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第4章
第74話 速すぎる女
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神歴1012年、5月2日――ミレーニア大陸東部、ルドン森林。
午前10時30分――ルドン森林、北部側。
「強制睡眠」
(え……?)
後方で響いたその声に。
ルナは、間が抜けた表情で振り返った。
瞬間、その位置に立っていたレプの身体がストンと前方に崩れる。
が、彼女の小さな身体はそのまま、土の地面に倒れることはなかった。
ノエル・ラン。
倒れゆくレプの身体を両腕で抱きしめるように優しく支えた彼女は、
「……子供が戦うのはダメ。危ないし、怪我したらタイヘン……」
「いつ、のまに……?」
ルナは、両目を見開くほかなかった。
ほんの数瞬前まで、彼女は二十メートル以上前方にいた。
それが、こちらが数歩踏み出す一瞬で、傍らを突き抜け、後方にいたレプの元へ。
ワープしたのかと見まがうほどの、超スピードだった。
(……こんな、の。こんな、スピード……)
ブレナとどっちが速い?
と、そんな馬鹿げた比較が一瞬、頭をもたげてしまうほどの馬鹿げたスピード。
少なくとも、今までやり合った十二眷属の誰よりも速い。
トレドよりも、チレネよりも、ガゼルよりも、誰よりも圧倒的に。
言い知れぬ感覚に、知らず背筋が凍る。
と。
「ジャリンコから離れろぉーっ!!」
ピュッ!
けたたましい叫声と共に、視線の先を蹴りの一閃が駆け抜ける。
ノエルの真後ろを取った、セーナ・セスの音速の一蹴りである。
風を切る音を鳴らして、それは真一文字にターゲットへと迫り、そして――。
ガシッ!
「――――っ!?」
セーナの両目が、驚きに染まる。
ガード。
完璧なタイミングで放たれたセーナのその一蹴りを、白く、細い左腕であっさりとガードしてみせたノエルは、
「……けっこう速いね。それに、見かけによらず重い一撃。思ってたよりも――」
「灼熱疾風《ヒート・ゲイル》」
「――――っ!?」
連撃。
ノエルの軽口をかき消すように、セーナのダブル――『アンデルセン』の排出口から、超高熱の熱風が暴れて爆ぜる。一風《いっぷう》でも喰らえば、たちどころに皮膚がただれて落ちるダブルAクラスの火風魔法である。
だが。
「……驚いた。こっちが本命だったんだ。けっこうエグい連撃だね。でも……」
トン。
「――――っ!」
一瞬。
それは本当に、一度のまばたきのあいだに起こって終わった。
「……ぁ、ぐ……ぁ」
セーナの身体が、土の地面にドサリと落ちる。
ルナは動けないどころか、何が起こったのかさえ理解できなかった。
セーナの魔法が空を切ったと認識した次の瞬間には、セーナの身体が膝から地面に崩れ落ちかけていた。
尋常ならざる反応速度でセーナの魔法をかわしたノエルが、おそらくはその一連の流れでセーナの首すじを叩いて落としたのだろうが――その一部始終を目視することなど、ルナには到底不可能なほどそれは刹那の攻防だった。
「……ちょっと強く叩きすぎちゃったかな? でも丈夫そうなコだし、半日もすれば元気に目を覚ますよね。まあ、これでとりあえずは……」
若干の間を置いて。
喜怒哀楽に乏しい、ノエルの両のまなこがこちらを向く。
彼女はそのまま、抑揚のない小さな声で、
「あとひとり」
「…………っ」
ルナは、弾かれたように後方にステップした。
理屈じゃない。
即座に距離を取ったのは、ほとんど本能だった。
「……残念。さっきまでの距離だったら、一瞬で落とせたのに」
特段残念そうなそぶりも見せずに、ノエルが言う。
変わらぬトーンで続けて発せられた彼女の言葉に、ルナは心の底からおののいた。
「……この距離だと、二瞬かかっちゃう……」
「――――っ!?」
