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第254話 [会食。]
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敵情視察を終わらせた俺達は時間も時間だったのでトヨタさんの準備が終わり次第、アイテムボックス改にトヨタさんとハロルド達を送り届け、ガシュウさん達を迎えに行くともう既に4人が待っていた。
「待たせましたか?」
「いえいえ、先程上がってきたところで御座います。」
「それは良かった。それで此方の美しい方が奥様ですか?」
「はい。妻のリリスで御座います。」
ガシュウさんがそう言うとリリスさんは深々と頭を下げた。
「私はガシュウ・ハレルヤの妻で光星教の枢機卿を務めさせて頂いております、リリス・ハレルヤと申します。この度は使徒様、我が子の集団戦が出来ない体質を治して頂いただけでなく、眷属にまでして頂けるとは幸甚の極みで御座います。しかもカスミちゃんの御家族との会食まで・・・・・」
リリスさんはその後もガシュウさんに止められるまで俺への礼を言い続けた。
「もう大丈夫なんで。それよりも使徒って言われるよりもシュウトって呼んで下さい。」
「承知致しました、シュウト様。」
・・・様、かぁ。その辺はガシュウさんも様を付けてるから良いか。
俺はそう思いながらも他の事が気になったので聞いてみる事にした。
「それにしても随分仲良くなった様ですね。」
「そうなんよシュウト兄、聞いて!お義母さんって聖騎士総長でモンクでパラディンなんよ。」
「ん?」
「だからぁ聖騎士総長でモンクでパラディンなんだって。」
「パラディンって聖騎士の事だろ?」
「えっ、そうなん?」
「しかもモンクって修道士だから教会に務めてる人なら大体がそうだろ?」
「え?え?え?・・・。」
カスミちゃんはそう言いながら軽くパニックになっていたが、それを見たアキトが声を掛けてきた。
「それはシュウトの勘違いだよ。」
「勘違い?」
「そ、パラディンもモンクも戦闘職だよ。」
「戦闘職?」
「そ、パラディンは大盾や打撃武器での戦闘を得意とし、モンクは無手での近接戦闘を得意としてるんだよ。」
「へぇ~俺が思ってたのとは違うんだなぁ・・・って、え!?リリスさんが!?」
俺が驚くとガシュウさんが微笑みながら答えてくれた。
「はい。私の妻は昔から少々お転婆でして。」
ガシュウさんがそう言うと隣りに居たリリスさんから空気を切り裂く様な音と共にリリスさんの拳がガシュウさんを穿いていた。
「マイレディ、そういう事をするから鮮血聖女と呼ばれるのだよ。」
「貴方はこれくらいしないと効かないでしょ。」
「君の拳は魔物すら簡単に殺せるんだから私でなければ死んでるからね。それに風に変化しても痛いからね。」
「貴方が悪いのでしょ。」
「お強いんですね。」
「そうだよシュウト、母さんはSランク冒険者で父さんと結婚して冒険者は辞めてからは光星教の聖騎士になったんだけど、それからもどんどん強くなって聖騎士で1番の強さに、兄さんが産まれた頃には聖騎士総長になった人なんだ。」
「へぇ~凄い人なんだなぁ。」
俺達がそう話していると先程までガシュウさんに怒っていたはずのリリスさんがカスミちゃんと楽しそうに何かを話していた。
「ん?本当に仲が良いなぁ。」
「母さんは僕達兄弟の連れ合いになる人は武術を嗜む人が、もっと言えば自分と同じ様に強い女性、男性なら自分より強い男性が望ましいと思ってたんだよ。」
「ん?その言い方だと他の兄弟は違うのか?」
「うん。シェリー姉さんはまぁあんな人だから結婚なんて何時になるか分からないし、ルドルフ兄さんの奥さんのアリー姉さんはプリーストだから武術系は苦手でね。」
「そうか、そういえば何人兄弟なんだ?」
「ハイエルフって子供が出来難いから父さんと母さんの実の子供はルドルフ兄さんとシェリー姉さんだけだけど、僕みたいな子供は今生きてる人達だけで言うと全員で15人かな。」
