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第102話 [旅立ち]
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『とうちゃん、それなに?』
「ん?これはな、昨日、真司が寝た後にあの部屋に漂ってた魔力を集めて合成したら出来たんだ。」
『だからそのたまからとうちゃんのけはいをかんじるんだ。それでどうするの?』
「この魔宝玉はな、俺の魔力を回復させる効果があるみたいでな、丁度魔力の減ってるから試してみよかなってな。」
俺はそう言うと魔宝玉を噛み砕いた。すると先程まで100万程だった魔力が2億まで回復した。
「おぉ、結構回復出来たなぁ。あの時の魔力だからどの位かは分からないけど、流石に消費量が2億って事も無いはずだからなぁ。」
『どのくらいかいふくしたの?』
「ん?2億近く回復したぞ。」
『ふ~ん。ほかのひとがたべたらばくはつしそうだね。』
「お、おう。確かにな。」
その後、俺は魔宝玉を作るのにどの位魔力を消費するのかを確認にするのに何個か作って回復量を調べてみた。
「なるほどな。2,000万消費するのが1番効率的なのかもしれないなぁ。」
俺が魔宝玉の事で納得していると息子から声が掛かった。
『とうちゃん、このうしろのきって、こんなにもおっきかったっけ?』
息子にそう言われて振り向くと黒く大きな大木が聳え立っていた。
「ん?・・・デカ!・・・魔力を当ててたからか?」
『そうじゃないかなぁ。でもこのき、あそこのきみたい。』
「彼処?」
『とうちゃんがくるまえにいたところのき。』
「聖域の木って事か?」
『うん。』
「って事はもしかしてこれが黒陽樹なのか?」
俺はそう思って枝を切り、折ろうとしたが折るのにかなりの力が必要だった。
「普通の硬さじゃないなぁ・・・そういえば、捻る力には弱いんだっけ?」
俺はそう言うと折ったばかりの木を捻ってみると簡単に割れてしまった。
「やっぱりそうみた・・・あっ、鑑定すればいいのか、鑑定!・・・うん。黒陽だな。」
こういう所が抜けてるって言われるって言われるんだよなぁ。良かった俺の力でも相当硬かったからコレ人前でやったら駄目なやつだよなぁ。
俺がそう思っていると息子から声が掛かった。
『とうちゃん、そろそろもどらないとバトのおじいちゃんがこまるよ。』
そう言われ懐中時計を見ると18時を過ぎていた。
「そうだな。ありがとう、戻るか。」
俺達が戻るとバトさんが声を掛けてきた。
「シュウト様、陛下から明日旅立つシュウト様の為に食事会を用意したので、来てもらいたいとの事ですが如何なさいますか?」
「そうなんですね。わかりました今からですか?」
「はい。では、案内致します。」
そう言われ着いていくと後宮から出て城の方に向かった。
「あれ?こっちなんですか?」
「はい。後宮に入れない者も居ますので。」
その言葉に納得すると俺はそのまま着いていき、大きな扉の前に来た。
「シュウト様のご到着!」
扉の前に居た兵士がそう言うと扉が開いた。するとそこは煌びやかな雰囲気があるパーティ会場だった。
中に入ると王家の人達の他に初めて王都に来た時に集まってくれていた人達、明日送っていく、セド一家、ハロルドさん達が居て、隅の方で何で自分達もって顔でリョウマとキールさんも緊張気味に立っていた。
「シュウト殿、来られたか。さぁ此方へ。」
リーグさんにそう言われ、俺がリーグさんの隣へ行くとリーグさんはグラスを掲げ、話し始めた。
「明日シュウト殿は一時旅立たれるが、本日まで色々助けて頂いた礼をしたいと皆には集まってもらった。まぁやりたくてやった迄とシュウト殿は仰るだろうがな。」
リーグさんがそう言うとドッと笑いが起きたので、リーグさんは静かになるのを待って再び話し始めた。
「余がシュウト殿が行った一つ一つの偉業を話しそれに対し、感謝を述べていってはシュウト殿がお困りになるであろうし、食事も冷めるでの。それに使命が無ければ、1ヶ月もすれば、ルークも鍛え上げてまた王都に戻ってくるであろうしの、のぅシュウト殿。」
「そうですね。1ヶ月みっちり鍛えれば、アイテムボックス改の迷宮・鬼級ぐらいは踏破出来る様になっていると思いますんで。」
「ゲッ!マジかよ・・・。」
俺がリーグさんの問に答えると王家がいる方から声がしたが、リーグさんはそれを無視して話し始めた。
