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「はぁ~~~~~~~~っ!? なんで俺とお前がセックスするんだよっ!!」
声帯が振り切ってひっくり返ってしまった。
「それで全て帳消しにしてやる」
「俺とお前がっ!? セックスっ!? 嘘だろっ!?」
男とヤるなんてかんっがえられないっ!
ましてや親友とっ!? できるわけないだろっ!!
「破産したくないならな」
拓真が包丁を片手に、丁寧にケーキの上の俺の名前の入ったチョコレートを外して、俺の皿に乗せながら言った。
「弁護士がそんなこと言っていいのかっ!? 倫理的にっ!」
「返せないなら別のもので返してもらうしかないだろ。俺だって五百万をタダでやるわけにはいかないし」
「だからってなんでセックスなんだよっ!!」
「お前に価値があるのはそれくらいだから」
……ひどい。こいつこんなこと言う奴だったのか。
ずっと大人しい性格だと思っていたのに。なんでこんなに変わっちまったんだよ。
……最悪の誕生日だ。
親友だと思ってた奴に借金の代わりに体を求められるなんて、二十五年生きてきて今までで一番最悪の誕生日だ。
「お前、もしかして俺のこと好きだったの?」
「別に」
拓真がケーキに包丁を刺しながら言った。
……そうだよな。こいつに彼女がいたこと知ってるし、男好きに見えたことも一度も無い。俺のことをそんな風に見ていたとも思えない。
じゃあなんでセックスなんだよ。
何かの冗談だろ?
そもそも五百万てなんだよ? 俺そんなに借りたか?
「……いつこのカードを作った?」
テーブルの上のカードを指差すと、拓真もカードを見た。
「お前の二十三歳の誕生日。就職の面接に行くって嘘ついて俺から金借りてパチンコ打ってた日」
「…………」
……そんなこともあったかもしれない。
二年前の誕生日を思い出そうとしたが、全く思い出せなかった。
……二年間で五百万? そんなに借りたか? いや、借りたかもしれない。いや、もっと借りていてもおかしくないくらいだ。でもだからって。
「つまり、俺の体を五百万で買うってことだろ?」
あまりの恐ろしさに掠れた声がさらに震えた。
……こいつ、こんな弁護士のくせしてそんな下品なことを考えていたのか? もしかして二年前から? 俺よりクズじゃないかっ!
「他に返せるあてがあるのか?」
「ないけどっ! だからって体で返すのはおかしいだろっ!?」
「だったら自分で働いて返せばいい」
「五百万の借金なんて返せるかよっ!!」
声を張り上げたつもりが全く出ていなかった。そんな俺を気にすることもなく拓真は丁寧にケーキをきっちり四等分に切り分けている。
「……ほ、他に代替案は? セックス以外で」
「それなら口で五千回」
「五千回っ!? 俺のフェラはそんなに安いのかよっ!!」
包丁を持った拓真が眼鏡を上げながら言った。
「お前の価値は俺が決めることだ」
こいつっ! 口調までおかしくなってるしっ!
男がチンチン舐めるなんて、そんな屈辱的なことできるわけないだろっ! そんなの頭のおかしい奴らがやることだっ!
……仕方ない。こうなったら。
拓真の足元に座り、床に手をついて頭を下げた。
「そこをなんとかっ。皿洗いとか風呂掃除とかしますから許してくださいっ!」
「口で五千回」
絶対に嫌だっ!
「もうギャンブルやめます!」
「口で五千回」
「それ以外なら何でもします。許してください!」
「セックス」
「おまえ~~そんなやつじゃなかっただろ~~もとにもどってくれ~~~」
上品で優等生で真面目な拓真しか知らないぞ俺は~。元に戻れ~。願いを込めて拓真の足にしがみついたが、蹴られてすぐに希望を打ち砕かれた。
「俺はもうお前を甘やかすのはやめたんだ。今まで貸した分は全額きっちり返してもらう。期限は一ヶ月」
「一ヶ月っ!?」
一ヶ月で五百万っ!?
「一ヶ月後が次の返済日だ。その日までに俺に全額返すかセックスをするかしないと、五百万の借金に追われることになるぞ」
「…………」
呆然とする俺を尻目に、拓真は冷静な顔でケーキを食べ始めた。
声帯が振り切ってひっくり返ってしまった。
「それで全て帳消しにしてやる」
「俺とお前がっ!? セックスっ!? 嘘だろっ!?」
男とヤるなんてかんっがえられないっ!
ましてや親友とっ!? できるわけないだろっ!!
「破産したくないならな」
拓真が包丁を片手に、丁寧にケーキの上の俺の名前の入ったチョコレートを外して、俺の皿に乗せながら言った。
「弁護士がそんなこと言っていいのかっ!? 倫理的にっ!」
「返せないなら別のもので返してもらうしかないだろ。俺だって五百万をタダでやるわけにはいかないし」
「だからってなんでセックスなんだよっ!!」
「お前に価値があるのはそれくらいだから」
……ひどい。こいつこんなこと言う奴だったのか。
ずっと大人しい性格だと思っていたのに。なんでこんなに変わっちまったんだよ。
……最悪の誕生日だ。
親友だと思ってた奴に借金の代わりに体を求められるなんて、二十五年生きてきて今までで一番最悪の誕生日だ。
「お前、もしかして俺のこと好きだったの?」
「別に」
拓真がケーキに包丁を刺しながら言った。
……そうだよな。こいつに彼女がいたこと知ってるし、男好きに見えたことも一度も無い。俺のことをそんな風に見ていたとも思えない。
じゃあなんでセックスなんだよ。
何かの冗談だろ?
そもそも五百万てなんだよ? 俺そんなに借りたか?
「……いつこのカードを作った?」
テーブルの上のカードを指差すと、拓真もカードを見た。
「お前の二十三歳の誕生日。就職の面接に行くって嘘ついて俺から金借りてパチンコ打ってた日」
「…………」
……そんなこともあったかもしれない。
二年前の誕生日を思い出そうとしたが、全く思い出せなかった。
……二年間で五百万? そんなに借りたか? いや、借りたかもしれない。いや、もっと借りていてもおかしくないくらいだ。でもだからって。
「つまり、俺の体を五百万で買うってことだろ?」
あまりの恐ろしさに掠れた声がさらに震えた。
……こいつ、こんな弁護士のくせしてそんな下品なことを考えていたのか? もしかして二年前から? 俺よりクズじゃないかっ!
「他に返せるあてがあるのか?」
「ないけどっ! だからって体で返すのはおかしいだろっ!?」
「だったら自分で働いて返せばいい」
「五百万の借金なんて返せるかよっ!!」
声を張り上げたつもりが全く出ていなかった。そんな俺を気にすることもなく拓真は丁寧にケーキをきっちり四等分に切り分けている。
「……ほ、他に代替案は? セックス以外で」
「それなら口で五千回」
「五千回っ!? 俺のフェラはそんなに安いのかよっ!!」
包丁を持った拓真が眼鏡を上げながら言った。
「お前の価値は俺が決めることだ」
こいつっ! 口調までおかしくなってるしっ!
男がチンチン舐めるなんて、そんな屈辱的なことできるわけないだろっ! そんなの頭のおかしい奴らがやることだっ!
……仕方ない。こうなったら。
拓真の足元に座り、床に手をついて頭を下げた。
「そこをなんとかっ。皿洗いとか風呂掃除とかしますから許してくださいっ!」
「口で五千回」
絶対に嫌だっ!
「もうギャンブルやめます!」
「口で五千回」
「それ以外なら何でもします。許してください!」
「セックス」
「おまえ~~そんなやつじゃなかっただろ~~もとにもどってくれ~~~」
上品で優等生で真面目な拓真しか知らないぞ俺は~。元に戻れ~。願いを込めて拓真の足にしがみついたが、蹴られてすぐに希望を打ち砕かれた。
「俺はもうお前を甘やかすのはやめたんだ。今まで貸した分は全額きっちり返してもらう。期限は一ヶ月」
「一ヶ月っ!?」
一ヶ月で五百万っ!?
「一ヶ月後が次の返済日だ。その日までに俺に全額返すかセックスをするかしないと、五百万の借金に追われることになるぞ」
「…………」
呆然とする俺を尻目に、拓真は冷静な顔でケーキを食べ始めた。
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