391 / 418
第390話 [踏破準備。Part3]
しおりを挟む
「とりあえず言われた通りにしたけど、コレで良いのか?」
「あぁ、そしたら魔物を倒せって魔力を込めながら念じてみろ。」
「分かった。」
俺はドラウに言われるがままに武甕槌命に念じると武甕槌命からキュピーンと音が鳴り、勝手に立ち上がった。
「おぉ、動いた。ってか、神様が宿っては無いよなぁ?」
「あぁ。神様が宿るにはもっと神気を込めないと無理なはずだぞ。」
「そうなのか。おっ、動き始めた。」
立ち上がり、歩き始めた武甕槌命を見て俺がそう言うとドラウは満足そうに見ていた。
「けどこれって歩くだけって事は無い・・・よな?」
「そりゃそうだろ。俺の自動迎撃システムと違ってオートバトルモードっつうのが、搭載されてっからそんなはずはねぇんだがなぁ・・・。」
「俺が込めた魔力量が少なかったか?」
「いやぁそんなはずはねぇんだがなぁ。」
「そうなのか?」
「あぁ、シュウトから貰ってあった魔宝玉で満タンまでチャージしてあるからな。」
「ならドラウの魔道具と同じで魔物が来なかったら動かない的な事か?」
「いやぁ、そんな事はねぇはずなんだがなぁ。」
俺達がそう言いながらスタスタと歩く武甕槌命を見ていると突然、武甕槌命が止まり頭だけがキョロキョロと周りを見ていた。
「もしかして魔物を探してるのか?」
「あぁ、そうかもしんねぇな。」
「おっ、丁度、炎竜が向こうから来たな。」
「どうなるかだな。」
俺達がそう言いながら武甕槌命を見ていると索敵範囲に炎竜が引っ掛かったのか、武甕槌命は腰元に下がっていた金剛杵を大きくて手に持つとドン!!!という爆音と共に1kmぐらい離れていた炎竜に瞬時に接近し、首を一撃の下に切り落として倒すと上空でホバーしながら周囲を索敵し、一番近くに居る魔物へ次々と襲いかかっていた。
「・・・予想以上だな。」
「おう。俺も内容を確認してただけだったが、まさか彼処まで強いとはな。あの強さなら今度行くSSSランクダンジョンでも使えるんじゃないか?」
「使えるだろうな。しかも強敵だった場合は神降ろしが使えるんだろ?」
「そうだな。まぁでもどの1柱が降臨して頂けるかも分からねぇし、全力を出す事が今の武甕槌命に出来るのかって問題はあるがな。」
「あぁ、それは試してみない事には分からないしな。」
「まぁそうだな。」
俺達がそうこう言ってるうちに武甕槌命はどんどん奥まで行ってしまった。
「とりあえずシュウトは武甕槌命に着いて行ってくれ。」
「ドラウはどうするんだ?」
「そんなもん倒すだけ倒して放置してある素材の回収だ。」
「えっ?それなら俺がするけど?」
「馬鹿言え!一応大丈夫だとは思うが、あんな出力で魔物を屠りまくってんだぞ。魔力切れになったらどうすんだよ!」
「あぁそうか。けど魔力の補充って、この前みたいに機体に触れて補充すれば良いのか?」
「そんな事ねぇぞ。そりゃあ確かにその方が早いが、さっきみたいに糸を生成してその糸をアンテナに繋げば戦闘中でも補充は可能だ。ただ、神の瞳で残量を視ながら補充しろよ。補充量が多過ぎると暴走するみたいだからな。」
「お、おう分かった。じゃあ後は任せた。」
俺はそう言うと武甕槌命に追い付き、魔力残量を神の瞳で確認した。
「おぉ、もう30%か。・・・まぁ、魔物を討伐した量から考えたらそんなものか。」
そう言って後ろを振り返るとドラウが魔道具を使って100を優に超える魔物の死体が積み上げられていた。
「まぁでも良いな。色々使えそうだ。さてと補充しとくか。」
俺はそう言うとスキルで糸を生成してアンテナになっている棒状の糸の先に繋げて魔力を送り込んだ。すると直ぐに魔力残量が満タンになってしまい、慌てて接続を切った。
「あっぶなぁ~!ほんの少しだけしか送ってないのにゲージが振り切れそうになるとは思わなかった。」
俺はそう言うとドラウの下へと一時的に戻った。
「シュウト、どうしたんだ?武甕槌命に不調な箇所でも出てたか?」
「違う、違う。」
「じゃあ何だよ?」
「ドラウが使った魔宝玉ってどのくらい使ったんだ?」
「何でそんな事聞くんだ?」
「いや、さっき魔力を送り込んだら一瞬で満タンになったから焦って繋がりを断ったんだ。」
「一瞬?そんな事・・・あっ、まさかなぁ・・・あぁ、そういう事か。」
「何だよ?どうしてか、分かったのか?」
