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第百五話(思い出のメロディー)
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ふと、懐かしい歌の旋律が耳朶に入ってきた。
ベッドの上で目を覚まし、咄嗟的に呟く。
「その歌……」
「あ、かげくんやっと起きた。えへへ。この曲覚えててくれたんだ」
「当たり前だろ。うたちゃんがよく歌ってくれてたじゃんか。俺が夜更かしして眠れないときとか熱出したときとか子守唄代わりにさ」
「そうだったねー。なつかしーなー」
「これを歌ってもらうと不思議と楽になるんだよな。悲しい時とかに聴くと途端に明るい気持ちにさせてくれる。もう少し聴かせてくれないか?」
「もちろん。いくらでも」
ベッドの隅に腰掛けながら、うたちゃんは弟のために歌唱を再開する。
家族ならではの特権だな。人気のアイドル水嶋歌姫のライブを独り占めできるなんて。
「ねぇ……どうしてかげくんは、あたしを助けてくれたの?」
一頻り思い出の曲を披露したのち、自らの首元に手を当ててうたちゃんが問う。
その動作だけで千里眼という器量の利便性を思い知らされた。
「その様子だと、すべてお見通しって感じか?」
「わかるよ。首輪が外れた時は驚いたなぁ……同時に、すごく嬉しかった……」
ベルウッドにこてんぱんにされた俺をここまで運んでくれたのはデブちゃんらしい。
ベルウッド討伐はシュガーと便利屋、加えてテイルズの功績と断言できる。
結局俺は何も出来ず終いで、気付いた時には戦闘は終局。
頭に負った怪我もいつの間にか綺麗さっぱり完治していて、回復系の器量が使えるツミレあたりが器量を駆使して治してくれたんだろうとなんとなく察した。
「これまでのあたしは、かげくんからしたらやかましくて口が悪い最低な姉でしかなかったよね……ふてぶてしくて我儘で、おまけに弟をこき使ったり時には無視したりしてさ。そんな酷い仕打ちされたらいつ嫌いになってもおかしくないもん。だから、どうしてかなって……気になって」
俺の隣にごろんと横になって上目遣いで問いかけてくるうたちゃんは、まさに反則級の可愛さを醸し出している。
流石は人気のアイドル。下手すれば姉とか関係無しに惚れてしまいそうだ。
恩着せがましいのは御免だと、ベルウッド討伐作戦の件は皆と話し合って黙っていることに決めたのだが、千里眼を使えるうたちゃんに隠し事は通用しなかったか。
「みんなの気持ちは嬉しいけど、勝手に助けてくれといてだんまりだなんて……つれないな」
「あいつらなりの気遣いだろ。うたちゃんには世話になってるからその恩返しだったんじゃないかな。俺は偉そうにテイルズに指示をだしていただけで、大したことは何もしてないんだよ。だからさ、礼なら便利屋とテイルズ、それとシュガーに言ってくれ」
何年かぶりに見たうたちゃんの偽りのない笑顔は、ベルウッド討伐成功を如実に表している。俺に対する口調も以前と比べると見違えて柔らかい。
呼び方も『日影』から『かげくん』に変わっていて、何だか面映ゆかった。
子供の頃に戻ったみたいで、自然と懐かしさを感じてしまう。
「言ったよ。気にするなってさ。本当は決行する前にあたしにも相談してほしかったんだけどね……」
「うたちゃんに相談なんかしたら絶対に反対するだろ」
「そうだね……絶対に止める」
「だからだよ。だから事が終わるまで黙ってることにした」
「便利屋のみんなが器量持ちなのは知ってて、強いのもわかってた。でも、あのベルウッドに太刀打ちできるほどの実力とは思ってもなかったよ……すごいよね」
それにだ。その話を打ち明ければ便利屋の画策はベルウッドにたちまち露呈して、開戦前に頓挫していただろうからな。
首輪によって常に監視されている状態じゃ、本人には秘密にするしかない。下手すれば墓穴を掘ることになりかねない。