「それでは食事にしようと思う。本日は我々王家の者が共に食事をするゆえ、シュウト殿に話しかけにくくなる者もいるであろうと思い、食事を取りに行くスタイルにしておいた。各々、シュウト殿と話したいであろう、食事を楽しみつつ、節度を守ってシュウト殿と話すようにの。では、乾杯!」
リーグさんがそう言うと食事会が始まり、ルーク以外の王家の人達は気を使ってか、皆んなと離れて座り、執事やメイドさんに食事を運んでもらっていたので、最初の方は王家の人達に話をしに行き、その後、ハロルドさんやその他の人達と話をしていると隅の方で食事をしていたリョウマがルークに絡まれているのを発見し、そこに向かった。
「何してるんだルーク。王家の人間が居たら気を使うだろ?」
「ルークは良いでござるよ。」
「そうだよなリョウマ。」
「おっ、いつの間にか仲良くなったのか?」
「シュウトに鍛えられる同士でござるから。」
「何だそれ、ところでキールさんはどうしたんだ?」
「ルークが来た時点で、ハロルド殿の執事の方に連れて行かれたでござるよ。」
「あぁ、不敬罪になったら駄目だから連れてかれたのか。」
「何だ?そんな奴だったのか?」
「う~ん。何ていうかなぁ、自分の気持ちに正直な人なんだよ。」
「ふ~ん。」
「それより何を盛り上がってたんだ?」
「シュウトの教え方の話でござるよ。」
「ん?ルークには本格的にはまだ教えてないぞ?」
「だからだよ。教えて貰う前にもう一度、リョウマの時はどうだったかって聞いてたんだ。」
「そうなのか?」
「そうでござるよ。どの位のレベルになったらどういう教え方に変わったとか、話してたでござる。」
「そうなのか、でもリョウマは内弟子じゃないからそこまで厳しくしてなかったから余り参考にはならないと思うぞ。」
「え゛!?」
「え、じゃねぇよ。そりゃそうだろう、一寸教えた奴と内弟子が一緒のわけがねぇだろ。」
「マジですか?」
「当たり前だろ。」
「リョウマ、俺死んだわ。」
「大丈夫だ。死なせないから。」
「リョウマ、俺が帰ってきた時に壊れてたら助けてくれな。」
「大丈夫だ。俺に任せとけって、こう見えて結構な数を教えてきてるから壊れるギリギリを攻めれるからな。」
俺がそう言うとルークは遠くを見ながらハ、ハ、ハと乾いた笑いを発しており、リョウマは慰めていた。
「リョウマ、お前も帰った時に怠けてたら1から教え直すからな。」
「え?ほ、本気でござるか?」
「当たり前だろう。俺が一時でも教えた奴だ。そうなってたら鍛え直してやらないと駄目だろ。」
俺がそう言うと2人はお互いを慰めあっていたので、俺は明日の事もあるので、セド一家の所へ行った。
「シュウト様、ルーク様とリョウマ殿がお通夜の様な状態になっておりますが、私共の所へ来ても宜しかったのですか?」
「あぁ彼等なら問題ありません、ただ強くなる為に頑張っていこうって言っただけなんで。」
俺の言葉にセドさんが引き攣った笑みを浮かべていたが、俺は気にすること無く話を続けた。
「ところで明日の朝に出発しようと思ってるんですけど、問題ないですか?」
「勿論、大丈夫です。準備は出来ております。」
「それは良かった。で、日帰りにしますか?それとも泊まって明後日帰りますか?」
「シュウト様が宜しければ泊まっていきたいと思いますが宜しいでしょうか?」
「それなら問題ないですよ。久しぶりに家族と会うんですから自分の事は気にせず、楽しんで下さい。それに予定を変えて日にちを延ばしてもらっても構いませんよ。」
「いえ、それは仕事が溜まってしまいますので、しかし此方の事よりもシュウト様の使命を優先していただければ、構いません。」
「そうですか。なら、問題が無い様に終わらせておきますね。」
「ありがとうございます。では明日はよろしくお願いいたします️。」
そう話していると結構な時間が経っていたのか、ミントちゃんと息子がソファの上でぐっすり眠っていたので、俺はこの場にいる人にに挨拶をして、息子を連れて離れに戻っていった。
翌朝、転送の位置調整をするとバトさんにセド一家がいる場所に連れて行ってもらえる様にお願いし、案内してもらった。
「シュウト様、本日は宜しくお願い致します。」
「はい、任せといて下さい。ところでリーグさんにはもうよろしいのですか?」
「はい、先程、明日までに終わらせる仕事を言ってきましたので、問題ありません。」
「承知しました。」
俺はそう言うと上空に発現済みの転送ゲートを地上に降ろした。
「どうぞ。ゲートの向こうは街の近くの森ですが、向こう側にはもうルークと真司が居ますので、安心してお通り下さい。」
俺がそう言うと先ずはミントちゃんが走ってゲートを通っていき、セドさん達はおっかなびっくりしながらもミントちゃんが先に行ったので、通っていき、俺もバトさんに挨拶をして旅立た。
「ん?これはな、昨日、真司が寝た後にあの部屋に漂ってた魔力を集めて合成したら出来たんだ。」
『だからそのたまからとうちゃんのけはいをかんじるんだ。それでどうするの?』
「この魔宝玉はな、俺の魔力を回復させる効果があるみたいでな、丁度魔力の減ってるから試してみよかなってな。」
俺はそう言うと魔宝玉を噛み砕いた。すると先程まで100万程だった魔力が2億まで回復した。
「おぉ、結構回復出来たなぁ。あの時の魔力だからどの位かは分からないけど、流石に消費量が2億って事も無いはずだからなぁ。」
『どのくらいかいふくしたの?』
「ん?2億近く回復したぞ。」
『ふ~ん。ほかのひとがたべたらばくはつしそうだね。』
「お、おう。確かにな。」
その後、俺は魔宝玉を作るのにどの位魔力を消費するのかを確認にするのに何個か作って回復量を調べてみた。
「なるほどな。2,000万消費するのが1番効率的なのかもしれないなぁ。」
俺が魔宝玉の事で納得していると息子から声が掛かった。
『とうちゃん、このうしろのきって、こんなにもおっきかったっけ?』
息子にそう言われて振り向くと黒く大きな大木が聳え立っていた。
「ん?・・・デカ!・・・魔力を当ててたからか?」
『そうじゃないかなぁ。でもこのき、あそこのきみたい。』
「彼処?」
『とうちゃんがくるまえにいたところのき。』
「聖域の木って事か?」
『うん。』
「って事はもしかしてこれが黒陽樹なのか?」
俺はそう思って枝を切り、折ろうとしたが折るのにかなりの力が必要だった。
「普通の硬さじゃないなぁ・・・そういえば、捻る力には弱いんだっけ?」
俺はそう言うと折ったばかりの木を捻ってみると簡単に割れてしまった。
「やっぱりそうみた・・・あっ、鑑定すればいいのか、鑑定!・・・うん。黒陽だな。」
こういう所が抜けてるって言われるって言われるんだよなぁ。良かった俺の力でも相当硬かったからコレ人前でやったら駄目なやつだよなぁ。
俺がそう思っていると息子から声が掛かった。
『とうちゃん、そろそろもどらないとバトのおじいちゃんがこまるよ。』
そう言われ懐中時計を見ると18時を過ぎていた。
「そうだな。ありがとう、戻るか。」
俺達が戻るとバトさんが声を掛けてきた。
「シュウト様、陛下から明日旅立つシュウト様の為に食事会を用意したので、来てもらいたいとの事ですが如何なさいますか?」
「そうなんですね。わかりました今からですか?」
「はい。では、案内致します。」
そう言われ着いていくと後宮から出て城の方に向かった。
「あれ?こっちなんですか?」
「はい。後宮に入れない者も居ますので。」
その言葉に納得すると俺はそのまま着いていき、大きな扉の前に来た。
「シュウト様のご到着!」
扉の前に居た兵士がそう言うと扉が開いた。するとそこは煌びやかな雰囲気があるパーティ会場だった。
中に入ると王家の人達の他に初めて王都に来た時に集まってくれていた人達、明日送っていく、セド一家、ハロルドさん達が居て、隅の方で何で自分達もって顔でリョウマとキールさんも緊張気味に立っていた。
「シュウト殿、来られたか。さぁ此方へ。」
リーグさんにそう言われ、俺がリーグさんの隣へ行くとリーグさんはグラスを掲げ、話し始めた。
「明日シュウト殿は一時旅立たれるが、本日まで色々助けて頂いた礼をしたいと皆には集まってもらった。まぁやりたくてやった迄とシュウト殿は仰るだろうがな。」
リーグさんがそう言うとドッと笑いが起きたので、リーグさんは静かになるのを待って再び話し始めた。
「余がシュウト殿が行った一つ一つの偉業を話しそれに対し、感謝を述べていってはシュウト殿がお困りになるであろうし、食事も冷めるでの。それに使命が無ければ、1ヶ月もすれば、ルークも鍛え上げてまた王都に戻ってくるであろうしの、のぅシュウト殿。」
「そうですね。1ヶ月みっちり鍛えれば、アイテムボックス改の迷宮・鬼級ぐらいは踏破出来る様になっていると思いますんで。」
「ゲッ!マジかよ・・・。」
俺がリーグさんの問に答えると王家がいる方から声がしたが、リーグさんはそれを無視して話し始めた。
「それでは食事にしようと思う。本日は我々王家の者が共に食事をするゆえ、シュウト殿に話しかけにくくなる者もいるであろうと思い、食事を取りに行くスタイルにしておいた。各々、シュウト殿と話したいであろう、食事を楽しみつつ、節度を守ってシュウト殿と話すようにの。では、乾杯!」
リーグさんがそう言うと食事会が始まり、ルーク以外の王家の人達は気を使ってか、皆んなと離れて座り、執事やメイドさんに食事を運んでもらっていたので、最初の方は王家の人達に話をしに行き、その後、ハロルドさんやその他の人達と話をしていると隅の方で食事をしていたリョウマがルークに絡まれているのを発見し、そこに向かった。
「何してるんだルーク。王家の人間が居たら気を使うだろ?」
「ルークは良いでござるよ。」
「そうだよなリョウマ。」
「おっ、いつの間にか仲良くなったのか?」
「シュウトに鍛えられる同士でござるから。」
「何だそれ、ところでキールさんはどうしたんだ?」
「ルークが来た時点で、ハロルド殿の執事の方に連れて行かれたでござるよ。」
「あぁ、不敬罪になったら駄目だから連れてかれたのか。」
「何だ?そんな奴だったのか?」
「う~ん。何ていうかなぁ、自分の気持ちに正直な人なんだよ。」
「ふ~ん。」
「それより何を盛り上がってたんだ?」
「シュウトの教え方の話でござるよ。」
「ん?ルークには本格的にはまだ教えてないぞ?」
「だからだよ。教えて貰う前にもう一度、リョウマの時はどうだったかって聞いてたんだ。」
「そうなのか?」
「そうでござるよ。どの位のレベルになったらどういう教え方に変わったとか、話してたでござる。」
「そうなのか、でもリョウマは内弟子じゃないからそこまで厳しくしてなかったから余り参考にはならないと思うぞ。」
「え゛!?」
「え、じゃねぇよ。そりゃそうだろう、一寸教えた奴と内弟子が一緒のわけがねぇだろ。」
「マジですか?」
「当たり前だろ。」
「リョウマ、俺死んだわ。」
「大丈夫だ。死なせないから。」
「リョウマ、俺が帰ってきた時に壊れてたら助けてくれな。」
「大丈夫だ。俺に任せとけって、こう見えて結構な数を教えてきてるから壊れるギリギリを攻めれるからな。」
俺がそう言うとルークは遠くを見ながらハ、ハ、ハと乾いた笑いを発しており、リョウマは慰めていた。
「リョウマ、お前も帰った時に怠けてたら1から教え直すからな。」
「え?ほ、本気でござるか?」
「当たり前だろう。俺が一時でも教えた奴だ。そうなってたら鍛え直してやらないと駄目だろ。」
俺がそう言うと2人はお互いを慰めあっていたので、俺は明日の事もあるので、セド一家の所へ行った。
「シュウト様、ルーク様とリョウマ殿がお通夜の様な状態になっておりますが、私共の所へ来ても宜しかったのですか?」
「あぁ彼等なら問題ありません、ただ強くなる為に頑張っていこうって言っただけなんで。」
俺の言葉にセドさんが引き攣った笑みを浮かべていたが、俺は気にすること無く話を続けた。
「ところで明日の朝に出発しようと思ってるんですけど、問題ないですか?」
「勿論、大丈夫です。準備は出来ております。」
「それは良かった。で、日帰りにしますか?それとも泊まって明後日帰りますか?」
「シュウト様が宜しければ泊まっていきたいと思いますが宜しいでしょうか?」
「それなら問題ないですよ。久しぶりに家族と会うんですから自分の事は気にせず、楽しんで下さい。それに予定を変えて日にちを延ばしてもらっても構いませんよ。」
「いえ、それは仕事が溜まってしまいますので、しかし此方の事よりもシュウト様の使命を優先していただければ、構いません。」
「そうですか。なら、問題が無い様に終わらせておきますね。」
「ありがとうございます。では明日はよろしくお願いいたします️。」
そう話していると結構な時間が経っていたのか、ミントちゃんと息子がソファの上でぐっすり眠っていたので、俺はこの場にいる人にに挨拶をして、息子を連れて離れに戻っていった。
翌朝、転送の位置調整をするとバトさんにセド一家がいる場所に連れて行ってもらえる様にお願いし、案内してもらった。
「シュウト様、本日は宜しくお願い致します。」
「はい、任せといて下さい。ところでリーグさんにはもうよろしいのですか?」
「はい、先程、明日までに終わらせる仕事を言ってきましたので、問題ありません。」
「承知しました。」
俺はそう言うと上空に発現済みの転送ゲートを地上に降ろした。
「どうぞ。ゲートの向こうは街の近くの森ですが、向こう側にはもうルークと真司が居ますので、安心してお通り下さい。」
俺がそう言うと先ずはミントちゃんが走ってゲートを通っていき、セドさん達はおっかなびっくりしながらもミントちゃんが先に行ったので、通っていき、俺もバトさんに挨拶をして旅立た。
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