転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第382話 [花園。]

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ダンジョンに入るとセーフティーゾーンになっているのか、魔物の気配も感じれなかった。

「なるほど、確かに花園だな。花が咲き誇ってるみたいだな。」

そこには海底ダンジョンと分かっていなければ、前世のフラワーパークに引けを取らない美しさがあった。

「それなのに海中って。もしかしてあの花の何処かに魔物が居るのか?」

俺はそう思って神の瞳で確認すると花だと思っていたモノの殆どが、イソギンチャクの様な魔物だったり、花に擬態した魔物だった。

「確か触手攻撃って話だったけど、あの状態から伸びてくるなら、その辺に居ても魔物だとは思わないかもしれないな。にしてもセーフティーゾーンも変わった感じだなぁ。まぁでもそうか・・・セーフティーゾーンなのか、ただの道なのか、ハッキリと見える俺なら鑑賞しながらウロウロ出来るけど、普通ならセーフティーゾーンを外れて、いつの間にか魔物に囲まれてジ・エンド。」

俺の目に映るセーフティーゾーンは下の階には行けないものの今いる階層ならグルっと見て回れる様な形をしていた。

「って言っても海底だから誰も来ないだろうな。」

俺はそう言うと軽く準備運動をしてからセーフティーゾーンを出た。すると微動だにしていなかったイソギンチャクの魔物が毎秒100mぐらいの速度で近付いてきた。

「この速度ならそれ程速くないけど、普段が動かないならビックリするだろうな。それにしてもテリトリーって何処まで範囲が広いんだ?結構な距離からもこっちに来てるぞ。」

俺がイソギンチャクの魔物からの攻撃を避けつつ視野を広げて見ていると1km先に居る魔物までこっちに来ていた。

「にしてもこれだけ集まって攻撃してきてるのに一切攻撃が被ったり触手が絡まったりしないなぁ・・・もしかして意識を共有してるのか?」

俺はそう思い、イソギンチャクの魔物を鑑定すると一体一体、同一種全てに共感共鳴というスキルを保有していた。

「なるほどなぁ、だから数十本も有る触手が絡まないし、遠い距離からも俺の存在を嗅ぎ付けてるのか?にしても密度的にこれじゃあ調整にもならないなぁ。どうせ最下層まで行く必要もあるし一旦、下の階層にでも行くか。」

俺はそう言うと久しぶりにカードを取り出して一気に殲滅し、下の階層へと行き、それを繰り返して、10階層に辿り着くと想定通りボスが出現した。

「にしてもさっきの魔物が大きくなっただけで面白味が無いなぁ。」

俺は暫くの間、攻撃をさせてみたが、集団で襲われる時よりも大した事が無かったので手早く始末し、次の階層へと降りた。

「とりあえず、素手での調整はまあまあかな。次は魔法でやってみるか。」

俺はそう言うと弱い魔法で斬り裂いたり、燃やしたり、凍らせたりして先に進んだ。

「う~ん、流石に火や風は海中だと難しいけど、上手く利用したらもっと面白い事になりそうなんだけどなぁ・・・まぁ一旦、水と土でやってみてからだな。聖魔法はまた違うだろうしな。」

俺はそう言うと訓練も兼ねて水魔法と土魔法を工夫して使っていき、階層を降りていった。

「にしても全てが水の中だからか、水の刃は鈍化して吹っ飛ばすだけか、まぁ威力はだいぶ上がる感じだな。それに氷は飛ばし方と効果範囲も考えないと氷の矢は浮力の関係か、上昇するし、刺さったら周囲の魔物も巻き添えにする様に凍ったしな。」

俺はそう言うと魔法で作った氷を水で操作して遠くの魔物に突き刺すと周囲一帯が凍っていた。

「まぁもう少し工夫が必要だが、火や風よりは、ましか。土も物理攻撃になるから飛ばすのは無理だな。威力が落ちるし、質量で潰すにもあれだけゆっくり落ちてきたら戦闘には不向きだな。まぁそれでも地面から突き出すアースニードル的な攻撃は有効だな。ってもしかして・・・。」

俺はそう言うと今度は魔物を土の壁で囲い、蓋をする瞬間に氷の矢を滑り込ませた。

「おっ、これなら一体限定で倒せるな。氷棺!なんてな。」

土の壁を崩すとそこには氷で完全に固められて絶命した魔物がいた。

「よし、続けていきますか!」

俺はその後も納得が行くまで魔法を突き詰めていき、ボスまで辿り着くと使って無かった火と風を使用してみる事にした。

「火魔法は何となくイメージ出来るけど風がなぁ・・・単独だと風で空気を集めて包むしかないのか?」

俺はそう思いながら巨大な空気の塊を作るとボス部屋の魔物を包むとボスは呼吸が出来ない為か、苦しみながら絶命した。

「あっ、やり過ぎた・・・まぁでもクジラみたいな魔物じゃない限り結構有効なのか?・・・それにしても次の扉が開く気配が無いなぁ・・・ん?アレか?」

そう言って違和感のある場所を凝視すると透明な魔物が動きを止めていた。

「もしかして、ただ空気で包んだだけで死んだから攻撃されたと思ってないから仲間の攻撃を待ってるのか?・・・マジで動かないなぁ、まぁそれなら火魔法を試してみるか。」

俺はそう言うと姿を消している魔物に一瞬で近付き、魔物に触れると一気に火魔法を流し込んだ。すると思った通り、魔物の体内から燃える事で、火の勢いが収まらず外皮だけを残して討伐する事が出来た。

「やっぱり水中で棲息してるだけあって内部から燃え始めれば何の対処も出来ずに殺せるな。まぁ、それでも使い所が難しいのは変わりないか。」

ボロボロと崩れていく魔物を見ながらそう言っていると崩れていく魔物から何かがポロッと出てきた。

「ん?何だ?」

落ちてきた何かは赤く点滅し続けていたので、神の瞳で確認すると水中火炎石という水生性の魔物に対して極炎にて魔物が持つ魔石を生きたまま剥がし、その存在力を消し去った時に取り出せる魔結晶だった。

「極炎?ただの火魔法だったはずなんだけどなぁ・・・っていうか、何に使えるんだ?もう少し深く視てみるか。」



水中火炎石

・少しでも欠けるとその欠けた場所から一気に噴射する為、取り扱い注意。

・過去には刺突武器や投擲武器に使用。

・噴射時間は元々の魔石の大きさと極炎の魔力量により変わる。



「へぇ~前世でサメとかを撃退させる時に使ったワスプナイフと同じ仕組みの武器をこの世界でも使ってたって事か。まぁ、どっちがエグい武器かは見ないと何とも言えないけど、ドラウに渡したら面白そうだな。とりあえず、此処から暫くは魔法の組み合わせでも試してみるか。」

俺はそう言うと下の階層へと降りていき、次のボス部屋まで色んな魔法の組み合わせを試して行った。

「これで半分か。まぁこの階層ボスは魔法で・・・水と風の魔法も試してきたけど雷をもう少し上手く使えないかなぁ。」

俺はそう言うとボスの背後に風魔法で空間を作りその中で水魔法の氷と水で乱気流を作り出し、ボスに向かって雷を放った。

「おぉ・・・やっぱりまだ近いか、俺にも電気がきた感じがするなぁ。水中だと使えないか。もう少し練習が必要だけど、此処ではもう良いか。ってか、今は痺れて動けなさそうだなぁ。」

雷を直接くらったボスは地面に倒れ込みピクピクと痙攣しながら動けないでいた。俺はそれを見て土魔法と火魔法でボスの真下にマグマを作り出し、そのままマグマの中に落として討伐した。

「あっ、このボスの魔石でもさっきのを作ろうと思ってたのに忘れてた。・・・まっ、良いか。此処に来るまでにある程度の量は確保したしな。とりあえず次は武器か、杖は最後として、もし、使徒仕様で戦わないといけない場合に備えて、棍棒とか他ので戦ってみるか。」

俺はそう言うと使徒仕様で使う武器を取り出し、棒術や剣術等自分の本当の武術を隠せる様に1階層毎に武器を持ち変えて戦っていき、最後は階層ボスに向かって全装備を一撃ずつ当てて消滅させた。

「うん、これくらい出来ればバレないだろ。最後はやっぱり杖だな。これだけはある程度じゃ危険かもしれないしな。」

俺はそう言うと杖を2本作り出したが、この先の魔物の事を考えてアイテムボックス改からドラウに造ってもらった模擬戦用の杖を取り出した。

流石にさっきのは威力が強過ぎるし、これならルーク達を気絶させれるレベルだし、ある程度練習になるだろ。

俺はそう思って、下の階層に降り、戦ってみたが、自分が思っていた以上に強くなってしまっていた様で、対峙した全ての魔物を一撃で消し飛ばしてしまった。

「あれ・・・Aランクってこんなに弱かったか?それともルーク達が強過ぎなのか?う~ん、状態異常をベースにしてる様な奴らだと防衛力も弱いのかもしれないな。」

俺は自分が悪い訳じゃないと思う事にして残りの階層は手加減しながら調整を行っていった。

「やっぱり状態異常に頼ってるヤツは最下層のボスでも防衛力が弱かったなぁ。まぁ、触手が何万本も襲ってきたから多少調整にはなったけど・・・やっぱり、ルーク達と調整するしかないか?」

俺はそう言うとダンジョンコアを見つけ出して破壊し、ダンジョンを消滅させ、リヴィアタンさんの家という名の城へと転送した。

「シュウト様、お早いですね。まだ数時間しか経ってないはずですが、何か問題でもございましたか?」

「あっ、ダンジョンは消滅させましたよ。」

「えっ?もうですか?」

「はい。」

「えぇっと・・・もしかして調整には不向きなダンジョンでしたでしょうか?」

「いえ、メインで使ってる武器以外は、魔法もある程度調整出来たんで大丈夫ですよ。」

「メインの武器は難しかったですか?」

「そうですねぇ・・・模擬戦用の武器でも手加減が必要だったんで、おそらくSランクやSSランクじゃないと調整は出来ないかなぁって。」

「さ、左様でしたか・・・。」

「あっ、でも身体操作部分は調整出来たんで、大丈夫ですよ。」

「それでしたら、まぁ・・・。」

「あっ、ルーク達ってまだやってますか?」

「はい。まだ終了と決めた時刻ではないので。」

「じゃあ一寸見に行っても良いですか?」

「はい。構いませんが・・・。」

リヴィアタンさんは困惑した表情をしながらルーク達の下へ案内してくれた。
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