「15人!?多いな。」
「う~ん。ルドルフ兄さんもシェリー姉さんも父さんと一緒で武術よりも魔術に秀でてるから母さんが武術の出来る子が欲しいって事で孤児から才能と加護のある子を自分で育ててるんだ。」
「へぇ~って事は他の兄弟も冒険者や聖騎士なのか?」
「殆どはね。」
「殆ど?」
「もう戦えない歳になってる兄さんもいるし、もし戦闘職じゃなく、他の道で頑張りたいってなったら母さんは優しいから全力で応援するから全員が全員、才能はあっても戦闘職に着いてない兄弟も居るんだ。」
「なるほどなぁ、良い人だな。」
「うん。良い人過ぎて放っておいたら孤児院の全ての子供を自分が育てるって言いかねないから最低限の条件を父さんが決めたらしいよ。最初は一寸でも才能があったら育ててたらしいけど、戦いで死ぬ事が何度もあってその度に傷付いてってなってたみたいで、どんどん条件を厳しくしていって今に至るって感じかな。」
「なるほどな、血は繋がってなくても自分が育てた我が子が死ぬのは辛いよな。」
「そうだね。元々ハイエルフだからハイエルフ以外の子ってなると自分より先に死ぬけど寿命以外だと辛いみたい。」
「そうか・・・あっ、トヨタさんを待たせたままだった。」
「あっ、そうだね。父さん、母さん、お義父さんを待たせてるみたいだから急ご。」
「そうですね。ではシュウト様、お願いしても宜しいでしょうか?」
「はい。じゃあ行きましょうか。」
俺はそう言うとアイテムボックス改を開いて中に入ってもらい、俺の家まで案内した。
「流石、シュウト様の御屋敷ですね・・・。」
ガシュウさんは外観を観るなりそう言って感動していた。
「えっ?まぁ確かに自分達で住むには大きいとは思いますけど、自分の事を知っててアイテムボックス改に入れる人も泊まるってなったらこれくらいは必要だそうですよ。あっそういえば、リリスさんも契約は済ませてるんですよね。」
「問題ありません。お披露目の際に此処に入る予定の子供達を含めて全員契約しております。」
「ガシュウさんの御家族なら安心ですけど強制では無いですよね?」
「それは勿論、最初は疑いながら私の言う事なので必要な事なのでしょうという雰囲気は有りましたが、契約し、シュウト様の事を話すと皆、興奮し、中には涙を流し私に感謝する子もおりました。」
「あ、そ、そうですか・・・。」
やっぱり血は繋がって無くても親子なんだなぁ。
俺がそう思っているとアキトが声を掛けてきた。
「シュウト、確かに親子っていうのもあるけど、教国の民なら大体そうなると思うよ。」
「ふ~ん、そんなものか?」
「そんなものだって。」
「さてと中を案内しますね。もうトヨタさんには大広間に案内してあると思いますけど、一先ずは皆さんも其方へ。それから食事の後、歓談するなり、好きな事をしてもらって構いませんし、良ければ泊まっていって下さい。」
俺がそう言うとガシュウさん夫妻が興奮気味で俺に近寄ってきた。
「よ、宜しいのですか!?」
「良いですよ。話の流れ的にお披露目パーティーは早くなりそうなんで、親睦も兼ねてという事で。」
「あ、ありがとう御座います!何から何まで!」
「いえいえ、では此方です。」
俺がそう言って玄関に近付くとトルバが現れ、皆さんにお辞儀をした。
「いらっしゃいませ。トヨタ様は大広間にてお待ちで御座います。」
トルバがそう言うとガシュウさん夫妻は固まり、ひれ伏そうとしたがトルバによって止められた。
「今は執事で御座いますので、お客様にその様にされてはシュウト様に申し訳が立ちませんので。」
「し、承知しました。」
「では此方です。」
ガシュウさん達は大広間に案内されながら周りをキョロキョロ見ては「はぁ~凄い。」と言い続けながら大広間まで到着した。
「失礼致します。」
トルバがそう言いながら襖を開けるとトヨタさんが座らずに待っていた様子でガシュウさん夫妻が大広間に入ると近付いてきた。
