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しない後悔よりする後悔
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しおりを挟む『いい?もし悩んだ時は、しない後悔よりする後悔をしなさい。』
過去にそう母に言われたのを思い出した。
何か物音が聞こえ確認しに行こうとしたら俺の数メートル先、物陰になっている場所で小柄な男子生徒が大柄な男子生徒数人に襲われそうになっている。
この学校は金を持ってる奴らが多い、もし学園内で何かあったとしてもこの手のものは大体世間体が悪いと親によってもみ消される。
なので助けに行ったとしても自分から厄介事に首を突っ込むようなもんだ。
俺はそんな正義感は普段落ち合わせていない。
持ち合わせていないんだがな…。目の前でやられそうになってる子を無視するのも気分は良くないよなー。
「あー...はいはい、しない後悔よりする後悔ってな」
顔の特徴は特にないのは自覚してるが、もしもの時の顔バレはめんどくさいので髪を乱し目元を隠してマスクを付ける。
これで少しはマシか。
俺自身腕っ節は弱くは無い。だが向こうの力量も分からない。
相手は3人。こうなると普通にやり合うのは分が悪い...。
なので、
「なぁ、お前ら何してんの?」
不意打ちで一人は伸す。
背後から聞こえた声に驚いたのか4人の視線が俺に向く。
「喧嘩かぁ?なら俺も混ぜてくれ...よっ!」
言葉を発したと同時に手にしてた程よい太さの木の棒を男の横腹目掛けてフルスイングした。
男はうっと呻き横腹を抑えて倒れた。
よしこれで一番分が悪かった体格がいい男をのせた...が、いつ回復して立ち上がるかそれでもって残り2人
そうこう考えていたが、向こうの仲間の男が倒れた男に対に駆け寄った。
それにより襲われそうになっていた男子生徒へ行ける道が出来た。
作戦変更。
「おい!!早く立て!!!」
そう声をかけ男子生徒の手首を掴みその場から駆け出した。
後方からは「おい!くそ!待ちやがれ!」やら「逃げんな!」やら聞こえるが待つかばーか
息を切らしながらなんとか空き教室まで逃げ切る事には成功した。
追いかけて来てないか軽く顔を出して廊下を確認したが足音もないので大丈夫だろう。
息を撫で下ろしたその背後から「ねぇ」と声がかかった。
振り向くと走ったからか息が上がり火照った顔の顔の可愛い男の子がいた。
こりゃ襲われるわなど不謹慎な言葉が脳裏を横切ったがその言葉を飲み込み。
「走った時にどっか怪我しましたか...?」
と聞いたら顔を横に振られた。
そしたらなんだ?お礼か?と思っていたら「手...」と一言言われ思い出した。
あちゃー!お手を繋いだままだ。
最初は手首を掴んでいたのだが、逃げてる際に顔を顰めていたので男達に乱暴された際に手首を傷めたのだろうと思い手を握ったんだった。
掴んでた手を離しすいませんと一言残した。
「あっ...いや僕の方こそお礼言ってなくてごめん」
慌てたようにお礼をされた。
あっいや大丈夫です。と伝え、最初の呼び掛けをお礼かぁ!と勘違いした自分が恥ずかしく心の中で悶えていた。
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