82 / 112
第5章
第81話 フェリシアのクソ野郎退治 ②
しおりを挟む
神歴1012年5月12日――ミレーニア大陸東部、フェリシアの町。
午前10時23分――商業区、裏通りのアクセサリー店『地下室』。
「うおっ」
キース・キリングは、思わず感嘆の声を上げた。
三人掛けのくたびれたソファから中途半端に腰を浮かし、その流れのまま隣に座るリッジを見やる。
キースは、舞い上がる心を必死に押さえつけながら、
「おい見ろ、リッジ。S級の美少女がパーティ組んで現れやがったぞ。どう見ても、全員二十歳以下だ。こいつら上納すりゃ、俺もいよいよ幹部の仲間入り――」
「舞い上がりすぎだぜ、兄貴。ンなかんたんに幹部になんざなれっこねえ。それに良く見ろよ。確かに二人はS級かもしれねえが、残り二人はせいぜいA級。まあ、それでも奇跡の御一行様ってのに間違いはねえけどな」
リッジが、冷静につぶやく。
キースは視線を二十メートルほど前方(入り口付近)――たった今、舎弟のアルフレッドと共に入室してきたばかりの、極上の美少女四人組に釘づけ、
「テメエの目は節穴か? 青髪巨乳女が100点、勝気そうな赤髪女が98点、オレンジ髪のチビが93点、桃髪《とうはつ》のキョドった女が90点。90点以上はS級だろうが」
「いやいや兄貴、その採点は甘すぎだぜ。チビとパッとしねえ桃色女は、そこからマイナス10が妥当だろうよ。それに巨乳と赤髪の評価は逆じゃねえか? 俺は赤髪のほうが満点だと思うけどな。兄貴は主観が入りすぎだぜ。巨乳ってだけで毎回、評価点がプラス2されちまう。おっぱい魔人もたいがいにしてくれよ」
「ばっ――ンなことねえよ。俺は『商品』として客観的に評価してる。乳がデカいは七難隠すって格言を、テメエは知らねえのか?」
「知らねえよ。誰の言葉だよ。まさか兄貴の言葉じゃねーだろうな?」
「俺の言葉だよ。文句あっか? だいたい、テメエの評価は辛すぎなんだよ。この前の女だって――」
「なにコソコソ話してんの、あんたら?」
「――――っ!?」
キースは、ハッとして口をつぐんだ。
いつのまにやら、女の一人がこちらに近づいていた。
オレンジ髪のチビ女。
一瞬、今の会話を聞かれたか、と鼓動が高鳴ったが、だがすぐに彼の心はいつもの冷静さを取り戻した。
別に聞かれたところで何も問題はない。
そうなったらそうなったで、プランBに移行するだけだ。大事な商品に傷をつけてしまわないように力加減には細心の注意を払わなければならないが、プランBも嫌いではない。むしろ大好物である。
キースは、言った。
これ以上はないほどの、ゲスい笑みを浮かべながら。
「いや別に。たいしたことは。それより、モデルの件だよな? このまま、その話を進めちまっても問題ないかい?」
◇ ◆ ◇
同日、午前10時25分――商業区、裏通りのアクセサリー店『地下室』。
セーナは、心中で頭を抱えた。
分かりやすい。
あまりにも分かりやすすぎる。
こんなにも分かりやすい悪党の根城がほかにあろうか。
そこかしこに雑多に物が散らばり、清潔感は皆無。換気の難しい地下室だからしかたのない部分もあるが、室内は不快なタバコの臭いと埃の臭いで満ち満ちていた。
セーナは後方を振り向き、リアにアイコンタクトを送った。
――こいつら、一掃しちゃっていい?
