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第十二章
第198話 確認
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アフラ火山に来て六日目の早朝。
俺たちは日が出る前に洞窟を出発。
昨日の雷雨が嘘だったかのように、雲一つなく晴れ渡っている。
東の空が僅かに明るくなってきたが、西側の空は未だに輝きを失わない星々が存在を主張。
しばらく歩くと、完全に日の出を迎えた。
だが俺たちに日光は当たらず、大きな影の中に入っている。
影を作る正体は巨大な崖だ。
山をスプーンで削ったような断崖絶壁の崖は、地上から頂上まで続く巨大な壁だった。
「凄いな。こんな崖はフラル山にもないよ」
「本当ね。登山家が喜びそうな岩壁だわ。あなたもいつかチャレンジしてみる?」
「アハハ、いいね。今度やってみようか。良いトレーニングになりそう」
「こ、この崖をトレーニングって……。あなた感覚おかしいわよ?」
「え? そ、そうかな」
「そうよ。この崖って、登山家や冒険者が生涯かけてチャレンジするようなレベルよ?」
「ほ、ほら、俺はフラル山を毎週上り下りしてたからさ」
「そうだったわね。あなたって実は世界一の登山家でもあるのよね。標高九千メデルトまで登ってるし……」
「まあこう見えて、登山には自信があるんだ」
もしヴェルギウスを討伐して全てが片付いたら、この岩壁、アフラ火山の西壁を登ってみようかと考えていた。
どんなルートで登ろうかと崖を観察していると、動く物体を発見。
「ん? レイ、あれ見て。崖山羊の群れだよ」
「あんな崖を……凄いわね」
高山に生息している草食動物の崖山羊。
体長二メデルトほどで、全身は黄褐色の長い毛で覆われている。
二本の角は長さが一メデルトもあり、背中側へ大きくカーブしているのが特徴だ。
崖山羊は断崖絶壁でも平気で飛び回る。
その蹄は特殊で、僅かな岩場や隙間にも引っかかるように進化しているのだった。
「あれは岩を舐めてるの?」
「正確に言うと、岩に生えてる苔や、塩分を舐めているんだよ」
「へえ、そうなのね。それにしても命がけよね……」
「そうなんだよ。アフラ山にもいるけど、たまに滑落する個体がいるからね」
崖山羊は俺の地元アフラ山にも生息しており、年に数回ほど罠をかけて狩ることがあった。
「崖山羊がいるってことは、ここは標高四千メデルトだね」
「そうなの?」
「ああ、崖山羊は標高四千メデルト付近に生息するんだ。俺が知ってる中では、世界で最も高所に生息する草食動物だよ」
「こんなところに草なんてあるのかしら?」
「きっとどこかに生えてるんだろうね。ここは人が踏み込んだことのない世界だから」
崖山羊を眺めながら西壁を迂回。
俺たちはさらに上を目指す。
太陽の位置は、地平線と頭上の間くらいで、時間帯としてはまだ朝だろう。
ここで休憩することにした。
落ちている燃石を拾い、火をおこす。
そして、鍋に水を入れ湯を沸かし、二人分の珈琲を淹れた。
エルウッドには水と干し肉を渡す。
「レイ、疲れてない?」
「ふふふ、大丈夫よ。ありがとう」
「それにしても、ここまで登ってきて、まだ消息が掴めないとは」
「きっと襲撃を警戒して、アルが来ないような場所にいるのではないかしら」
「なるほど。完全に敵と認識されたかな」
「それはそうよ。目を潰されて尻尾を切られたのよ? ヴェルギウスにとってあなたは憎悪の対象でしょうね」
「ウォウ」
エルウッドまで頷いていた。
「なんだよ! 前回はレイの突きや、エルウッドの雷の道だってダメージ与えてたじゃん!」
「それでも私たちはまだ認識されてないわよ」
「いや、分からないよ? 俺の印象だとヴェルギウスは執念深い」
「その時はあなたが守ってよね」