「ガシュウ教皇陛下、リリス皇妃様、お久しぶりに御座います。」
「お久しぶりです、トヨタ様。」
「お久しぶりです。」
「この度は御子息様が私の娘を選んで頂けた事、そして婚約をお許し頂いた事、誠に感謝の念に堪えません。」
「こちらこそ息子を認めて頂きありがとうございます。ただ、今後アキトとカスミさんが結婚すれば私共は家族となるのですからその様な丁寧な対応はしないで頂きたいですね。」
ガシュウさん夫妻が入った瞬間から緊張し、薄ら汗をかきながら話していたトヨタさんだったが、ガシュウさんからそう言われ、どうしたらいいか考えているのか固まっていた。
「オトン、大丈夫や。お義父さんもお義母さんもそんなん気にせぇへんし、逆に家族に他人行儀な事されんのは嫌みたいやで。」
「・・・ふぅ~、緊張したぁ~。なんやカスミ1日も経たん内にそない仲良うなったんかいな。」
「お義母さんがええ人やねん。それにな、めっちゃ強いねんで。」
「知っとるわ。慈悲深く、されど敵には容赦ないちゅうので有名な方や。お前が知らん方がわいとしてはビックリや。」
「知っとったけど、結びつかへんだだけや。ウチと体格は変わらへんし、綺麗やし、落ち着いとるThe貴婦人みたいな人がそうとは思わんやん。」
「カスミちゃん、そんなに褒めても何もしてあげれないわよ。」
「褒めとるとちゃうよお義母さん、事実やもん。」
「まぁカスミちゃんは嬉しい事を・・・何かして欲しい事は有る?」
「ええの、お義母さん?」
「良いわよ。」
「ならご飯食べ終わったら指導して欲しいんやけど、ええかなぁ?」
「良いわよ。ガシュウはトヨタさんと仲良くするでしょうし、私達は外に行きましょうか。」
「やったぁ、シュウト兄、飯の後に荒野に連れてってぇな。」
「あぁ、良いぞ。さっ、皆さんそれじゃあ食事に致しましょうか。」
俺がそう言うと全員が席に着き、食事を楽しむ事にした。すると赤く茹で上がったデーモンスパイダーがそのままの姿でテーブルに置かれた。
そのままかぁ・・・見た目がなぁ・・・。
俺がそう思っていると俺以外から歓声が起こった。
マジかぁ・・・コレが普通なの?
「待たせましたか?」
「いえいえ、先程上がってきたところで御座います。」
「それは良かった。それで此方の美しい方が奥様ですか?」
「はい。妻のリリスで御座います。」
ガシュウさんがそう言うとリリスさんは深々と頭を下げた。
「私はガシュウ・ハレルヤの妻で光星教の枢機卿を務めさせて頂いております、リリス・ハレルヤと申します。この度は使徒様、我が子の集団戦が出来ない体質を治して頂いただけでなく、眷属にまでして頂けるとは幸甚の極みで御座います。しかもカスミちゃんの御家族との会食まで・・・・・」
リリスさんはその後もガシュウさんに止められるまで俺への礼を言い続けた。
「もう大丈夫なんで。それよりも使徒って言われるよりもシュウトって呼んで下さい。」
「承知致しました、シュウト様。」
・・・様、かぁ。その辺はガシュウさんも様を付けてるから良いか。
俺はそう思いながらも他の事が気になったので聞いてみる事にした。
「それにしても随分仲良くなった様ですね。」
「そうなんよシュウト兄、聞いて!お義母さんって聖騎士総長でモンクでパラディンなんよ。」
「ん?」
「だからぁ聖騎士総長でモンクでパラディンなんだって。」
「パラディンって聖騎士の事だろ?」
「えっ、そうなん?」
「しかもモンクって修道士だから教会に務めてる人なら大体がそうだろ?」
「え?え?え?・・・。」
カスミちゃんはそう言いながら軽くパニックになっていたが、それを見たアキトが声を掛けてきた。
「それはシュウトの勘違いだよ。」
「勘違い?」
「そ、パラディンもモンクも戦闘職だよ。」
「戦闘職?」
「そ、パラディンは大盾や打撃武器での戦闘を得意とし、モンクは無手での近接戦闘を得意としてるんだよ。」
