がんばれ!工業高校生

まこと

文字の大きさ
6 / 6

青春的な

しおりを挟む
晴れてレポートを提出し終えたその日の帰り。
電車の中でなづきとラインをしていた。
「今日はおつかれさま!レポート終わってよかったね~笑」
「いやー、新藤のおかげだよ。ほんとにありがとね」
それに比べて山本は、役に立ったことと言えば教科書を読むというアイディアを提供したくらいだ。
あ、あとグーピタくれたな。
ブルーベリーチーズケーキ味だった。
「山本さんツイッターやってたんだね笑#おちんちん」
「こらこら、女の子がおちんちんとか言うんじゃないよ笑」
こういうお茶目なことをされるとキュンキュンしてしまう。
「山本さん面白かったけど、今度から呼ばないようにしよ笑」
「あいつ邪魔しかしないもんな笑」
新藤も邪魔だと思っていたのか。
そりゃあんだけ下ネタ言ってれば嫌がられるよな、と思った。
「うん笑それに、二人になれない…笑」
え?二人になれない??
青春的な?

翌日。
俺は朝から一日中、そわそわしていた。
二人になれない、あの発言の真意は聞けていない。
あちらは朝から澄ました顔で授業を受けていた。
動揺しているこちらが馬鹿みたいではないか。
とりあえず俺も動揺が顔に出ないように、澄ました顔をしていた。
「水本くん」
「ふぁい!」
新藤が声をかけてきた。
びっくりした…。
「放課後、先にパソコン室行っててー」
「お、おう。わかった」
いや、これは動揺するだろ。
まじか。
俺はアニメやマンガの主人公ではない。
あからさまなフラグが立っているのに分からないようなクソ鈍感男では決してない。
なるほど、俺はこれからリア充になるのか。
ニヤニヤしてしまう顔を右手で押さえながらパソコン室に向かう。

「あ、新藤」
「おまたせ~」
ニコニコしている。
機嫌が良さそうだ。
「み~ずも~とく~ん♪」
鼻歌すら聞こえてきそうな勢い。
「新藤機嫌いいね」
「うん!水本くんに色々話したいことあるんだ~」
やばいやばい。
テスト期間だぞ?
新藤さんテスト期間ですよ?
「と、とりあえず数学やろっか!」
「そーだね!評定5取らなきゃだし!」
集中できねーよ…

「で、和と差の積は?」
「2乗の差!」
「が答え」
「あーなるほど!」
一通りワークと対策プリントが終わった。
「ふ~…やっと終わったね~」
「水本くん教えるの上手!」
嬉しいことを言ってくれる。
俺が教えた感じでは、評定5も難しくはないだろう。
「なんとかなりそうだね。今日はとりあえずこれで終わりにしよ」
「あ、じゃあまだ時間あるよね?」
「あるけど、」
「あのさ、ちょっと話聞いてもらってもいい?」
あ、来た。
新藤がフラグを回収しようとしている。
さあ来いアオハル。
「私ね」
「うん」
「私、」
「ゆっくりでいいよ」
「ありがと…。私ね」
「うん」

「保延先生のこと好きなの!」

「知ってる」
はぁー…。
数少ない読者の皆々様。
水本と新藤のラブストーリーが始まると勘違いさせるような文章、誠にお詫び申し上げます。
俺だって期待してました。
しかし、新藤というクラスメイトの女の子は、電気科のおじさん先生、保延先生が好きなのだ。
それを俺は知っていた。
「それでね!数学のテストで評定5取ったら頭撫でてやるって!!」
「ヘーソーナンダーヨカッタネー」
嬉しそうに話しやがって。
俺のドキドキを返せ。
まあその、工業高校生にはそう簡単に青春なんて訪れないと言うことだ。
だって女子少ないんだもん!
はぁー…。
アオハルしてーな~…。
しおりを挟む
感想 2

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(2件)

如月 琥珀
2021.07.14 如月 琥珀

リコピンブラウザー様の方もまこと様の方も本当に面白かったです!私もこのアプリで小説を書いているのですがもう差が恐ろしかったです。怖い話が出たとき私も嫌いなので「ふにゃっ!」という変な声が出ましたwww

解除
リコピンブラウザー

エクセルじゃなくてワードでした

解除

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。