によっては魔道具を破壊しようと思うのですが、タケノミヤさん、どうでしょう?」
「国の危機になりそうであればシュウト殿に全権をお任せ致します。」
「そうでなければ修行場として残したいと?」
「可能であれば。」
俺達はそう言うとソウルイーターまでの道のりで数ヶ所の魔道具を発見しつつ、先にソウルイーターと戦い、陰陽玉、台座、アクセサリーの調整を行っていった。
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