「へぇ~俺が思ってたのとは違うんだなぁ・・・って、え!?リリスさんが!?」
俺が驚くとガシュウさんが微笑みながら答えてくれた。
「はい。私の妻は昔から少々お転婆でして。」
ガシュウさんがそう言うと隣りに居たリリスさんから空気を切り裂く様な音と共にリリスさんの拳がガシュウさんを穿いていた。
「マイレディ、そういう事をするから鮮血聖女と呼ばれるのだよ。」
「貴方はこれくらいしないと効かないでしょ。」
「君の拳は魔物すら簡単に殺せるんだから私でなければ死んでるからね。それに風に変化しても痛いからね。」
「貴方が悪いのでしょ。」
「お強いんですね。」
「そうだよシュウト、母さんはSランク冒険者で父さんと結婚して冒険者は辞めてからは光星教の聖騎士になったんだけど、それからもどんどん強くなって聖騎士で1番の強さに、兄さんが産まれた頃には聖騎士総長になった人なんだ。」
「へぇ~凄い人なんだなぁ。」
俺達がそう話していると先程までガシュウさんに怒っていたはずのリリスさんがカスミちゃんと楽しそうに何かを話していた。
「ん?本当に仲が良いなぁ。」
「母さんは僕達兄弟の連れ合いになる人は武術を嗜む人が、もっと言えば自分と同じ様に強い女性、男性なら自分より強い男性が望ましいと思ってたんだよ。」
「ん?その言い方だと他の兄弟は違うのか?」
「うん。シェリー姉さんはまぁあんな人だから結婚なんて何時になるか分からないし、ルドルフ兄さんの奥さんのアリー姉さんはプリーストだから武術系は苦手でね。」
「そうか、そういえば何人兄弟なんだ?」
「ハイエルフって子供が出来難いから父さんと母さんの実の子供はルドルフ兄さんとシェリー姉さんだけだけど、僕みたいな子供は今生きてる人達だけで言うと全員で15人かな。」
「15人!?多いな。」
「う~ん。ルドルフ兄さんもシェリー姉さんも父さんと一緒で武術よりも魔術に秀でてるから母さんが武術の出来る子が欲しいって事で孤児から才能と加護のある子を自分で育ててるんだ。」
「へぇ~って事は他の兄弟も冒険者や聖騎士なのか?」
「殆どはね。」
「殆ど?」
「もう戦えない歳になってる兄さんもいるし、もし戦闘職じゃなく、他の道で頑張りたいってなったら母さんは優しいから全力で応援するから全員が全員、才能はあっても戦闘職に着いてない兄弟も居るんだ。」
「なるほどなぁ、良い人だな。」
「うん。良い人過ぎて放っておいたら孤児院の全ての子供を自分が育てるって言いかねないから最低限の条件を父さんが決めたらしいよ。最初は一寸でも才能があったら育ててたらしいけど、戦いで死ぬ事が何度もあってその度に傷付いてってなってたみたいで、どんどん条件を厳しくしていって今に至るって感じかな。」
「なるほどな、血は繋がってなくても自分が育てた我が子が死ぬのは辛いよな。」
「そうだね。元々ハイエルフだからハイエルフ以外の子ってなると自分より先に死ぬけど寿命以外だと辛いみたい。」
「そうか・・・あっ、トヨタさんを待たせたままだった。」
「あっ、そうだね。父さん、母さん、お義父さんを待たせてるみたいだから急ご。」
「そうですね。ではシュウト様、お願いしても宜しいでしょうか?」
「はい。じゃあ行きましょうか。」
俺はそう言うとアイテムボックス改を開いて中に入ってもらい、俺の家まで案内した。
「流石、シュウト様の御屋敷ですね・・・。」
ガシュウさんは外観を観るなりそう言って感動していた。
「えっ?まぁ確かに自分達で住むには大きいとは思いますけど、自分の事を知っててアイテムボックス改に入れる人も泊まるってなったらこれくらいは必要だそうですよ。あっそういえば、リリスさんも契約は済ませてるんですよね。」
「問題ありません。お披露目の際に此処に入る予定の子供達を含めて全員契約しております。」
「ガシュウさんの御家族なら安心ですけど強制では無いですよね?」