俺は途中で意識を失っちまってこの目で見たわけじゃないんだが、最終的にベルウッドにとどめを刺したのはシュガーだって話だ。ベルウッドは全く歯が立たず、シュガーの足元にも及ばなかったらしい。うたちゃんの千里眼にかかれば戦闘中の顛末まで詳細にわかってしまう。
「あいつらは是が非でもうたちゃんを助けてやりたいって考えを貫いた。きっとその思いが天に届いたんだよ。ーーところで、俺がうたちゃんをなんで助けようと思ったか……だったよな。知りたい?」
「うん!知りたい知りたい!」
目をキラキラさせて声を弾ませる姉はまるで、無邪気な子供のようだった。
「つうか、うたちゃんさ。わざわざ直に聞かなくても千里眼使えば一発なんじゃ?」
「こういう大事なことは本人の口から直接聞きたいの!」
なるほどね。だからあいつらにも直接問いただしたわけか。
前述のとおり、ベルウッドの記憶を読み取れば誰と対峙して誰に討ち滅ぼされたかなんて丸わかりだろうに。
対象が現在何を考えているか探る程度、朝飯前の筈だ。
「決まってんだろ。お姉ちゃんのことが大好きだからだよ」
「大好きって……ほんと?あたし、あんなに冷たく接してきたのに……? もしかしてかげくんってMなの?」
「Mとか言うな。まあ、確かにSっぽいうたちゃんも悪くはなかったけどさ……やっぱ俺は、優しくてほんわかしたうたちゃんの方が好みかな」
「ふうん……そー、なんだ……あたしのこと嫌いになってなかったんだ。ずっと、嫌われちゃっただろーなーって思ってて、勝手にしょぼーんとしてた」
「嫌うかよ。どんなに変わろうがうたちゃんはうたちゃんだからな」
うたちゃんは以前と変わらず俺の面倒を見てくれてた。例えば衣食住に仕事の斡旋。あげたらキリがないくらいに。
「かげくん……お姉ちゃんのこと許してくれるの?」
「許すも何も、そもそもうたちゃんはベルウッドに自由を制限されてて、嫌々そうするしかなかったんだろ」
「ま、まあ……そう、なんだけど……」
「なら気にすんな。俺は全然気にしてないからさ」
「うん。ありがと。……それと、今まで意地悪な態度取っててごめんなさい。かげくんがあたしにムカムカしてるなら贖罪に何でもするよ。なんならほっぺた引っ叩いてくれても構わなーーいたっ!?」
馬鹿で御門違いなことを言い出した姉の頭を軽く平手で叩いてやった。
うたちゃんはどこまで自分を悪者にしたがるんだよ。
悪いのは全て、他人を奴隷にしていいように掌握しようとするベルウッドじゃないか。
「だからさ、うたちゃんは何も悪くないんだって。それにアイドルの頬を叩けるかよ。そんなことしたら、星の数ほどいるうたちゃんのファンが黙ってないだろ」
「あはは、は……そう、だね……かげくん病院送りにされちゃうかも」
「あ、あれ、なんでうたちゃん泣いて……?軽く叩いたつもりだったんだけど……涙ぽろぽろ零すほど痛かった?ーーごめん!マジでごめん!ほんとごめんなさい!!」
「ちがう、ちがうの……かげくんにからかわれちゃうと思って、ずっと我慢してたんだけど、もう限界で……」
拭っても拭っても涙は止まらない。
気付けば俺は、泣き虫な姉を落ち着かせるために頭を優しく撫でていた。
「限界って、泣くの我慢してたってことか?でも、どうして……」
「かげくんが生きて帰って来てくれて、心の底から安堵したからだよ…………助けてくれて本当に嬉しかった。でもね、危険な行動は極力しないでほしいな。かげくんは便利屋のみんなと違って戦い慣れしてないでしょ。器量も使えないのに無茶しちゃダメ。わかった?」
「わかったわかった……わかりましたよ。なるだけ無茶しません」
「素直でよろしい」
「なんでそんな偉そうなんだよ?」
「……ほんと、諦めなくてよかったな」
「ん、何か言ったか?」
「な、なんでもないっ!」
弟に頭を撫でられながら満面の笑顔を見せるうたちゃんは、お姉ちゃんぶっていたがちょっとだけ間抜けに感じた。