「レイさんは自分で守ってください」
「ちょっと!」
「ウォウォウォ」
休憩を終えた俺たちは、標高四千五百メデルト付近まで登ってきた。
ここまで来ると山頂はもうすぐだ。
だが、登山ではないので山頂へ行く必要はない。
あくまでも、目的はヴェルギウスの調査だ。
周辺を見渡すと、二十メデルトほどの崖が見えた。
その崖の上から噴煙が立ち上る。
恐らく溶岩があるのだろう。
「ねえレイ、この崖怪しいと思わない?」
「そうね。以前のヴェルギウスの住処と似てるわね」
「ちょっと登って見てくるよ」
「分かったわ。気をつけてね」
岩に手をかけ、小さな窪みに足を引っ掛け崖をよじ登る。
俺にとって二十メデルトの崖登りは苦にならない。
一瞬で崖を登りきった。
頂上に手をかけ、そっと顔を出す。
「いた。ヴェルギウスだ」
予想通りヴェルギウスがいた。
だが、様子がおかしい。
首から下が見えない。
俺は崖からもう少し顔を出す。
すると、目を疑うほどの驚愕の光景だった。
五十メデルト先にある溶岩の池に浸かっている。
生物が溶岩に浸かって平気なわけがない。
しかし、ヴェルギウスは人の想像を超えた竜種だ。
何があってもおかしくない。
そもそも溶岩を飲み込むような生物だ。
人間の理解の範疇を超えている。
ヴェルギウスは目を閉じて寝ている様子。
これ以上近付けば気付かれるだろうし、今回は戦うことを禁じられている。
俺はゆっくりと、静かに崖を下りた。
「アル、どうだった?」
「ヴェルギウスがいたよ」
「様子は?」
「溶岩に浸かっていた」
「え! よ、溶岩に?」
「ああ。もしかしたら、溶岩で身体を癒やしているのかもしれない」
「そうね。溶岩を飲み込む生物だものね。身体ごと溶岩に浸かっていてもおかしくはないでしょう」
「ひとまず居場所は特定できた。街へ戻ろうか」
「ええ、帰ってシドに報告しましょう」
ひとまず、ここまでの地形を地図に書き込む。
これでフラル火山の四分の三は網羅。
そして、俺たちは下山を開始した。
俺たちは日が出る前に洞窟を出発。
昨日の雷雨が嘘だったかのように、雲一つなく晴れ渡っている。
東の空が僅かに明るくなってきたが、西側の空は未だに輝きを失わない星々が存在を主張。
しばらく歩くと、完全に日の出を迎えた。
だが俺たちに日光は当たらず、大きな影の中に入っている。
影を作る正体は巨大な崖だ。
山をスプーンで削ったような断崖絶壁の崖は、地上から頂上まで続く巨大な壁だった。
「凄いな。こんな崖はフラル山にもないよ」
「本当ね。登山家が喜びそうな岩壁だわ。あなたもいつかチャレンジしてみる?」
「アハハ、いいね。今度やってみようか。良いトレーニングになりそう」
「こ、この崖をトレーニングって……。あなた感覚おかしいわよ?」
「え? そ、そうかな」
「そうよ。この崖って、登山家や冒険者が生涯かけてチャレンジするようなレベルよ?」
「ほ、ほら、俺はフラル山を毎週上り下りしてたからさ」
「そうだったわね。あなたって実は世界一の登山家でもあるのよね。標高九千メデルトまで登ってるし……」
「まあこう見えて、登山には自信があるんだ」
もしヴェルギウスを討伐して全てが片付いたら、この岩壁、アフラ火山の西壁を登ってみようかと考えていた。
どんなルートで登ろうかと崖を観察していると、動く物体を発見。
「ん? レイ、あれ見て。崖山羊の群れだよ」
「あんな崖を……凄いわね」
高山に生息している草食動物の崖山羊。
体長二メデルトほどで、全身は黄褐色の長い毛で覆われている。
二本の角は長さが一メデルトもあり、背中側へ大きくカーブしているのが特徴だ。
崖山羊は断崖絶壁でも平気で飛び回る。
その蹄は特殊で、僅かな岩場や隙間にも引っかかるように進化しているのだった。
「あれは岩を舐めてるの?」
「正確に言うと、岩に生えてる苔や、塩分を舐めているんだよ」
「へえ、そうなのね。それにしても命がけよね……」
「そうなんだよ。アフラ山にもいるけど、たまに滑落する個体がいるからね」
崖山羊は俺の地元アフラ山にも生息しており、年に数回ほど罠をかけて狩ることがあった。
「崖山羊がいるってことは、ここは標高四千メデルトだね」
「そうなの?」
「ああ、崖山羊は標高四千メデルト付近に生息するんだ。俺が知ってる中では、世界で最も高所に生息する草食動物だよ」
「こんなところに草なんてあるのかしら?」
「きっとどこかに生えてるんだろうね。ここは人が踏み込んだことのない世界だから」
崖山羊を眺めながら西壁を迂回。
俺たちはさらに上を目指す。
太陽の位置は、地平線と頭上の間くらいで、時間帯としてはまだ朝だろう。
ここで休憩することにした。
落ちている燃石を拾い、火をおこす。
そして、鍋に水を入れ湯を沸かし、二人分の珈琲を淹れた。
エルウッドには水と干し肉を渡す。
「レイ、疲れてない?」
「ふふふ、大丈夫よ。ありがとう」
「それにしても、ここまで登ってきて、まだ消息が掴めないとは」
「きっと襲撃を警戒して、アルが来ないような場所にいるのではないかしら」
「なるほど。完全に敵と認識されたかな」
「それはそうよ。目を潰されて尻尾を切られたのよ? ヴェルギウスにとってあなたは憎悪の対象でしょうね」
「ウォウ」
エルウッドまで頷いていた。
「なんだよ! 前回はレイの突きや、エルウッドの雷の道だってダメージ与えてたじゃん!」
「それでも私たちはまだ認識されてないわよ」
「いや、分からないよ? 俺の印象だとヴェルギウスは執念深い」
「その時はあなたが守ってよね」
「レイさんは自分で守ってください」
「ちょっと!」
「ウォウォウォ」
休憩を終えた俺たちは、標高四千五百メデルト付近まで登ってきた。
ここまで来ると山頂はもうすぐだ。
だが、登山ではないので山頂へ行く必要はない。
あくまでも、目的はヴェルギウスの調査だ。
周辺を見渡すと、二十メデルトほどの崖が見えた。
その崖の上から噴煙が立ち上る。
恐らく溶岩があるのだろう。
「ねえレイ、この崖怪しいと思わない?」
「そうね。以前のヴェルギウスの住処と似てるわね」
「ちょっと登って見てくるよ」
「分かったわ。気をつけてね」
岩に手をかけ、小さな窪みに足を引っ掛け崖をよじ登る。
俺にとって二十メデルトの崖登りは苦にならない。
一瞬で崖を登りきった。
頂上に手をかけ、そっと顔を出す。
「いた。ヴェルギウスだ」
予想通りヴェルギウスがいた。
だが、様子がおかしい。
首から下が見えない。
俺は崖からもう少し顔を出す。
すると、目を疑うほどの驚愕の光景だった。
五十メデルト先にある溶岩の池に浸かっている。
生物が溶岩に浸かって平気なわけがない。
しかし、ヴェルギウスは人の想像を超えた竜種だ。
何があってもおかしくない。
そもそも溶岩を飲み込むような生物だ。
人間の理解の範疇を超えている。
ヴェルギウスは目を閉じて寝ている様子。
これ以上近付けば気付かれるだろうし、今回は戦うことを禁じられている。
俺はゆっくりと、静かに崖を下りた。
「アル、どうだった?」
「ヴェルギウスがいたよ」
「様子は?」
「溶岩に浸かっていた」
「え! よ、溶岩に?」
「ああ。もしかしたら、溶岩で身体を癒やしているのかもしれない」
「そうね。溶岩を飲み込む生物だものね。身体ごと溶岩に浸かっていてもおかしくはないでしょう」
「ひとまず居場所は特定できた。街へ戻ろうか」
「ええ、帰ってシドに報告しましょう」
ひとまず、ここまでの地形を地図に書き込む。
これでフラル火山の四分の三は網羅。
そして、俺たちは下山を開始した。
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