そういう意味合いを込めての視線だったが、リアから返ってきたそれは明確に『NO』だった。
おそらく、根本を叩く腹積もりなのだろう。
この場にいる四人だけでなく、大もとの組織を。リアは、この犯罪を『組織的なもの』だと踏んでいるのだ。少数による、強姦殺人のたぐいではなく。
見ると、どうやらルナも似たような考えらしかった(アリスの意図は視線からは読み取れなかったが、まあたぶん何も考えてないという結論で問題はない)。
セーナは素直に、二人の考えに従うことにした。つまりは、当面は話の流れに身を任せるということである。
「そう、モデルの話。報酬、いくらくらいもらえんの?」
「報酬? そいつは……ああいや、その前にひとついいかい? 契約はこの場所ではなく、別の場所に移動しておこなうことになってんだが……」
「――――っ!」
来た。
ビンゴだ。
セーナはもう一度、視線をリアへと向けた。いつのまにか、彼女はセーナの真横にまで移動していた。
そのリアが、セーナにだけ聞こえるような極小の声で、
「たぶん、組織のアジトだね。このまま話を合わせてれば、勝手にその場所まで案内してくれそう」
「あいよ。んじゃ、大暴れはそのときまでお預けってことで」
セーナも、同様の小声でリアに応じる。
その流れのまま、彼女はさきほどの声の主(おそらくはこの男が、この場におけるリーダー格だろう。眼鏡店主よりも一回り身体の大きな、汚らしい長髪を茶色に染めたブラウン野郎である)に向かって、
「了解。条件はその場所に移動したあとに聞かせてくれればいいよ。さっそく移動する?」
「…………」
長髪男の両目が、意味ありげに若干と細まる。
あまりにトントン拍子に話が進んだことを訝ったのか。
セーナは胸中で小さく舌打ちした。馬鹿そうな見た目とは裏腹、思っていたよりも用心深いタイプなのかもしれない。
と、そんな男の口が再度ひらく。
放たれた言葉は、まるっきり想定外のそれだった。
「オーケー、じゃあ条件は移動先で話そう。でもその前に、軽い審査……と言っちゃ失礼なんだが、この場でこちらが用意した水着に着替えてもらってもいいかい?」
「…………は?」
セーナは、キョトンと目を丸くした。
下卑た笑みを浮かべる長髪男の横では、彼の舎弟らしき二人の男も彼女同様四つのまなこを丸くしている。
やがて、そのうちの一人が何か言いたげに口をひらくが、長髪男はそれをさえぎるように有無を言わさぬ確かな口調で、
「リッジ、奥から水着を四着持って来い。それぞれに合った水着を、ちゃんと選んで持って来いよ」
「…………」
リッジと呼ばれた若い男が、あきれたようにソファを立つ。
と、彼はもう一人の男(さらに年若い、坊主頭の小柄な少年である)を伴い、そそくさと奥の部屋へと姿を消した。
茫然自失の風が、セーナの心を我が物顔で吹き抜ける。
◇ ◆ ◇
同日午前10時30分――商業区、裏通りのアクセサリー店『地下室』。
部屋の隅にリアらを集めると、セーナは開口一番、
「冗談じゃないわ。あんな男どもの前で、水着姿になんてなれるかっ」
「でも、ならないと一網打尽作戦に支障が生じるかもしれませんよ」
一網打尽作戦。
どうやら、ルナの中ではすでに作戦名が固まっていたらしい。
が、どうあれセーナは承服できなかった。
「ルナちゃん、正気? 水着だよ? 見ず知らずの男たちの前で、あられもない水着姿にされるんだよ? エローアイを一身に浴びることになるんだよ? 平気なの?」
「いやだからエローアイってなんですか。それにあられもないって……。ただ水着を着るだけじゃないですか。そんな騒ぐほどのことですか?」
「騒ぐほどのことだわっ。えっ、ちょっと待って。おかしいのアタシのほう? アリスちゃんはどーなの? 平気なの?」
「うー、平気じゃないよー。恥ずかしいー、着たくないーっ」
「だよねっ。リアは?」
「……絶対無理」
「……うん、あんたは訊くまでもなかったわ」
訊くまでもなかった。すでにこれ以上ないほど顔面蒼白だった。
「でも、モデルの仕事って水着とか着たりするんじゃないんですか?」
「いや受けたらねっ。実際受けるつもりなんてないんだから、こんなこと想定してるわけないじゃないっ。てゆーか、モデルの斡旋なんて嘘に決まってんでしょ?」
そういう口実で集めておいて、実際は裏で人身売買や強姦などやましい行為をおこなっている。そうに決まっている。
そうに、決まって……。
(……え、そうだよね? まさかホントにモデルの斡旋してるとかじゃないよね?)
