転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第390話 [踏破準備。Part3]

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「とりあえず言われた通りにしたけど、コレで良いのか?」

「あぁ、そしたら魔物を倒せって魔力を込めながら念じてみろ。」

「分かった。」

俺はドラウに言われるがままに武甕槌命に念じると武甕槌命からキュピーンと音が鳴り、勝手に立ち上がった。

「おぉ、動いた。ってか、神様が宿っては無いよなぁ?」

「あぁ。神様が宿るにはもっと神気を込めないと無理なはずだぞ。」

「そうなのか。おっ、動き始めた。」

立ち上がり、歩き始めた武甕槌命を見て俺がそう言うとドラウは満足そうに見ていた。

「けどこれって歩くだけって事は無い・・・よな?」

「そりゃそうだろ。俺の自動迎撃システムと違ってオートバトルモードっつうのが、搭載されてっからそんなはずはねぇんだがなぁ・・・。」

「俺が込めた魔力量が少なかったか?」

「いやぁそんなはずはねぇんだがなぁ。」

「そうなのか?」

「あぁ、シュウトから貰ってあった魔宝玉で満タンまでチャージしてあるからな。」

「ならドラウの魔道具と同じで魔物が来なかったら動かない的な事か?」

「いやぁ、そんな事はねぇはずなんだがなぁ。」

俺達がそう言いながらスタスタと歩く武甕槌命を見ていると突然、武甕槌命が止まり頭だけがキョロキョロと周りを見ていた。

「もしかして魔物を探してるのか?」

「あぁ、そうかもしんねぇな。」

「おっ、丁度、炎竜が向こうから来たな。」

「どうなるかだな。」

俺達がそう言いながら武甕槌命を見ていると索敵範囲に炎竜が引っ掛かったのか、武甕槌命は腰元に下がっていた金剛杵を大きくて手に持つとドン!!!という爆音と共に1kmぐらい離れていた炎竜に瞬時に接近し、首を一撃の下に切り落として倒すと上空でホバーしながら周囲を索敵し、一番近くに居る魔物へ次々と襲いかかっていた。

「・・・予想以上だな。」

「おう。俺も内容を確認してただけだったが、まさか彼処まで強いとはな。あの強さなら今度行くSSSランクダンジョンでも使えるんじゃないか?」

「使えるだろうな。しかも強敵だった場合は神降ろしが使えるんだろ?」

「そうだな。まぁでもどの1柱が降臨して頂けるかも分からねぇし、全力を出す事が今の武甕槌命に出来るのかって問題はあるがな。」

「あぁ、それは試してみない事には分からないしな。」

「まぁそうだな。」

俺達がそうこう言ってるうちに武甕槌命はどんどん奥まで行ってしまった。

「とりあえずシュウトは武甕槌命に着いて行ってくれ。」

「ドラウはどうするんだ?」

「そんなもん倒すだけ倒して放置してある素材の回収だ。」

「えっ?それなら俺がするけど?」

「馬鹿言え!一応大丈夫だとは思うが、あんな出力で魔物を屠りまくってんだぞ。魔力切れになったらどうすんだよ!」

「あぁそうか。けど魔力の補充って、この前みたいに機体に触れて補充すれば良いのか?」

「そんな事ねぇぞ。そりゃあ確かにその方が早いが、さっきみたいに糸を生成してその糸をアンテナに繋げば戦闘中でも補充は可能だ。ただ、神の瞳で残量を視ながら補充しろよ。補充量が多過ぎると暴走するみたいだからな。」

「お、おう分かった。じゃあ後は任せた。」

俺はそう言うと武甕槌命に追い付き、魔力残量を神の瞳で確認した。

「おぉ、もう30%か。・・・まぁ、魔物を討伐した量から考えたらそんなものか。」

そう言って後ろを振り返るとドラウが魔道具を使って100を優に超える魔物の死体が積み上げられていた。

「まぁでも良いな。色々使えそうだ。さてと補充しとくか。」

俺はそう言うとスキルで糸を生成してアンテナになっている棒状の糸の先に繋げて魔力を送り込んだ。すると直ぐに魔力残量が満タンになってしまい、慌てて接続を切った。

「あっぶなぁ~!ほんの少しだけしか送ってないのにゲージが振り切れそうになるとは思わなかった。」

俺はそう言うとドラウの下へと一時的に戻った。

「シュウト、どうしたんだ?武甕槌命に不調な箇所でも出てたか?」

「違う、違う。」

「じゃあ何だよ?」

「ドラウが使った魔宝玉ってどのくらい使ったんだ?」

「何でそんな事聞くんだ?」

「いや、さっき魔力を送り込んだら一瞬で満タンになったから焦って繋がりを断ったんだ。」

「一瞬?そんな事・・・あっ、まさかなぁ・・・あぁ、そういう事か。」

「何だよ?どうしてか、分かったのか?」

「理由は1つ、だいぶ前に貰った魔宝玉だったって事だ。」

「だいぶ前って事は魔力が抜けてたとか?」

「いや、そうじゃねぇよ。魔宝玉はそう簡単に魔力が抜けるもんじゃねぇからな。だから今の魔宝玉と昔の魔宝玉じゃあ内包してる魔力量が天と地程の差があるって事だ。」

「そうなのか?」

「あぁ、って事はそうか・・・。」

「ん?どうしたんだ?」

「あぁ、なんちゅうか、武甕槌命は超燃費の良い神機って事だな。まぁ、神気については別かもしれねぇが、魔力に関しては間違いなく燃費が良い機体だな。」

「へぇ~じゃあ実戦で、かなり使えそうだな。」

「まぁな。だが問題は魔力を少ししか、保有する事が出来ない事だな。」

「けど、ドラウなら魔宝玉から魔力を与える事は可能なんだろ?」

「まぁな。けどそうか・・・あっ、だからアレが必要なのか。」

「アレ?アレって何だ?」

「いや、武甕槌命を直してる時にトバルカインをフル活用してたんだが、そん時に武甕槌命の構造とは別にハッキリと何かの容器みたいなのが頭に浮かんだんだ。」

ドラウはそう言うと地面に瓢箪の絵を描いた。

「瓢箪?それが頭に浮かんだのか?」

「おう。ただ俺は武甕槌命に必要な物とかじゃなくて別の用途がある物かと思ったんだ。」

「じゃあ造ってないのか?」

「在るぞ。」

ドラウはそう言うと金色の瓢箪をアイテムボックスから取り出した。

「ソレがそうなのか?」

「あぁ、造ったは良いが、溜め込んだ魔力を持ち主に微量に与え続けるってだけだったから何に使おうか考えてたんだが、武甕槌命に外付けする魔力タンクだったって事だよ。」

「結構な量が入るのか?」

「あぁ、今は空だが、かなりの量を内包出来るぞ。試してみるか?」

「おう。」

俺はそう言うとドラウから瓢箪を受け取り魔力を込めると相当量が入るのか、満タンにするのに10分ぐらい掛かった。

「ふぅ~やっと終わったぞ。コレが武甕槌命に取り付けられるのか?相当だぞ?」

「シュウトでそれだけ掛かるって事はそれ付けたら相当稼働出来そうだな。」

「そうだな。じゃあそろそろ武甕槌命の方の魔力残量が心配だから見に行ってみるけど、取り付けるなら回収してくるか?」

「そうだな。」

「分かった。あっ、そうだ。動いてる時に捕まえたら暴れないのか?」

「その心配はねぇぞ。他のヤツなら多少暴れるかもしんねぇが、シュウトは持ち主な上、シュウトが取り付けたアンテナがあるからお前が動けって思わない限り停止するはずだ。」

「分かった。じゃあ取ってくるな。」

「俺はその間に素材を回収しとくわ。」

「了解。」

俺はそう言うとまたかなり離れた場所にいる武甕槌命を回収して戻ってきた。

「じゃあ一旦、そのアンテナを外してくれ。」

「分かった。」

俺が武甕槌命のアンテナを外すとドラウは早速、武甕槌命の腰紐の様なパーツを外して瓢箪をセットして再び付け直した。

「ん?それだけで良いのか?」

「おう。これで魔力供給は瓢箪からされるから今後、魔力を込めるなら瓢箪の方に糸を繋げて魔力を込めてくれ。」

ドラウはそう言うと瓢箪の底に空いた小さな穴を指さした。

「あぁ確かに瓢箪全体っていうよりそこに魔力が吸われる感じがあったな。じゃあそこが魔力を吸う場所で、上の口が魔力を吐き出す所って事か。」

「まぁ、微量だがな。吸う力は凄くても吐き出す力が弱い設定になってるからな。だが、金剛杵に巻き付けてある導線を瓢箪の上の口に付けたら金剛杵に大量の魔力が送られて攻撃力を強化出来るみたいだぞ。」

「へぇ~、じゃあ今よりも強い敵とも戦えるって事か?」

「あぁ、だが魔力がかなりのスピードで消費されるらしいから使い方と補充のタイミングは持ち主であるシュウトがよく考えて使わないとな。」

「なるほどな。まぁでも使ってみないとどの程度か分からないし、ダンジョンに行くまでにある程度までは使える様にしておくか。」

「だな。とりあえず、今日は今の魔力残量で何時間動かせるかを調べないとな。」

「そうだな。」

俺はそう言うと武甕槌命を元の位置に戻してからアンテナを戻した。すると息を吹き返した様に武甕槌命は魔物に飛び掛り、魔物をどんどん倒していった。

俺は夕方になるまで武甕槌命の様子をみていたが、瓢箪の魔力残量はそこまで減ってはいなかった。

「ドラウ、回収出来たか?」

「おう。かなり回収出来たぜ。これで後は皆んなが集めてくれてたら十二分に設備が整えられるぜ。」

「それは良かった。」

「それで武甕槌命はどうだった?」

「全然問題なし、魔力残量も減ったのは1割行ってるか行ってないかだな。」

「って事は通常運行ならかなり持つな。」

「だろうな。」

「まぁでも最低ラインは把握出来たな。」

「そうなのか?」

「あぁ、此処程、魔物が頻繁に発生するダンジョンはねぇらしいが、此処でも満タン状態なら5日は持つんだ。他ならもっとだろうな。」

「そうか。発生頻度か。最大なのをすっかり忘れてたわ。明日はもう一度、今度は瓢箪に繋いだ状態での試運転だな。」

「面白そうだが、明日は俺は俺で色々弄る必要がある・・・ってそう言えば、武甕槌命って一応、撥水タイプの胴体にはなってるけど、水中で使えるのか?」

「あぁ、それなら明日は海中での戦闘訓練だな。」

「ならルーク達に手伝ってもらったら良い。前にやった時は戦闘訓練なんてしてなかったからな。」

「じゃあルークが戻ってきたら聞いてみるか。」

俺達がそんな事を話していると猛スピードで誰かが接近してきていた。
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