ーー今なら断言できる。
あのときの俺の選択は間違っていなかったんだ。
ベッドの上で目を覚まし、咄嗟的に呟く。
「その歌……」
「あ、かげくんやっと起きた。えへへ。この曲覚えててくれたんだ」
「当たり前だろ。うたちゃんがよく歌ってくれてたじゃんか。俺が夜更かしして眠れないときとか熱出したときとか子守唄代わりにさ」
「そうだったねー。なつかしーなー」
「これを歌ってもらうと不思議と楽になるんだよな。悲しい時とかに聴くと途端に明るい気持ちにさせてくれる。もう少し聴かせてくれないか?」
「もちろん。いくらでも」
ベッドの隅に腰掛けながら、うたちゃんは弟のために歌唱を再開する。
家族ならではの特権だな。人気のアイドル水嶋歌姫のライブを独り占めできるなんて。
「ねぇ……どうしてかげくんは、あたしを助けてくれたの?」
一頻り思い出の曲を披露したのち、自らの首元に手を当ててうたちゃんが問う。
その動作だけで千里眼という器量の利便性を思い知らされた。
「その様子だと、すべてお見通しって感じか?」
「わかるよ。首輪が外れた時は驚いたなぁ……同時に、すごく嬉しかった……」
ベルウッドにこてんぱんにされた俺をここまで運んでくれたのはデブちゃんらしい。
ベルウッド討伐はシュガーと便利屋、加えてテイルズの功績と断言できる。
結局俺は何も出来ず終いで、気付いた時には戦闘は終局。
頭に負った怪我もいつの間にか綺麗さっぱり完治していて、回復系の器量が使えるツミレあたりが器量を駆使して治してくれたんだろうとなんとなく察した。
「これまでのあたしは、かげくんからしたらやかましくて口が悪い最低な姉でしかなかったよね……ふてぶてしくて我儘で、おまけに弟をこき使ったり時には無視したりしてさ。そんな酷い仕打ちされたらいつ嫌いになってもおかしくないもん。だから、どうしてかなって……気になって」
俺の隣にごろんと横になって上目遣いで問いかけてくるうたちゃんは、まさに反則級の可愛さを醸し出している。
流石は人気のアイドル。下手すれば姉とか関係無しに惚れてしまいそうだ。
恩着せがましいのは御免だと、ベルウッド討伐作戦の件は皆と話し合って黙っていることに決めたのだが、千里眼を使えるうたちゃんに隠し事は通用しなかったか。
「みんなの気持ちは嬉しいけど、勝手に助けてくれといてだんまりだなんて……つれないな」
「あいつらなりの気遣いだろ。うたちゃんには世話になってるからその恩返しだったんじゃないかな。俺は偉そうにテイルズに指示をだしていただけで、大したことは何もしてないんだよ。だからさ、礼なら便利屋とテイルズ、それとシュガーに言ってくれ」
何年かぶりに見たうたちゃんの偽りのない笑顔は、ベルウッド討伐成功を如実に表している。俺に対する口調も以前と比べると見違えて柔らかい。
呼び方も『日影』から『かげくん』に変わっていて、何だか面映ゆかった。
子供の頃に戻ったみたいで、自然と懐かしさを感じてしまう。
「言ったよ。気にするなってさ。本当は決行する前にあたしにも相談してほしかったんだけどね……」
「うたちゃんに相談なんかしたら絶対に反対するだろ」
「そうだね……絶対に止める」
「だからだよ。だから事が終わるまで黙ってることにした」
「便利屋のみんなが器量持ちなのは知ってて、強いのもわかってた。でも、あのベルウッドに太刀打ちできるほどの実力とは思ってもなかったよ……すごいよね」
それにだ。その話を打ち明ければ便利屋の画策はベルウッドにたちまち露呈して、開戦前に頓挫していただろうからな。
首輪によって常に監視されている状態じゃ、本人には秘密にするしかない。下手すれば墓穴を掘ることになりかねない。
俺は途中で意識を失っちまってこの目で見たわけじゃないんだが、最終的にベルウッドにとどめを刺したのはシュガーだって話だ。ベルウッドは全く歯が立たず、シュガーの足元にも及ばなかったらしい。うたちゃんの千里眼にかかれば戦闘中の顛末まで詳細にわかってしまう。