気持ちが、わずかに揺らぐ。
が、次に出たルナの言葉で、改めて「そんなはずはない」とセーナは再認識した。
「モデルの斡旋が嘘なのは理解してます。でも、水着の話を切り出したということは相手も疑ってるということでは。モデルに興味があるコなら、人前で水着を着ることなんて抵抗ないでしょうし。少しでも抵抗があるようなそぶりを見せたら疑われると思います」
「……それは、まあ。でもあんた、知らない男の前で水着なんて着たことあんの?」
「ないです」
即答だった。
彼女はあまつさえ、その口のまま、
「知らない人どころか、知ってる人の前でも着たことないです。てゆーか、水着着たことないです」
「初水着かよっ。初水着なのに、なんでそこまで堂々としてんだよっ」
「?? だって、海に行くときはみんな水着着るんじゃないんですか? 知らない人とかたくさんいる前で」
「……いやそりゃそうだけど。でも海で着るのと、こーゆう場所で着るのとでは全然意味合いが――」
「おーい、水着の用意ができたぜー! 時間が惜しい!! 奥の部屋を貸してやるから、とっとと着替えちまってくれ!!」
声が、鳴る。
全てを断ち切る、不快でムカつく催促の声が。
覚悟もなにも固まらないまま、そうして即興の水着審査が始まる……。
午前10時23分――商業区、裏通りのアクセサリー店『地下室』。
「うおっ」
キース・キリングは、思わず感嘆の声を上げた。
三人掛けのくたびれたソファから中途半端に腰を浮かし、その流れのまま隣に座るリッジを見やる。
キースは、舞い上がる心を必死に押さえつけながら、
「おい見ろ、リッジ。S級の美少女がパーティ組んで現れやがったぞ。どう見ても、全員二十歳以下だ。こいつら上納すりゃ、俺もいよいよ幹部の仲間入り――」
「舞い上がりすぎだぜ、兄貴。ンなかんたんに幹部になんざなれっこねえ。それに良く見ろよ。確かに二人はS級かもしれねえが、残り二人はせいぜいA級。まあ、それでも奇跡の御一行様ってのに間違いはねえけどな」
リッジが、冷静につぶやく。
キースは視線を二十メートルほど前方(入り口付近)――たった今、舎弟のアルフレッドと共に入室してきたばかりの、極上の美少女四人組に釘づけ、
「テメエの目は節穴か? 青髪巨乳女が100点、勝気そうな赤髪女が98点、オレンジ髪のチビが93点、桃髪《とうはつ》のキョドった女が90点。90点以上はS級だろうが」
「いやいや兄貴、その採点は甘すぎだぜ。チビとパッとしねえ桃色女は、そこからマイナス10が妥当だろうよ。それに巨乳と赤髪の評価は逆じゃねえか? 俺は赤髪のほうが満点だと思うけどな。兄貴は主観が入りすぎだぜ。巨乳ってだけで毎回、評価点がプラス2されちまう。おっぱい魔人もたいがいにしてくれよ」
「ばっ――ンなことねえよ。俺は『商品』として客観的に評価してる。乳がデカいは七難隠すって格言を、テメエは知らねえのか?」
「知らねえよ。誰の言葉だよ。まさか兄貴の言葉じゃねーだろうな?」
「俺の言葉だよ。文句あっか? だいたい、テメエの評価は辛すぎなんだよ。この前の女だって――」
「なにコソコソ話してんの、あんたら?」
「――――っ!?」
キースは、ハッとして口をつぐんだ。
いつのまにやら、女の一人がこちらに近づいていた。
オレンジ髪のチビ女。
一瞬、今の会話を聞かれたか、と鼓動が高鳴ったが、だがすぐに彼の心はいつもの冷静さを取り戻した。
別に聞かれたところで何も問題はない。
そうなったらそうなったで、プランBに移行するだけだ。大事な商品に傷をつけてしまわないように力加減には細心の注意を払わなければならないが、プランBも嫌いではない。むしろ大好物である。
キースは、言った。
これ以上はないほどの、ゲスい笑みを浮かべながら。
「いや別に。たいしたことは。それより、モデルの件だよな? このまま、その話を進めちまっても問題ないかい?」
