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21. 何で抜いてんの?
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「穂積、顔貸しな」
「あははははははあ、ヒィ~!ひひ、はー、あ゙~、ゔ!」
特別室が並ぶ階段の踊り場で、経緯を話した。穂積は腹を抱えながら爆笑して思い出したように昨日の腹筋痛で呻く。そんなことには構っていられない。
「それでヒィ!すーちゃんあはは!ひっひめちゃんブフッ」
「無理に話すな。取り敢えず姫野の写真か動画が必要なんだよ」
何が言いたいかは分かるが何を言おうとしているかは分からない。取り敢えず趣旨は伝えた。そっと立ち上がる。
「デスマ見に行くぞ。弁当は作ってきた」
「本当!?」
弁当、という単語で笑いの神様を追い払った。予定通り緑の弁当を渡す予定だ。教室に戻ると始業5分前。しかし笑いの神が再び降臨し穂積が思い出したように笑う。
「穂積、何かおもろいことあった~?」
「それがさ、すーちゃんがオナ
「俺が何?」
…じクラスで良かったって話!」
手が滑って筆箱が穂積の方に飛んでいった。たまたま隣の席の穂積の顔面に当たってしまった。
***
「うーん、さすがにやばいか」
昼休みが始まって、すぐ。デスマッチが始まったのでテニスコートに行こうとした。でもあることに気がつく。…さすがに堂々と盗撮はやばい気がする。
「アップでイケるかな…」
「球技大会の時に撮れば?」
大盛況のベランダに出る。ズームをするが画素が荒すぎる。ぼやけすぎてこれだと抜くのは厳しいだろう。…と思っていたが、頭がいいヤツは発想が違う。要はすぐどうにかするのではなくタイミングを待てばいいのだ。そっとスマホをしまった。
「わ、すっごい緑でおいしそ~!」
「あれ、茶色がいいんじゃないの?」
「俺は割と何でもイケるからぁ」
穂積が弁当箱を開ける。健康のことを考えて野菜づくし弁当だ。嬉しそうに手を合わせた。…ちょっと悔しがる姿が見たかったのに。
理人は負けず嫌いだけど表に出さない。穂積も全然悔しそうな顔をしないし、姫野はそもそも接点がない。そんな相手の刺激的な一面を引き出さなければいけない。…バッキバキになるような。
「穂積ってさ、何で抜いてんの?」
「すーちゃんだけど」
なるほど、俺か。
「は、俺!?」
つい大きな声が出てしまった。また注目を浴びてしまう。咳払いをして誤魔化した。
「すーちゃんが中心だけど、」
本当に俺なのかよ。衝撃の事実に戦慄が走る。
「本当にたまぁ~に姫ちゃんかなぁ」
箸を落とす。口元を覆った。俺の周りは頭がいいやつと…姫野を好きなヤツしかいない。
「え、ごめん…理人の話イヤだったよな…?」
「全然!ところですーちゃんは何で抜いてるの?」
理人が姫野を好きなことは、本人がいないところで話してしまった。そして穂積も姫野が好き。二人に対して無神経だったかもしれない。しゅん…とお弁当を見つめて聞こえないフリをした。
「あーあ、俺もすーちゃんがオナニーしてるとこ見たかったなぁ」
バン!!!!と机を叩いた。立ち上がって、すぐに座る。人の気も知らないで…無視することにした。
「おぉ!西園寺スゲェー!!!!」
今日も理人が勝ったらしい。球技大会は金曜日だ。つまりチャンスは…明後日。
「あははははははあ、ヒィ~!ひひ、はー、あ゙~、ゔ!」
特別室が並ぶ階段の踊り場で、経緯を話した。穂積は腹を抱えながら爆笑して思い出したように昨日の腹筋痛で呻く。そんなことには構っていられない。
「それでヒィ!すーちゃんあはは!ひっひめちゃんブフッ」
「無理に話すな。取り敢えず姫野の写真か動画が必要なんだよ」
何が言いたいかは分かるが何を言おうとしているかは分からない。取り敢えず趣旨は伝えた。そっと立ち上がる。
「デスマ見に行くぞ。弁当は作ってきた」
「本当!?」
弁当、という単語で笑いの神様を追い払った。予定通り緑の弁当を渡す予定だ。教室に戻ると始業5分前。しかし笑いの神が再び降臨し穂積が思い出したように笑う。
「穂積、何かおもろいことあった~?」
「それがさ、すーちゃんがオナ
「俺が何?」
…じクラスで良かったって話!」
手が滑って筆箱が穂積の方に飛んでいった。たまたま隣の席の穂積の顔面に当たってしまった。
***
「うーん、さすがにやばいか」
昼休みが始まって、すぐ。デスマッチが始まったのでテニスコートに行こうとした。でもあることに気がつく。…さすがに堂々と盗撮はやばい気がする。
「アップでイケるかな…」
「球技大会の時に撮れば?」
大盛況のベランダに出る。ズームをするが画素が荒すぎる。ぼやけすぎてこれだと抜くのは厳しいだろう。…と思っていたが、頭がいいヤツは発想が違う。要はすぐどうにかするのではなくタイミングを待てばいいのだ。そっとスマホをしまった。
「わ、すっごい緑でおいしそ~!」
「あれ、茶色がいいんじゃないの?」
「俺は割と何でもイケるからぁ」
穂積が弁当箱を開ける。健康のことを考えて野菜づくし弁当だ。嬉しそうに手を合わせた。…ちょっと悔しがる姿が見たかったのに。
理人は負けず嫌いだけど表に出さない。穂積も全然悔しそうな顔をしないし、姫野はそもそも接点がない。そんな相手の刺激的な一面を引き出さなければいけない。…バッキバキになるような。
「穂積ってさ、何で抜いてんの?」
「すーちゃんだけど」
なるほど、俺か。
「は、俺!?」
つい大きな声が出てしまった。また注目を浴びてしまう。咳払いをして誤魔化した。
「すーちゃんが中心だけど、」
本当に俺なのかよ。衝撃の事実に戦慄が走る。
「本当にたまぁ~に姫ちゃんかなぁ」
箸を落とす。口元を覆った。俺の周りは頭がいいやつと…姫野を好きなヤツしかいない。
「え、ごめん…理人の話イヤだったよな…?」
「全然!ところですーちゃんは何で抜いてるの?」
理人が姫野を好きなことは、本人がいないところで話してしまった。そして穂積も姫野が好き。二人に対して無神経だったかもしれない。しゅん…とお弁当を見つめて聞こえないフリをした。
「あーあ、俺もすーちゃんがオナニーしてるとこ見たかったなぁ」
バン!!!!と机を叩いた。立ち上がって、すぐに座る。人の気も知らないで…無視することにした。
「おぉ!西園寺スゲェー!!!!」
今日も理人が勝ったらしい。球技大会は金曜日だ。つまりチャンスは…明後日。
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