「あいつらは是が非でもうたちゃんを助けてやりたいって考えを貫いた。きっとその思いが天に届いたんだよ。ーーところで、俺がうたちゃんをなんで助けようと思ったか……だったよな。知りたい?」
「うん!知りたい知りたい!」
目をキラキラさせて声を弾ませる姉はまるで、無邪気な子供のようだった。
「つうか、うたちゃんさ。わざわざ直に聞かなくても千里眼使えば一発なんじゃ?」
「こういう大事なことは本人の口から直接聞きたいの!」
なるほどね。だからあいつらにも直接問いただしたわけか。
前述のとおり、ベルウッドの記憶を読み取れば誰と対峙して誰に討ち滅ぼされたかなんて丸わかりだろうに。
対象が現在何を考えているか探る程度、朝飯前の筈だ。
「決まってんだろ。お姉ちゃんのことが大好きだからだよ」
「大好きって……ほんと?あたし、あんなに冷たく接してきたのに……? もしかしてかげくんってMなの?」
「Mとか言うな。まあ、確かにSっぽいうたちゃんも悪くはなかったけどさ……やっぱ俺は、優しくてほんわかしたうたちゃんの方が好みかな」
「ふうん……そー、なんだ……あたしのこと嫌いになってなかったんだ。ずっと、嫌われちゃっただろーなーって思ってて、勝手にしょぼーんとしてた」
「嫌うかよ。どんなに変わろうがうたちゃんはうたちゃんだからな」
うたちゃんは以前と変わらず俺の面倒を見てくれてた。例えば衣食住に仕事の斡旋。あげたらキリがないくらいに。
「かげくん……お姉ちゃんのこと許してくれるの?」
「許すも何も、そもそもうたちゃんはベルウッドに自由を制限されてて、嫌々そうするしかなかったんだろ」
「ま、まあ……そう、なんだけど……」
「なら気にすんな。俺は全然気にしてないからさ」
「うん。ありがと。……それと、今まで意地悪な態度取っててごめんなさい。かげくんがあたしにムカムカしてるなら贖罪に何でもするよ。なんならほっぺた引っ叩いてくれても構わなーーいたっ!?」
馬鹿で御門違いなことを言い出した姉の頭を軽く平手で叩いてやった。
うたちゃんはどこまで自分を悪者にしたがるんだよ。
悪いのは全て、他人を奴隷にしていいように掌握しようとするベルウッドじゃないか。
「だからさ、うたちゃんは何も悪くないんだって。それにアイドルの頬を叩けるかよ。そんなことしたら、星の数ほどいるうたちゃんのファンが黙ってないだろ」
「あはは、は……そう、だね……かげくん病院送りにされちゃうかも」
「あ、あれ、なんでうたちゃん泣いて……?軽く叩いたつもりだったんだけど……涙ぽろぽろ零すほど痛かった?ーーごめん!マジでごめん!ほんとごめんなさい!!」
「ちがう、ちがうの……かげくんにからかわれちゃうと思って、ずっと我慢してたんだけど、もう限界で……」
拭っても拭っても涙は止まらない。
気付けば俺は、泣き虫な姉を落ち着かせるために頭を優しく撫でていた。
「限界って、泣くの我慢してたってことか?でも、どうして……」
「かげくんが生きて帰って来てくれて、心の底から安堵したからだよ…………助けてくれて本当に嬉しかった。でもね、危険な行動は極力しないでほしいな。かげくんは便利屋のみんなと違って戦い慣れしてないでしょ。器量も使えないのに無茶しちゃダメ。わかった?」
「わかったわかった……わかりましたよ。なるだけ無茶しません」
「素直でよろしい」
「なんでそんな偉そうなんだよ?」
「……ほんと、諦めなくてよかったな」
「ん、何か言ったか?」
「な、なんでもないっ!」
弟に頭を撫でられながら満面の笑顔を見せるうたちゃんは、お姉ちゃんぶっていたがちょっとだけ間抜けに感じた。
ーー今なら断言できる。
あのときの俺の選択は間違っていなかったんだ。
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