「理由は1つ、だいぶ前に貰った魔宝玉だったって事だ。」
「だいぶ前って事は魔力が抜けてたとか?」
「いや、そうじゃねぇよ。魔宝玉はそう簡単に魔力が抜けるもんじゃねぇからな。だから今の魔宝玉と昔の魔宝玉じゃあ内包してる魔力量が天と地程の差があるって事だ。」
「そうなのか?」
「あぁ、って事はそうか・・・。」
「ん?どうしたんだ?」
「あぁ、なんちゅうか、武甕槌命は超燃費の良い神機って事だな。まぁ、神気については別かもしれねぇが、魔力に関しては間違いなく燃費が良い機体だな。」
「へぇ~じゃあ実戦で、かなり使えそうだな。」
「まぁな。だが問題は魔力を少ししか、保有する事が出来ない事だな。」
「けど、ドラウなら魔宝玉から魔力を与える事は可能なんだろ?」
「まぁな。けどそうか・・・あっ、だからアレが必要なのか。」
「アレ?アレって何だ?」
「いや、武甕槌命を直してる時にトバルカインをフル活用してたんだが、そん時に武甕槌命の構造とは別にハッキリと何かの容器みたいなのが頭に浮かんだんだ。」
ドラウはそう言うと地面に瓢箪の絵を描いた。
「瓢箪?それが頭に浮かんだのか?」
「おう。ただ俺は武甕槌命に必要な物とかじゃなくて別の用途がある物かと思ったんだ。」
「じゃあ造ってないのか?」
「在るぞ。」
ドラウはそう言うと金色の瓢箪をアイテムボックスから取り出した。
「ソレがそうなのか?」
「あぁ、造ったは良いが、溜め込んだ魔力を持ち主に微量に与え続けるってだけだったから何に使おうか考えてたんだが、武甕槌命に外付けする魔力タンクだったって事だよ。」
「結構な量が入るのか?」
「あぁ、今は空だが、かなりの量を内包出来るぞ。試してみるか?」
「おう。」
俺はそう言うとドラウから瓢箪を受け取り魔力を込めると相当量が入るのか、満タンにするのに10分ぐらい掛かった。
「ふぅ~やっと終わったぞ。コレが武甕槌命に取り付けられるのか?相当だぞ?」
「シュウトでそれだけ掛かるって事はそれ付けたら相当稼働出来そうだな。」
「そうだな。じゃあそろそろ武甕槌命の方の魔力残量が心配だから見に行ってみるけど、取り付けるなら回収してくるか?」
「そうだな。」
「分かった。あっ、そうだ。動いてる時に捕まえたら暴れないのか?」
「その心配はねぇぞ。他のヤツなら多少暴れるかもしんねぇが、シュウトは持ち主な上、シュウトが取り付けたアンテナがあるからお前が動けって思わない限り停止するはずだ。」
「分かった。じゃあ取ってくるな。」
「俺はその間に素材を回収しとくわ。」
「了解。」
俺はそう言うとまたかなり離れた場所にいる武甕槌命を回収して戻ってきた。
「じゃあ一旦、そのアンテナを外してくれ。」
「分かった。」
俺が武甕槌命のアンテナを外すとドラウは早速、武甕槌命の腰紐の様なパーツを外して瓢箪をセットして再び付け直した。
「ん?それだけで良いのか?」
「おう。これで魔力供給は瓢箪からされるから今後、魔力を込めるなら瓢箪の方に糸を繋げて魔力を込めてくれ。」
ドラウはそう言うと瓢箪の底に空いた小さな穴を指さした。
「あぁ確かに瓢箪全体っていうよりそこに魔力が吸われる感じがあったな。じゃあそこが魔力を吸う場所で、上の口が魔力を吐き出す所って事か。」
「まぁ、微量だがな。吸う力は凄くても吐き出す力が弱い設定になってるからな。だが、金剛杵に巻き付けてある導線を瓢箪の上の口に付けたら金剛杵に大量の魔力が送られて攻撃力を強化出来るみたいだぞ。」
「へぇ~、じゃあ今よりも強い敵とも戦えるって事か?」
「あぁ、だが魔力がかなりのスピードで消費されるらしいから使い方と補充のタイミングは持ち主であるシュウトがよく考えて使わないとな。」
「なるほどな。まぁでも使ってみないとどの程度か分からないし、ダンジョンに行くまでにある程度までは使える様にしておくか。」
「だな。とりあえず、今日は今の魔力残量で何時間動かせるかを調べないとな。」
「そうだな。」
俺はそう言うと武甕槌命を元の位置に戻してからアンテナを戻した。すると息を吹き返した様に武甕槌命は魔物に飛び掛り、魔物をどんどん倒していった。
俺は夕方になるまで武甕槌命の様子をみていたが、瓢箪の魔力残量はそこまで減ってはいなかった。
「ドラウ、回収出来たか?」
「おう。かなり回収出来たぜ。これで後は皆んなが集めてくれてたら十二分に設備が整えられるぜ。」