◇ ◆ ◇
同日、午前10時25分――商業区、裏通りのアクセサリー店『地下室』。
セーナは、心中で頭を抱えた。
分かりやすい。
あまりにも分かりやすすぎる。
こんなにも分かりやすい悪党の根城がほかにあろうか。
そこかしこに雑多に物が散らばり、清潔感は皆無。換気の難しい地下室だからしかたのない部分もあるが、室内は不快なタバコの臭いと埃の臭いで満ち満ちていた。
セーナは後方を振り向き、リアにアイコンタクトを送った。
――こいつら、一掃しちゃっていい?
そういう意味合いを込めての視線だったが、リアから返ってきたそれは明確に『NO』だった。
おそらく、根本を叩く腹積もりなのだろう。
この場にいる四人だけでなく、大もとの組織を。リアは、この犯罪を『組織的なもの』だと踏んでいるのだ。少数による、強姦殺人のたぐいではなく。
見ると、どうやらルナも似たような考えらしかった(アリスの意図は視線からは読み取れなかったが、まあたぶん何も考えてないという結論で問題はない)。
セーナは素直に、二人の考えに従うことにした。つまりは、当面は話の流れに身を任せるということである。
「そう、モデルの話。報酬、いくらくらいもらえんの?」
「報酬? そいつは……ああいや、その前にひとついいかい? 契約はこの場所ではなく、別の場所に移動しておこなうことになってんだが……」
「――――っ!」
来た。
ビンゴだ。
セーナはもう一度、視線をリアへと向けた。いつのまにか、彼女はセーナの真横にまで移動していた。
そのリアが、セーナにだけ聞こえるような極小の声で、
「たぶん、組織のアジトだね。このまま話を合わせてれば、勝手にその場所まで案内してくれそう」
「あいよ。んじゃ、大暴れはそのときまでお預けってことで」
セーナも、同様の小声でリアに応じる。
その流れのまま、彼女はさきほどの声の主(おそらくはこの男が、この場におけるリーダー格だろう。眼鏡店主よりも一回り身体の大きな、汚らしい長髪を茶色に染めたブラウン野郎である)に向かって、
「了解。条件はその場所に移動したあとに聞かせてくれればいいよ。さっそく移動する?」
「…………」
長髪男の両目が、意味ありげに若干と細まる。
あまりにトントン拍子に話が進んだことを訝ったのか。
セーナは胸中で小さく舌打ちした。馬鹿そうな見た目とは裏腹、思っていたよりも用心深いタイプなのかもしれない。
と、そんな男の口が再度ひらく。
放たれた言葉は、まるっきり想定外のそれだった。
「オーケー、じゃあ条件は移動先で話そう。でもその前に、軽い審査……と言っちゃ失礼なんだが、この場でこちらが用意した水着に着替えてもらってもいいかい?」
「…………は?」
セーナは、キョトンと目を丸くした。
下卑た笑みを浮かべる長髪男の横では、彼の舎弟らしき二人の男も彼女同様四つのまなこを丸くしている。
やがて、そのうちの一人が何か言いたげに口をひらくが、長髪男はそれをさえぎるように有無を言わさぬ確かな口調で、
「リッジ、奥から水着を四着持って来い。それぞれに合った水着を、ちゃんと選んで持って来いよ」
「…………」
リッジと呼ばれた若い男が、あきれたようにソファを立つ。
と、彼はもう一人の男(さらに年若い、坊主頭の小柄な少年である)を伴い、そそくさと奥の部屋へと姿を消した。
茫然自失の風が、セーナの心を我が物顔で吹き抜ける。
◇ ◆ ◇
同日午前10時30分――商業区、裏通りのアクセサリー店『地下室』。
部屋の隅にリアらを集めると、セーナは開口一番、
「冗談じゃないわ。あんな男どもの前で、水着姿になんてなれるかっ」
「でも、ならないと一網打尽作戦に支障が生じるかもしれませんよ」
一網打尽作戦。
どうやら、ルナの中ではすでに作戦名が固まっていたらしい。
が、どうあれセーナは承服できなかった。