「それは勿論、最初は疑いながら私の言う事なので必要な事なのでしょうという雰囲気は有りましたが、契約し、シュウト様の事を話すと皆、興奮し、中には涙を流し私に感謝する子もおりました。」
「あ、そ、そうですか・・・。」
やっぱり血は繋がって無くても親子なんだなぁ。
俺がそう思っているとアキトが声を掛けてきた。
「シュウト、確かに親子っていうのもあるけど、教国の民なら大体そうなると思うよ。」
「ふ~ん、そんなものか?」
「そんなものだって。」
「さてと中を案内しますね。もうトヨタさんには大広間に案内してあると思いますけど、一先ずは皆さんも其方へ。それから食事の後、歓談するなり、好きな事をしてもらって構いませんし、良ければ泊まっていって下さい。」
俺がそう言うとガシュウさん夫妻が興奮気味で俺に近寄ってきた。
「よ、宜しいのですか!?」
「良いですよ。話の流れ的にお披露目パーティーは早くなりそうなんで、親睦も兼ねてという事で。」
「あ、ありがとう御座います!何から何まで!」
「いえいえ、では此方です。」
俺がそう言って玄関に近付くとトルバが現れ、皆さんにお辞儀をした。
「いらっしゃいませ。トヨタ様は大広間にてお待ちで御座います。」
トルバがそう言うとガシュウさん夫妻は固まり、ひれ伏そうとしたがトルバによって止められた。
「今は執事で御座いますので、お客様にその様にされてはシュウト様に申し訳が立ちませんので。」
「し、承知しました。」
「では此方です。」
ガシュウさん達は大広間に案内されながら周りをキョロキョロ見ては「はぁ~凄い。」と言い続けながら大広間まで到着した。
「失礼致します。」
トルバがそう言いながら襖を開けるとトヨタさんが座らずに待っていた様子でガシュウさん夫妻が大広間に入ると近付いてきた。
「ガシュウ教皇陛下、リリス皇妃様、お久しぶりに御座います。」
「お久しぶりです、トヨタ様。」
「お久しぶりです。」
「この度は御子息様が私の娘を選んで頂けた事、そして婚約をお許し頂いた事、誠に感謝の念に堪えません。」
「こちらこそ息子を認めて頂きありがとうございます。ただ、今後アキトとカスミさんが結婚すれば私共は家族となるのですからその様な丁寧な対応はしないで頂きたいですね。」
ガシュウさん夫妻が入った瞬間から緊張し、薄ら汗をかきながら話していたトヨタさんだったが、ガシュウさんからそう言われ、どうしたらいいか考えているのか固まっていた。
「オトン、大丈夫や。お義父さんもお義母さんもそんなん気にせぇへんし、逆に家族に他人行儀な事されんのは嫌みたいやで。」
「・・・ふぅ~、緊張したぁ~。なんやカスミ1日も経たん内にそない仲良うなったんかいな。」
「お義母さんがええ人やねん。それにな、めっちゃ強いねんで。」
「知っとるわ。慈悲深く、されど敵には容赦ないちゅうので有名な方や。お前が知らん方がわいとしてはビックリや。」
「知っとったけど、結びつかへんだだけや。ウチと体格は変わらへんし、綺麗やし、落ち着いとるThe貴婦人みたいな人がそうとは思わんやん。」
「カスミちゃん、そんなに褒めても何もしてあげれないわよ。」
「褒めとるとちゃうよお義母さん、事実やもん。」
「まぁカスミちゃんは嬉しい事を・・・何かして欲しい事は有る?」
「ええの、お義母さん?」
「良いわよ。」
「ならご飯食べ終わったら指導して欲しいんやけど、ええかなぁ?」
「良いわよ。ガシュウはトヨタさんと仲良くするでしょうし、私達は外に行きましょうか。」
「やったぁ、シュウト兄、飯の後に荒野に連れてってぇな。」
「あぁ、良いぞ。さっ、皆さんそれじゃあ食事に致しましょうか。」
俺がそう言うと全員が席に着き、食事を楽しむ事にした。すると赤く茹で上がったデーモンスパイダーがそのままの姿でテーブルに置かれた。
そのままかぁ・・・見た目がなぁ・・・。
俺がそう思っていると俺以外から歓声が起こった。
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