「それは良かった。」
「それで武甕槌命はどうだった?」
「全然問題なし、魔力残量も減ったのは1割行ってるか行ってないかだな。」
「って事は通常運行ならかなり持つな。」
「だろうな。」
「まぁでも最低ラインは把握出来たな。」
「そうなのか?」
「あぁ、此処程、魔物が頻繁に発生するダンジョンはねぇらしいが、此処でも満タン状態なら5日は持つんだ。他ならもっとだろうな。」
「そうか。発生頻度か。最大なのをすっかり忘れてたわ。明日はもう一度、今度は瓢箪に繋いだ状態での試運転だな。」
「面白そうだが、明日は俺は俺で色々弄る必要がある・・・ってそう言えば、武甕槌命って一応、撥水タイプの胴体にはなってるけど、水中で使えるのか?」
「あぁ、それなら明日は海中での戦闘訓練だな。」
「ならルーク達に手伝ってもらったら良い。前にやった時は戦闘訓練なんてしてなかったからな。」
「じゃあルークが戻ってきたら聞いてみるか。」
俺達がそんな事を話していると猛スピードで誰かが接近してきていた。
「あぁ、そしたら魔物を倒せって魔力を込めながら念じてみろ。」
「分かった。」
俺はドラウに言われるがままに武甕槌命に念じると武甕槌命からキュピーンと音が鳴り、勝手に立ち上がった。
「おぉ、動いた。ってか、神様が宿っては無いよなぁ?」
「あぁ。神様が宿るにはもっと神気を込めないと無理なはずだぞ。」
「そうなのか。おっ、動き始めた。」
立ち上がり、歩き始めた武甕槌命を見て俺がそう言うとドラウは満足そうに見ていた。
「けどこれって歩くだけって事は無い・・・よな?」
「そりゃそうだろ。俺の自動迎撃システムと違ってオートバトルモードっつうのが、搭載されてっからそんなはずはねぇんだがなぁ・・・。」
「俺が込めた魔力量が少なかったか?」
「いやぁそんなはずはねぇんだがなぁ。」
「そうなのか?」
「あぁ、シュウトから貰ってあった魔宝玉で満タンまでチャージしてあるからな。」
「ならドラウの魔道具と同じで魔物が来なかったら動かない的な事か?」
「いやぁ、そんな事はねぇはずなんだがなぁ。」
俺達がそう言いながらスタスタと歩く武甕槌命を見ていると突然、武甕槌命が止まり頭だけがキョロキョロと周りを見ていた。
「もしかして魔物を探してるのか?」
「あぁ、そうかもしんねぇな。」
「おっ、丁度、炎竜が向こうから来たな。」
「どうなるかだな。」
俺達がそう言いながら武甕槌命を見ていると索敵範囲に炎竜が引っ掛かったのか、武甕槌命は腰元に下がっていた金剛杵を大きくて手に持つとドン!!!という爆音と共に1kmぐらい離れていた炎竜に瞬時に接近し、首を一撃の下に切り落として倒すと上空でホバーしながら周囲を索敵し、一番近くに居る魔物へ次々と襲いかかっていた。
「・・・予想以上だな。」
「おう。俺も内容を確認してただけだったが、まさか彼処まで強いとはな。あの強さなら今度行くSSSランクダンジョンでも使えるんじゃないか?」
「使えるだろうな。しかも強敵だった場合は神降ろしが使えるんだろ?」
「そうだな。まぁでもどの1柱が降臨して頂けるかも分からねぇし、全力を出す事が今の武甕槌命に出来るのかって問題はあるがな。」
「あぁ、それは試してみない事には分からないしな。」
「まぁそうだな。」
俺達がそうこう言ってるうちに武甕槌命はどんどん奥まで行ってしまった。
「とりあえずシュウトは武甕槌命に着いて行ってくれ。」
「ドラウはどうするんだ?」
「そんなもん倒すだけ倒して放置してある素材の回収だ。」
「えっ?それなら俺がするけど?」
「馬鹿言え!一応大丈夫だとは思うが、あんな出力で魔物を屠りまくってんだぞ。魔力切れになったらどうすんだよ!」
「あぁそうか。けど魔力の補充って、この前みたいに機体に触れて補充すれば良いのか?」
「そんな事ねぇぞ。そりゃあ確かにその方が早いが、さっきみたいに糸を生成してその糸をアンテナに繋げば戦闘中でも補充は可能だ。ただ、神の瞳で残量を視ながら補充しろよ。補充量が多過ぎると暴走するみたいだからな。」
「お、おう分かった。じゃあ後は任せた。」
俺はそう言うと武甕槌命に追い付き、魔力残量を神の瞳で確認した。
「おぉ、もう30%か。・・・まぁ、魔物を討伐した量から考えたらそんなものか。」
そう言って後ろを振り返るとドラウが魔道具を使って100を優に超える魔物の死体が積み上げられていた。