「ルナちゃん、正気? 水着だよ? 見ず知らずの男たちの前で、あられもない水着姿にされるんだよ? エローアイを一身に浴びることになるんだよ? 平気なの?」
「いやだからエローアイってなんですか。それにあられもないって……。ただ水着を着るだけじゃないですか。そんな騒ぐほどのことですか?」
「騒ぐほどのことだわっ。えっ、ちょっと待って。おかしいのアタシのほう? アリスちゃんはどーなの? 平気なの?」
「うー、平気じゃないよー。恥ずかしいー、着たくないーっ」
「だよねっ。リアは?」
「……絶対無理」
「……うん、あんたは訊くまでもなかったわ」
訊くまでもなかった。すでにこれ以上ないほど顔面蒼白だった。
「でも、モデルの仕事って水着とか着たりするんじゃないんですか?」
「いや受けたらねっ。実際受けるつもりなんてないんだから、こんなこと想定してるわけないじゃないっ。てゆーか、モデルの斡旋なんて嘘に決まってんでしょ?」
そういう口実で集めておいて、実際は裏で人身売買や強姦などやましい行為をおこなっている。そうに決まっている。
そうに、決まって……。
(……え、そうだよね? まさかホントにモデルの斡旋してるとかじゃないよね?)
気持ちが、わずかに揺らぐ。
が、次に出たルナの言葉で、改めて「そんなはずはない」とセーナは再認識した。
「モデルの斡旋が嘘なのは理解してます。でも、水着の話を切り出したということは相手も疑ってるということでは。モデルに興味があるコなら、人前で水着を着ることなんて抵抗ないでしょうし。少しでも抵抗があるようなそぶりを見せたら疑われると思います」
「……それは、まあ。でもあんた、知らない男の前で水着なんて着たことあんの?」
「ないです」
即答だった。
彼女はあまつさえ、その口のまま、
「知らない人どころか、知ってる人の前でも着たことないです。てゆーか、水着着たことないです」
「初水着かよっ。初水着なのに、なんでそこまで堂々としてんだよっ」
「?? だって、海に行くときはみんな水着着るんじゃないんですか? 知らない人とかたくさんいる前で」
「……いやそりゃそうだけど。でも海で着るのと、こーゆう場所で着るのとでは全然意味合いが――」
「おーい、水着の用意ができたぜー! 時間が惜しい!! 奥の部屋を貸してやるから、とっとと着替えちまってくれ!!」
声が、鳴る。
全てを断ち切る、不快でムカつく催促の声が。
覚悟もなにも固まらないまま、そうして即興の水着審査が始まる……。
0
あなたにおすすめの小説
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。
いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。
そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。
【第二章】
原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。
原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
【第2章完結】王位を捨てた元王子、冒険者として新たな人生を歩む
凪木桜
ファンタジー
かつて王国の次期国王候補と期待されながらも、自ら王位を捨てた元王子レオン。彼は自由を求め、名もなき冒険者として歩み始める。しかし、貴族社会で培った知識と騎士団で鍛えた剣技は、新たな世界で否応なく彼を際立たせる。ギルドでの成長、仲間との出会い、そして迫り来る王国の影——。過去と向き合いながらも、自らの道を切り開くレオンの冒険譚が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる