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7 喪失
しおりを挟む「あ、ああ…」
ーーー性交渉。
司祭が一生涯経験する事がない事だ。
純潔を神に捧げ、一生守らなくてはならないもの。
ミハイルは落胆し、絶望を感じた。
もう、ミハイルの身体は純潔ではないのだ。
「そんなに落ち込まないで下さい」
背後から悪魔のような囁きが聞こえてくる。
「大司教はなぜか結婚できますよね。つまり神に仕えることと純潔は関係ありません」
(悪魔だ…)
「まあ、とにかく貴方を抱きます」
「えっ……!?」
男はそう言うと、自分の下半身を大きく動かし、ミハイルの中を突き上げた。
「あ、ああっ、あーーーっ」
何度も何度も突き上げられ、その度に波のように広がる快楽。
(何でこんなことが気持ちいいんだ…)
「あまり大きな声を出すと、誰かに聞かれるかもしれませんよ…」
男はそう言うと、自分の手でミハイルの口を塞いだ。
「誰かに見られたいなら、私は構いません。この淫らで背徳的な司祭様をね」
「んぐっ…んん…」
そう言いながらも激しく突き上げられるミハイルの淫猥な身体。
痺れるような、体がびくびくと痙攣するような快楽が何度も何度も襲ってくる。
そして自分の淫欲の象徴であるそれは、涎を垂らして今までに無い程に悦んでいるのだ。
「あ…んふぅ…っ」
男もかなり呼吸が荒く息切れしている。
男は更に大きく腰を動かし、ミハイルの奥を掻き回した。
「ひあっ……ああ…っ」
「ああ、司祭様、もういきそうです…」
「んん……!!」
(ああ、中で、私の中で、男の男根がうねっている…体液が吐き出されている…)
男に拡げられたミハイルの淫猥な穴は、男の全てを受け入れてしまった。
「はぁ、はぁ…司祭様…」
男は力尽きたように、くたっとミハイルに寄りかかった。
「司祭様、これで私たちは同じ罪を犯した共犯者ですね」
「あ、貴方が!私を犯したんでしょう!」
ミハイルはカッとなり言い返した。
「でも司祭様も抵抗されませんでした。気持ち良かったのでしょう?」
「……!!」
ミハイルは一気に真っ赤になった。
されるがままに、悦楽に浸ってしまっていた自分に気付いたのだ。
男は落ち着きを取り戻した、自分のそれをズルリとミハイルから抜いた。
自分の身体からポタポタと滴る男の精液に、驚きと恥ずかしさと情けなさが込み上げてくる。
「もう…帰ってください。今日の事は忘れてあげます…」
男は少し考えると、ミハイルの頬に軽いキスをして、
「また来ますよ。司祭様もまたすぐ私に会いたくなるでしょう」
ーーーそう言い残して去っていった。
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