「まぁでも良いな。色々使えそうだ。さてと補充しとくか。」
俺はそう言うとスキルで糸を生成してアンテナになっている棒状の糸の先に繋げて魔力を送り込んだ。すると直ぐに魔力残量が満タンになってしまい、慌てて接続を切った。
「あっぶなぁ~!ほんの少しだけしか送ってないのにゲージが振り切れそうになるとは思わなかった。」
俺はそう言うとドラウの下へと一時的に戻った。
「シュウト、どうしたんだ?武甕槌命に不調な箇所でも出てたか?」
「違う、違う。」
「じゃあ何だよ?」
「ドラウが使った魔宝玉ってどのくらい使ったんだ?」
「何でそんな事聞くんだ?」
「いや、さっき魔力を送り込んだら一瞬で満タンになったから焦って繋がりを断ったんだ。」
「一瞬?そんな事・・・あっ、まさかなぁ・・・あぁ、そういう事か。」
「何だよ?どうしてか、分かったのか?」
「理由は1つ、だいぶ前に貰った魔宝玉だったって事だ。」
「だいぶ前って事は魔力が抜けてたとか?」
「いや、そうじゃねぇよ。魔宝玉はそう簡単に魔力が抜けるもんじゃねぇからな。だから今の魔宝玉と昔の魔宝玉じゃあ内包してる魔力量が天と地程の差があるって事だ。」
「そうなのか?」
「あぁ、って事はそうか・・・。」
「ん?どうしたんだ?」
「あぁ、なんちゅうか、武甕槌命は超燃費の良い神機って事だな。まぁ、神気については別かもしれねぇが、魔力に関しては間違いなく燃費が良い機体だな。」
「へぇ~じゃあ実戦で、かなり使えそうだな。」
「まぁな。だが問題は魔力を少ししか、保有する事が出来ない事だな。」
「けど、ドラウなら魔宝玉から魔力を与える事は可能なんだろ?」
「まぁな。けどそうか・・・あっ、だからアレが必要なのか。」
「アレ?アレって何だ?」
「いや、武甕槌命を直してる時にトバルカインをフル活用してたんだが、そん時に武甕槌命の構造とは別にハッキリと何かの容器みたいなのが頭に浮かんだんだ。」
ドラウはそう言うと地面に瓢箪の絵を描いた。
「瓢箪?それが頭に浮かんだのか?」
「おう。ただ俺は武甕槌命に必要な物とかじゃなくて別の用途がある物かと思ったんだ。」
「じゃあ造ってないのか?」
「在るぞ。」
ドラウはそう言うと金色の瓢箪をアイテムボックスから取り出した。
「ソレがそうなのか?」
「あぁ、造ったは良いが、溜め込んだ魔力を持ち主に微量に与え続けるってだけだったから何に使おうか考えてたんだが、武甕槌命に外付けする魔力タンクだったって事だよ。」
「結構な量が入るのか?」
「あぁ、今は空だが、かなりの量を内包出来るぞ。試してみるか?」
「おう。」
俺はそう言うとドラウから瓢箪を受け取り魔力を込めると相当量が入るのか、満タンにするのに10分ぐらい掛かった。
「ふぅ~やっと終わったぞ。コレが武甕槌命に取り付けられるのか?相当だぞ?」
「シュウトでそれだけ掛かるって事はそれ付けたら相当稼働出来そうだな。」
「そうだな。じゃあそろそろ武甕槌命の方の魔力残量が心配だから見に行ってみるけど、取り付けるなら回収してくるか?」
「そうだな。」
「分かった。あっ、そうだ。動いてる時に捕まえたら暴れないのか?」
「その心配はねぇぞ。他のヤツなら多少暴れるかもしんねぇが、シュウトは持ち主な上、シュウトが取り付けたアンテナがあるからお前が動けって思わない限り停止するはずだ。」
「分かった。じゃあ取ってくるな。」
「俺はその間に素材を回収しとくわ。」
「了解。」
俺はそう言うとまたかなり離れた場所にいる武甕槌命を回収して戻ってきた。
「じゃあ一旦、そのアンテナを外してくれ。」
「分かった。」
俺が武甕槌命のアンテナを外すとドラウは早速、武甕槌命の腰紐の様なパーツを外して瓢箪をセットして再び付け直した。
「ん?それだけで良いのか?」
「おう。これで魔力供給は瓢箪からされるから今後、魔力を込めるなら瓢箪の方に糸を繋げて魔力を込めてくれ。」
ドラウはそう言うと瓢箪の底に空いた小さな穴を指さした。
「あぁ確かに瓢箪全体っていうよりそこに魔力が吸われる感じがあったな。じゃあそこが魔力を吸う場所で、上の口が魔力を吐き出す所って事か。」
「まぁ、微量だがな。吸う力は凄くても吐き出す力が弱い設定になってるからな。だが、金剛杵に巻き付けてある導線を瓢箪の上の口に付けたら金剛杵に大量の魔力が送られて攻撃力を強化出来るみたいだぞ。」
「へぇ~、じゃあ今よりも強い敵とも戦えるって事か?」
「あぁ、だが魔力がかなりのスピードで消費されるらしいから使い方と補充のタイミングは持ち主であるシュウトがよく考えて使わないとな。」
「なるほどな。まぁでも使ってみないとどの程度か分からないし、ダンジョンに行くまでにある程度までは使える様にしておくか。」
「だな。とりあえず、今日は今の魔力残量で何時間動かせるかを調べないとな。」
「そうだな。」
俺はそう言うと武甕槌命を元の位置に戻してからアンテナを戻した。すると息を吹き返した様に武甕槌命は魔物に飛び掛り、魔物をどんどん倒していった。
俺は夕方になるまで武甕槌命の様子をみていたが、瓢箪の魔力残量はそこまで減ってはいなかった。
「ドラウ、回収出来たか?」
「おう。かなり回収出来たぜ。これで後は皆んなが集めてくれてたら十二分に設備が整えられるぜ。」
「それは良かった。」
「それで武甕槌命はどうだった?」
「全然問題なし、魔力残量も減ったのは1割行ってるか行ってないかだな。」
「って事は通常運行ならかなり持つな。」
「だろうな。」
「まぁでも最低ラインは把握出来たな。」
「そうなのか?」
「あぁ、此処程、魔物が頻繁に発生するダンジョンはねぇらしいが、此処でも満タン状態なら5日は持つんだ。他ならもっとだろうな。」
「そうか。発生頻度か。最大なのをすっかり忘れてたわ。明日はもう一度、今度は瓢箪に繋いだ状態での試運転だな。」
「面白そうだが、明日は俺は俺で色々弄る必要がある・・・ってそう言えば、武甕槌命って一応、撥水タイプの胴体にはなってるけど、水中で使えるのか?」
「あぁ、それなら明日は海中での戦闘訓練だな。」
「ならルーク達に手伝ってもらったら良い。前にやった時は戦闘訓練なんてしてなかったからな。」
「じゃあルークが戻ってきたら聞いてみるか。」
俺達がそんな事を話していると猛スピードで誰かが接近してきていた。
20
あなたにおすすめの小説
最強超人は異世界にてスマホを使う
萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。
そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた――
「……いや草」
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~
めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。
しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。
そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。
その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。
(スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜
namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。
かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。
無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。
前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。
アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。
「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」
家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。
立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。
これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる