食べ盛りの王女と、魔法の国の呪われた王太子

リカールさん

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10章

届けられた手紙

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 ティリアーノが木馬車で自宅に向かったあと、アルネリアたちは商館に向かった。
 ヴァレリウスが同じ馬車に乗ったのは、ティリアーノの家と王宮とは方向が違うからである。

 ノルデスラムト商館前でアルネリアたちが木馬車を降りると、当然のような顔でヴァレリウスも馬車を降りた。
「な、なんですか?」
「私も行きます。話があるので」
 えええー、勘弁してよ、すぐに風呂にお湯を入れて旅の疲れを取りたかったのに~。いろいろあったから筋肉が固まってつらいのに~。
 アルネリアは心の中で絶望の声を上げたが、即座に気持ちを切り替えた。
「どうぞ。こちらの部屋でお話ししましょう」
 アルネリアは、ヴァレリウスを接待の間に通した。ヴァレリウスは、豪華な椅子に静かに腰を下ろし、まっすぐにアルネリアの顔を見た。
「賢者君。……あなたに、聞きたいことがあります」
「なんでしょう?」
 遅れて入ってきたパウラが隣に座った。アルネリアが先を促すと、す、と前のめりになったヴァレリウスが、まっすぐに目をのぞき込んできた。
「パウラって、だれです? あなたは昨日兄君をそう呼んでいましたが」
 アルネリアとパウラは思わず顔を見合わせる。
「そ、それは、僕のあだ名で……」
 明らかに苦しいいいわけだ。
「では、バンドールのリコが、あなたを『おねえちゃん』と呼んだのはなぜでしょうか?」
 ヴァレリウスがパウラの目に視線を当てた。
「…………」
「そして、賢者君。ビルギッタさんがあなたを『姫』と呼んだのは?」
 アルネリアは天井を見上げた。
 お手上げだ。
 ぼんやりしたそぶりで、しっかりみんな聞いていた! これはもう、ごまかしきれない。すべてを打ち明けるしかないのだろうか……!?
 アルネリアが口を開きかけたそのときだった。

「フィラーロは、フィラーロはどこにいるんですか!?」
 玄関の方から、女性の叫び声が聞こえた。
「落ち着いてください。どうなさったんですか?」
 冷静な声で対応しているのは、ビルギッタだ。
 アルネリアはヴァレリウスと顔を見合わせ、接待の間から廊下に出た。
 玄関にいたのは、以前ここに来たことがある初老の女性だった。ガリマーロの母君、つまりメイラル夫人だということであったが……。
「フィラーロがどこにいるのか、教えてください!」
「そういえば、姿が見えないようだが、どこに行った?」
 ビルギッタが尋ねると、商館の用人が、おずおずと答えた。
「それが、お戻りになっていないのです」
「なんだと?」
 それを聞いたメイラル夫人は、ビルギッタの服の襟を両手で強くつかんだ。
「一緒じゃないんですか? フィラーロは、あなたを守るために雇われたのでしょう? フィラーロを返してくださいっ!」
 それから、メイラル夫人は甲高い声で早口で叫び、呼吸困難になりかけていた。
「大丈夫ですか? 落ち着いてください。こちらでお話を聞きましょう」
 穏やかな声でヴァレリウスが言い、女性を接待の間に誘った。そして、今まで自分が座っていた椅子に座らせると、背中をトントン、と叩く。
「メイラル夫人ですね。彼は用事があって、我々とは別行動をとったのです。もうじき帰ってくると思うのですが……」
「では、これはなんだというのですか?」 
 メイラル夫人は、テーブルの上に手紙をたたきつけた。
「さっき、見知らぬ男がこれを持ってきたのですよ!」
 その手紙を手に取り、目を通したビルギッタの顔が蒼白になった。
 手紙はこのような文面だった。


申し訳ありません母上
理解してください。こ
の手紙を読んだら
なにがなんでも10万ルーロの
金を用意して、取りにきた男
に渡してください。拒否すれば
命がなくなるか
るかもしれません


