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オマケ
しおりを挟む「リズちゃんに会いたい」
ウェントワース侯爵は、空の籠を前に呟いた。
娘二人は嫁に行ってしまった。
可愛い息子と妻が居るが、やはり動物とは別物なのだ。
「モフモフに癒されたい」
ポツリと呟いた侯爵を、扉の向こう側から使用人達が見ていた。
翌日、黒猫のぬいぐるみが籠の中に入っていた。
本物の猫より大分小さい片手に乗るそれは、侯爵の机の上に置かれた。
さらに数日後、大分本物らしくなったぬいぐるみが籠の中にあった。
ほわほわの手触りのそれは、執務室のソファにクッションと共に置かれている。
更に1ヶ月後。
籠の中にピャーピャー鳴いている子猫が居た。
黒猫ではなかったが、侯爵を見ても逃げなかった。
「この猫を飼うぞ!」
侯爵は子猫を手に宣言をした。
『リズ』と違い、本当の猫は手間が掛かる。
それでも侯爵は、幸せそうだった。
やっと乳離れした程度の大きさの子猫は、実は使用人の家の庭に迷い込んで来たものだった。
自分で育てるつもりだったのだが、一応籠の中へ入れてみたのだ。
ぬいぐるみの猫達は、本物の猫の遊び相手になっている。
いつか、猫と息子も仲良く遊べると良いな、と侯爵は頬を緩めた。
終
────────────────
これにて本当の終了です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
感想・エール、ありがとうございました!
返信は……ごめんなさい。
1行返信になっております(^_^;)
やはりほんわかで〆たくて、珍しく良い(?)お話が最後です。
次作は、正反対のダークで鬱な逆行復讐話です。
読まれる方は、タグの確認と覚悟をお願いします。
応援ありがとうございます!
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みんなの感想(9件)
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面白くて一気読みしてしまいました💕
有難う御座います♪
こちらこそ、ありがとうございます!!
完結お疲れ様!!
ざまぁは別にこれで良しですけど…
出来れば、少し詳しくて知りたいです(笑)
ありがとうございます!
詳しく書いてみましたw
ありがとうございます!
候爵様、幸せそうです(笑)