転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第372話 [種族特性。]

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タケノミヤさんが呪を唱え終えると9人の魂と鎧を着た鬼が3体現れ、俺に対して跪き頭を垂れていた。

「式神に成ってくれた人達ですか?」

「はい。今はまだ式鬼となりますが、私と契約し、現世に残ってくれた者達で、魂だけの者達は依代となる器はまだ完成されておりません。」

「という事はその3名は器が出来たと?」

「・・・器について説明致しますとその者に縁のある物に呪術を施し完成させるのです。」

「縁・・・まさか・・・。」

「はい。この者らの器は、この者らの遺体の一部を器にしております。」

「という事は・・・。」

「はい。この者らが自害した者達にございます。そして9名はシュウト殿への感謝、そこの3名は感謝と命を捨ててしまった事への謝罪です。」

「謝罪・・・タケノミヤさんが操っているのではなく、意志を保っていると?」

「はい。全員意思はございます。私は命令は降しますが意志を奪う事は致しませんので。」

「分かりました。謝罪も感謝も受け取ります。これからも頑張って下さい。」

俺がそう言うと12名の式鬼は深く頭を下げて消えてしまった。

「という事は此処には残りの方の依代を探しに来たのですか?」

「1つ1つの魂が己が依代となる物に引き寄せられるので修行を兼ねてきております。」

「こう言ってはなんですが、お連れの方がノブテルさん1人では危険じゃないですか?」

「それに関しましては問題ございません。」

「そうなんですか?」

「はい。現時点でも式鬼1名で小隊に匹敵し、3名で死角を無くす様に隊を組んでいますので地獄山であろうと不意をつかれる事も少なく、以前と同等に修行が行えますので。」

「それは凄いですね。」

「ただ1つの難点は常時魔力が奪われる事でしょうか。」

「それでも連れていないのはそこまで消費しないからですか?」

「・・・魔力回復薬を飲めば・・・。」

タケノミヤさんのその言い方に家来が式鬼に成ったのを後悔しているのが伝わってきたので、俺はそれ以上は何も言えなかったので、話を変える事にした。

「・・・とりあえず、1度自分の世界に来ませんか?」

「シュウト殿の世界とは?」

「亜空間といいますか、此処とは別の世界を持つ事が出来るスキルが有るんですよ。」

「その様な事が・・・流石としか言葉が出てきませんね・・・。」

「どうしますか?」

「是非。」

タケノミヤさんがそう言うと後ろにいるノブテルさんも頷いたので、俺はアイテムボックス改を開いて洞窟フィールドへと連れていった。

「こ、これは・・・。」

中に入った瞬間にタケノミヤさんがそう言うと2人は同時にフラフラとして座り込んだ。

「あれ?どうしました?」

俺がそう言うとドラウ達が工房から出てきた。

「誰だソイツらは?・・・ん?シュウト、何の対処もせずに中に入れたな。」

「え?」

「ニップル、一般人用の薬棚から飽和剤を取ってきてくれ。」

ドラウがそう言うとニップルが工房から黄色い錠剤を持ってきて、それを2人に飲ませていた。

「ドラウ、工房で人体に作用する物でもあるのか?」

「無いわけねぇだろ。って工房の外にまで漏れる様な管理はしてねぇよ。」

「じゃあ何で・・・?」

「気付いてねぇのか?」

「何がだ?」

「シュウト、お前の魔力やら神気やらが漂ってる所為で、そうなったんだぞ。」

「はぁ?この前皆んなが泊まりに来た時は誰も不調なんて起こしてなかったじゃないか。」

「そりゃそうだろ。彼処は魔力、聖力を調整する魔道具を置いて、神気に関しては幻精霊達がなんとかしてたし、他の場所も精霊達が付き添って対処してたんだからな。」

「え?そうなのか?」

「なのに突然、何の対処もしてねぇ状態で連れてきたら魔力酔いを起こしてこうなるだろ。」

「そうなの?」

「此処がというか、シュウトの世界は聖域と同じ状態で魔力濃度が高いから身体には良いが、何でも容量オーバーを起こしたら害になんだよ。」

「あ、あぁ・・・。」

「今度から連れて来る時は事前に相談しろ。」

「はい。」

「まぁ、とりあえずはソイツらの魔力保有量がある程度あったから飽和剤で落ち着いたが、その辺の平民だと治るのに数日は掛かるからな。」

「えぇ・・・それだと何かあった時のシェルター代わりには向いてないのか?」

「国民のシェルターってやつか?」

「あぁ。」

「アレは迷宮だろ?」

「そうだな。」

「なら問題ねぇ。彼処は此処と違って魔力濃度が高くなる事はねぇからな。それにそんな事態になった時は問題ねぇ様にもう既に魔道具は造ってあるし、今以上にシュウトの魔力や神気がとんでもねぇ事になっても何とかなるようにしてあるからな。」