逡巡。
覚悟を決めて迎え撃つか、あるいはもう一度、後方に下がってもう一距離取るか。
が、すぐに意味のないことで悩んでいる自分に失笑する。
どちらも無意味。
迎え撃ったところで、何もできずに瞬殺されるし、下がったところで、二瞬で追いつかれるのが三瞬に変わるだけだ。
しかも、この二瞬、三瞬というのは相手感覚での話。おそらくは、自分にとっては一瞬以下の短い時間――そうとしか感じられないだろう。それほどの実力差。できることなど、無きに等しい。
できる、ことなど――。
が、そう思ったルナの視界に、そのとき新たな変化が放り込まれる。
それはあまりに唐突で、ルナの脳内から思考のいっさいを奪い取るにじゅうぶんな出し抜けの衝撃だった。
「退くぞ。任務は無事完了した。それ以上は無意味な戦闘だ。二瞬かかんなら、一瞬で引き上げたほうが時短だぜ。無関係な奴らを、無駄に傷つける必要はない」
現れたのは、フード付き黒マントを頭からかぶった見知らぬ男。
彼の左肩にはグッタリとしたジャックが担がれていたが、それを即座に認識できるほどルナの頭は正常な状態ではなかった。
何も言えず、あまつさえ何も考えられぬまま、ルナは茫然と二人のやり取りを見守るほかなかった。
「……このコも、ブレナ・ブレイクの関係者だと思うけど?」
「ああ、そうだな。そいつは事実だ。認めるよ。が、現時点では奴はオレたちの第一ターゲットじゃあない。今後の行動次第じゃ、第二から第三以下にまで下がる可能性さえある。そうなりゃ、その嬢ちゃんは完全に部外者だ」
「……第一に上がる可能性もあるんじゃない? まあ、時間稼ぎも成功したみたいだし……これ以上戦わなくてすむなら、わたしもそのほうがいいけど。なんか良いコそうなコたちだし、怪我とかさせたくない……」
「おまえさんはヒトを見る目があるからな。こんな短い時間で、良い人間か悪い人間かなんてオレにゃあ到底判別できねぇが……。が、おまえさんがそう思ったんなら、なおさらこれ以上の『蹂躙』は必要あるまいよ。ナミ様の元に、退くとしようぜ」
「……ん、了解。じゃあ、戻ろっか」
それが、耳に聞こえた最後の言葉だった。
やがて、なんの言葉(魔法を生み出す言の霊)も、なんの前触れもないまま、黒マントの男と、ノエル・ランの姿が虚空に消える。
それは本当に、わずかな時間差もない、文字どおり完全刹那の消失だった。
ミレーニアの玄関口で、波乱の渦が巻き上がる……。
午前10時30分――ルドン森林、北部側。
「強制睡眠」
(え……?)
後方で響いたその声に。
ルナは、間が抜けた表情で振り返った。
瞬間、その位置に立っていたレプの身体がストンと前方に崩れる。
が、彼女の小さな身体はそのまま、土の地面に倒れることはなかった。
ノエル・ラン。
倒れゆくレプの身体を両腕で抱きしめるように優しく支えた彼女は、
「……子供が戦うのはダメ。危ないし、怪我したらタイヘン……」
「いつ、のまに……?」
ルナは、両目を見開くほかなかった。
ほんの数瞬前まで、彼女は二十メートル以上前方にいた。
それが、こちらが数歩踏み出す一瞬で、傍らを突き抜け、後方にいたレプの元へ。
ワープしたのかと見まがうほどの、超スピードだった。
(……こんな、の。こんな、スピード……)
ブレナとどっちが速い?
と、そんな馬鹿げた比較が一瞬、頭をもたげてしまうほどの馬鹿げたスピード。
少なくとも、今までやり合った十二眷属の誰よりも速い。
トレドよりも、チレネよりも、ガゼルよりも、誰よりも圧倒的に。
言い知れぬ感覚に、知らず背筋が凍る。
と。
「ジャリンコから離れろぉーっ!!」
ピュッ!
けたたましい叫声と共に、視線の先を蹴りの一閃が駆け抜ける。
ノエルの真後ろを取った、セーナ・セスの音速の一蹴りである。
風を切る音を鳴らして、それは真一文字にターゲットへと迫り、そして――。
ガシッ!
「――――っ!?」
セーナの両目が、驚きに染まる。
ガード。
完璧なタイミングで放たれたセーナのその一蹴りを、白く、細い左腕であっさりとガードしてみせたノエルは、
「……けっこう速いね。それに、見かけによらず重い一撃。思ってたよりも――」
「灼熱疾風《ヒート・ゲイル》」
「――――っ!?」
連撃。
ノエルの軽口をかき消すように、セーナのダブル――『アンデルセン』の排出口から、超高熱の熱風が暴れて爆ぜる。一風《いっぷう》でも喰らえば、たちどころに皮膚がただれて落ちるダブルAクラスの火風魔法である。
だが。
「……驚いた。こっちが本命だったんだ。けっこうエグい連撃だね。でも……」
トン。
「――――っ!」
一瞬。
それは本当に、一度のまばたきのあいだに起こって終わった。
「……ぁ、ぐ……ぁ」
セーナの身体が、土の地面にドサリと落ちる。
ルナは動けないどころか、何が起こったのかさえ理解できなかった。
セーナの魔法が空を切ったと認識した次の瞬間には、セーナの身体が膝から地面に崩れ落ちかけていた。
尋常ならざる反応速度でセーナの魔法をかわしたノエルが、おそらくはその一連の流れでセーナの首すじを叩いて落としたのだろうが――その一部始終を目視することなど、ルナには到底不可能なほどそれは刹那の攻防だった。
「……ちょっと強く叩きすぎちゃったかな? でも丈夫そうなコだし、半日もすれば元気に目を覚ますよね。まあ、これでとりあえずは……」
若干の間を置いて。
喜怒哀楽に乏しい、ノエルの両のまなこがこちらを向く。
彼女はそのまま、抑揚のない小さな声で、
「あとひとり」
「…………っ」
ルナは、弾かれたように後方にステップした。
理屈じゃない。
即座に距離を取ったのは、ほとんど本能だった。
「……残念。さっきまでの距離だったら、一瞬で落とせたのに」
特段残念そうなそぶりも見せずに、ノエルが言う。
変わらぬトーンで続けて発せられた彼女の言葉に、ルナは心の底からおののいた。
「……この距離だと、二瞬かかっちゃう……」
「――――っ!?」
逡巡。
覚悟を決めて迎え撃つか、あるいはもう一度、後方に下がってもう一距離取るか。
が、すぐに意味のないことで悩んでいる自分に失笑する。
どちらも無意味。
迎え撃ったところで、何もできずに瞬殺されるし、下がったところで、二瞬で追いつかれるのが三瞬に変わるだけだ。
しかも、この二瞬、三瞬というのは相手感覚での話。おそらくは、自分にとっては一瞬以下の短い時間――そうとしか感じられないだろう。それほどの実力差。できることなど、無きに等しい。
できる、ことなど――。
が、そう思ったルナの視界に、そのとき新たな変化が放り込まれる。
それはあまりに唐突で、ルナの脳内から思考のいっさいを奪い取るにじゅうぶんな出し抜けの衝撃だった。
「退くぞ。任務は無事完了した。それ以上は無意味な戦闘だ。二瞬かかんなら、一瞬で引き上げたほうが時短だぜ。無関係な奴らを、無駄に傷つける必要はない」
現れたのは、フード付き黒マントを頭からかぶった見知らぬ男。
彼の左肩にはグッタリとしたジャックが担がれていたが、それを即座に認識できるほどルナの頭は正常な状態ではなかった。
何も言えず、あまつさえ何も考えられぬまま、ルナは茫然と二人のやり取りを見守るほかなかった。
「……このコも、ブレナ・ブレイクの関係者だと思うけど?」
「ああ、そうだな。そいつは事実だ。認めるよ。が、現時点では奴はオレたちの第一ターゲットじゃあない。今後の行動次第じゃ、第二から第三以下にまで下がる可能性さえある。そうなりゃ、その嬢ちゃんは完全に部外者だ」
「……第一に上がる可能性もあるんじゃない? まあ、時間稼ぎも成功したみたいだし……これ以上戦わなくてすむなら、わたしもそのほうがいいけど。なんか良いコそうなコたちだし、怪我とかさせたくない……」
「おまえさんはヒトを見る目があるからな。こんな短い時間で、良い人間か悪い人間かなんてオレにゃあ到底判別できねぇが……。が、おまえさんがそう思ったんなら、なおさらこれ以上の『蹂躙』は必要あるまいよ。ナミ様の元に、退くとしようぜ」
「……ん、了解。じゃあ、戻ろっか」
それが、耳に聞こえた最後の言葉だった。
やがて、なんの言葉(魔法を生み出す言の霊)も、なんの前触れもないまま、黒マントの男と、ノエル・ランの姿が虚空に消える。
それは本当に、わずかな時間差もない、文字どおり完全刹那の消失だった。
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