「誘拐……?」
 どう見ても身代金を要求する内容の手紙である。ビルギッタから手紙を受け取ったアルネリアの指から、手紙が床に落ちた。
 ガリマーロは、逞しく強い男である。ビルギッタの強さとはまた違う、打たれ強さや強靱さがある。そんな男が、たやすく誘拐されるとは、アルネリアには信じられなかった。
「ガリマーロさんが……なぜ?」
「そんな名前じゃありませんっ、あの子はフィラーロです! フィラーロ、フィラーロ!」
 聞きとがめてアルネリアに食ってかかるメイラル夫人の手を、ヴァレリウスがそっと押さえた。
「メイラル夫人、お気を静めてください。私の声が聞こえますか?」
「フィラーロを返してええええ……」
 夫人は手をとられたまま、膝から床に崩れ落ちた。
「お約束します。必ずご子息を救いに行きます」
 ヴァレリウスの落ち着いた声は、荒れて乱れたメイラル夫人の心をなだめたようだ。夫人は彼の手を借りながら、ゆっくりと立ち上がった。
「お金は、すぐじゃないけれども用意します。ですから……」
「わかりました。今は、ご自宅にお戻りになるほうが賢明です。もしかしたら彼から連絡があるかもしれません」
「そうですね、では、いったん家に戻ります」
 メイラル夫人は、アルネリアが拾った脅迫状を受け取ると、静かに接待の間を出て、玄関に向かっていった。
「殿下、話の続きは……」
 アルネリアが、ヴァレリウスの背中におずおずと話しかけた。
「それは後にしよう。今はそれどころではない。ガリマーロさんの救出が先だ」
「殿下、……感謝いたします」
 アルネリアが手を胸に当てて跪くと、ヴァレリウスはその手を取り、立ち上がらせた。
「当然じゃないか。ガリマーロさんは、君たちの大切な仲間。私にとっても、旅の仲間なのだから」
 ヴァレリウスの声が、いつになく力強い。
 旅の仲間。その言葉を聞いたアルネリアの胸の中に温かいものがこみあげてきた。
 だが……今はその感情を味わっている暇はない。
「それはそうと、……あの脅迫状の文面、覚えてる?」
 アルネリアは、深刻な顔をしているビルギッタに向いた。
「一瞬だったので。夫人に返さなければ良かったでしょうか?」
 すると、パウラがこっそりと近づいた。
「わかった?」
「うん、たぶん、アレだよね」
 アルネリアが頷く。
「なにか?」
 不思議そうな顔つきのヴァレリウスに、アルネリアは意味ありげな笑顔を向けた。
「おそらくあの手紙は書かされたのだと思います。そこでガリマーロさんは、あの手紙に暗号を組み込んだんですよ」
「ああ、そういえば……! 川の剣士ね」
 ビルギッタが右の拳で左手の掌をポンと打った。ヴァレリウスだけが、取り残されたような顔をしている。
「文章の最初の文字をつないで文にする手紙を、僕たちは以前母に送りました。ガリマーロさんもそれを応用したのです」
「そうだったのか。道理でぎこちない文章だと思った。さすが賢者君だ。それで、彼はなんと?」
「もりのなかにいる。そう書いています。おそらく彼が情報収集のために向かったというならず者の森でしょう。その場所は、送っていったティリアーノさんが知っているはずです!」
「そうか、では急ごう。きっとティリアーノは王宮に来るはずだ」
 ヴァレリウスは接待の間を出て、玄関に向かった。
「え、このまま行くんですか? 着替えないで?」
「だって森でしょう? 汚れてもいいような、身軽な服装の方がいいでしょう」
 黒い仮面の奥で、ヴァレリウスは片目をつぶってみせた。
 「そういうわけにはいきません」
 2階から駆け下りてきたビルギッタは、女性らしい着衣を脱ぎ捨て、独自仕様の赤い甲冑姿になっていた。パウラも、少年の衣服から大人の衣服に着替え、頑丈そうな鎧の胸当てを身につけていた。
「戦う準備はできています」
 そしてあっけにとられるヴァレリウスの前で、細身の剣を捧げた。


  ◆◆◆‡◆◆◆‡◆◆◆

  時は戻る。
 目を覚ましたガリマーロは、なにが自分に起こっているのか、すぐに理解できなかった。
 だが、身体を動かそうとしたとき、自分が手足を縛られ、床に投げ出されていることを知った。
「くそ、なにをするんだ、ジェロード!」
 ガリマーロが叫ぶが、何の返答もなかった。部屋は暗く、木箱が部屋の隅に置かれているだけで、ほかには何もなかった。
 立ち上がろうとしたが、手足両方の自由がきかない状態では、それも難しかった。

 彼の目的はなにか。ガリマーロは考えを巡らせる。殺すつもりなのだろうか。沼の秘密を知ったから……?。いや、それなら気絶させるような手間をかけず、さっさと手にかけていただろう。今はまだ、反撃の機会を狙うためにも、余計な体力を使わないでいたほうがいい。
 そう考えたガリマーロは目を閉じ、身体の力を抜いた。

 その暗い目の奥に浮かんでくるのは、前日まで行動を共にしていた人々の顔である。アルネリアとパウラ。ビルギッタ……。
 ふとアルネリアの声が耳に蘇る。
―― 僕、キジの丸焼きが食べたいな。あと鴨肉の包み焼き!
 王女のくせに、食い意地がすごかったな……。どんなものでも喜んで食べるところは、まるで庶民のようだった。
――川の剣士、おいしいね!
  特に川の剣士は妙に気に入ったようだった……。思わずガリマーロの頬が緩みかけたとき。乱暴に戸が開かれ、ジェロードが姿を見せた。
「おう、気がついたか」
「なんの真似だ、ジェロード」
 ジェロードはガリマーロの顔のすぐそばまで近づいてきた。
「生きるためだ、悪く思うな。な、昔のよしみで、ちょっとだけ力を貸してくれねえか? 最近、神官が金の払いを渋るんだよ」
「断る!」
 強く言い放すと、ジェロードはそのままつま先でガリマーロの顔を蹴った。
「贅沢言ってられる状況か、ちっとは考えてみてみろ、この腐れ野郎」
「……」
 ガリマーロの口の中に血の味が広がる。
「まあいい。起きろ」
 ガリマーロは射るような目でジェロードをにらみつけたが、彼は意に介すそぶりもなく、襟首をつかんで部屋の隅の木箱のと頃まで引きずっていった。そして後ろ手に縛った縄をナイフで切り、上半身だけを起こした。
「ここに紙とペンがある。おまえのお袋宛に、10万ルーロを払うように書け」
 ジェロードが、木箱の上に紙とペンと、インクを並べた。
  身代金目的か。本当に見下げ果てた男だ。つばでも吐いてやる気でいたガリマーロだったが、本当になんの脈絡もなく、昔の記憶が頭に浮かぶ。
 国境に向けて進軍する際の、ジェロードの言葉だった。

――今まで黙っていたのだが、俺は、字が読めないんだ。
 やつは字が読めないし、書けない。手下たちも大同小異だろう。
 彼にわずかでも学があれば、ここまで落ちぶれることもなかったのかもしれない……。
  ガリマーロはペンを受け取って、木箱の上の紙に向かおうとした。だが足が縛られているので、木箱にまっすぐに身体を向けられない。
「書きにくいんだが、足をほどいてくれないか」
「そうはいかねえよ。まあがんばりな。見ててやるから」
 ガリマーロは身体を横にして木箱にぴったり沿わせると、上半身だけひねるようにして、木箱の上に両手を置いた。
「おっと、余計なことを書くんじゃねえぞ。手下のひとりは多少字が読めるんだからな」
「わかった」
 ペンを取ったガリマーロは、しばらく考えて一気に手紙を書き上げた。
 母上。この手紙を、ノルデスラムトの商館に届けてくれ。
 ガリマーロはひと文字ひと文字に祈りを込め、自分の身代金を請求する手紙をしたためた。
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