「なら良かった。」

「それで誰なんだ?もしかして台座の依頼主か?」

「依頼主は俺だが、使用者のタケノミヤさんだ。」

「そうか、アンタらが使うのか。」

ドラウがそう言うとタケノミヤさんは呆けた表情から真剣な表情に変わり直ぐに立ち上がろうとしたが、介抱をしていたニップルが立たせない様に2人の肩を押さえて座らせた。

「直ぐに立たなくても良い。薬は効いてるだろうが、急に立つと下手したら気を失うからな。」

「で、では、此度は私共、陰陽師、並びにヤマトで・・・・・。」

タケノミヤさんが格式張った感じで話を進めようとするとドラウが手で制止した。

「堅いのは必要ねえ。どうせシュウトがそこに住むもんの為に出来る事をとかだろ?俺達も似た様なもんだしな。気にされる方が疲れるぜ。それによぅ、今回は面白ぇもんを造らせてもらったしな。その製法を今後も勝手に使って良いってぇならその方が良いからな。」

「それは勿論、お好きになさって結構にございます。」

「硬ぇ話し方は必要ねぇって言ったじゃねぇか。」

ドラウが怪訝な表情でそう言ったのでタケノミヤさんの為にも俺は声を掛ける事にした。

「ドラウ。」

「何だ?」

「タケノミヤさんは普段からそう言う話し方みたいだぞ。」

「そうなのか?」

「はい。幼少期より言葉遣いに厳しい家でしたので。」

「ならしゃあねぇか。それで台座の説明するが良いか?」

「は、はい。お願い致します。」

タケノミヤさんはそう言うとドラウの方を向いて正座をした。

「そんなに硬くならくてもいい・・・ってそれも普段通りってやつか・・・まぁいいや。じゃあとりあえず1つ目、陰陽玉の魂吸収スピード上昇、2つ目が術式に掛かる魔力の減少、これは台座が付近の魔力を吸収する事で補助する感じな。まぁ、これは実際使ってるとこを見せてもらって最終調整するつもりだが、問題ねぇか?」

「凄い・・・。」

「おい、聞いてるか?」

「あっ、申し訳ございません。はい。同行されるのは問題ありません。しかし、シュウト殿の話では戦闘要員ではないとの話でしたが、地獄山は危険な場所。戦闘が出来ない場合、少々問題がございます。」

「あっ、そこは自分がドラウを守りますし、ドラウも自動で自身を守る魔道具を所持していきます。それにドラウのパートナーであるニップルはかなりというか、地獄山の魔物であれば片手間でも瞬殺出来る腕前なんで心配ないですよ。」

「地獄山を片手間ですか・・・やはり眷属の方々は常識の範疇にはいらっしゃらないのですね。」

「まぁ。そうじゃないと自分と共に使命を遂行する事は出来ないので。」

「はぁ・・・これは失礼致しました。」

「じゃあ問題ねぇな?」

「はい。」

「じゃあ他も説明するぞ。」

「他?これだけではないのですか?」

「当たりめぇだろ。それくれぇなら俺じゃなくても出来るだろ。」

「・・・。」

「あ?なんだ?」

「いえ、私共の国でその様な事を出来る者が居るとは聞いた事がございませんでしたので。」

「そうなのか?」

「はい。」

「エルダードワーフなら出来ると思うんだがな。お前の国じゃあエルダードワーフは居ねぇのか?」

「過去には居たのかもしれませんが、恥ずべき事に私共の国は領土内で長きにわたり戦乱が続いており、今の尚、藩通しの小競り合いは日常茶飯事でございます故、戦が出来ない種族はそのぅ・・・。」

「国外に逃げたか、隠れてるか、どちらにせよ姿を見せてねぇって事だろ?」

「武具も魔道具も出回っていない事から考えますと国にはいないのではないのかと思われます。」

「まぁ、俺達の種族が本気で隠れようとしたら見付けるのはシュウトでもねぇ限り無理だろうし、ソイツらの趣向が人同士の戦争武具に向いてねぇ限り、逃げるだろうな。」

「隠れるといっても数世代は見たという報告は受けてないはずなのですが・・・。」

「地下だよ地下。地下に外と同じ環境を造りゃ何百年だって過ごせるし、俺達にとってはそこまでの年数じゃねぇしな。」

「長命種という事は存じ上げていましたが、それ程地上に出ずとも良いものなのですね。」

「まぁな。欲しい鉱石があるっつう理由だけで数十年坑道に潜り続けてるヤツもざらにいるからなぁ。しかも普段は自分の好きな研究しかしねぇけど危険回避って名目なら全員で協力して研究出来る環境を造っちまうからな。」

「種族特性というものですか・・・。」

「そうだな。・・・じゃあ1つ聞くが、過去に山から魔物から植物、何もかも全て消え去ってしまった伝承なんかは残ってねぇか?」

「・・・有ります、数ヶ所は有ったはずです。もしや・・・。」

「間違いねぇ、そこの地下、もしくはその数ヶ所つう所の中心となる場所の地下に新しい里を造ってるな。」

「中心でございますか・・・その場所は魔物が強くなったり、変わった特性のある魔物が多く存在する様な場所になりますでしょうか?」

「なら聞くが、強制的に働かせて戦争の道具を造らせていたみてぇな過去はあるのか?」

「あるはずです。」

「なら地下に潜ったソイツらがそうなる様に魔道具を造った可能性は大いにあるな。」

「でしたら少々拙い事態になっている可能性がございます。」

「どういう事だ?」

ドラウはそう言うと正座しているタケノミヤさんに近付いて覗き込む様に聞いていた。

「ドラウ、近い!」

「おっと、すまねぇ。」

「いえいえ、同族の方々の心配をするのは当然の事ですので。」

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