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第一章 出会いと別れを繰り返した
第3話 記憶を消す人、消される人〜出会い編〜⑵
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「あぁそうだ!家の中とか色々案内するの忘れてたわ」
雪菜さんとリビングで話していると、不意にそう言われた。私は首をかしげる。
「ふふ……ちょっと付いてきて」
そう言うと雪菜さんは席を立ち、廊下へと出て行った。私はそれに続くように後を追う。
階段を登り二階に来た。五つ部屋が並んでいる。南向きの家なおかげで昼の日差しが大きな窓から差し込む。壁にはタペストリーが飾られており、小洒落たカフェにいるような感覚に陥る。
私が辺りを見回していると、こっちこっちと言う呼び声とともに雪菜さんは一番右の部屋へと足を進めた。
「ここは………」
私はぐるりと部屋を見回した。部屋は茶色と白を基調としたシンプルな家具で整えられている。ベッドの横に二人掛けのベージュのローソファー、その前には円形の茶色のカーペットが敷いてある。木目調の四角いローテーブルと同じく木目調の収納家具類。それからデスクも置いてある。
「今日からここが貴方の部屋よ。家具は大体使っていたものなんだけど、かなり綺麗な状態のはず」
「……大事に使います。本当にありがとうございます」
「いえいえ。使ってもらえて嬉しいわ。肥やしになるよりずっといいし」
そう言って雪菜さんは微笑む。
「息子がね、この間部屋の模様替えしたらしくて。家具まで変えたからお下がりでもよければ使ってくれって」
「とってもありがたいです。こんなおしゃれな家具……」
部屋を見回せば息子さんのセンスの良さがわかる。
家の中の案内は続く。
再び階段を降り、左の突きあたりまで来た。
「右がトイレ、左がお風呂、タオルは洗面台の下にある棚の中だから使ってね」
花瓶の置かれた洗面台の奥に白を基調とした明るいお風呂。
私が返事をすると「じゃあ次ね」と言って、今度は右に行く。先ほどのリビングまで戻り、今度は窓を開けて庭に出た。
「広いですね」
花壇のスペースを除いても広々とした庭がそこにはあった。
「うちは犬飼ってるの。ベットと子どもが広々遊べたほうがいいじゃない?……今ちょうど子どもたちが犬の散歩に行ってるのよ。」
ちょうど話していたところで玄関のドアが開く。
「ただいまー」
と言う二人分の声がした。
「あら?ちょうど帰ってきたみたいね」というと雪菜さんは
「お帰りー!ご飯できたら呼ぶわねー」
と、玄関に向かって声をかける。「はーい」と言う返事を確認して再び私に向き直ると
「玲ちゃん料理は出来る?」
と聞かれた。料理……基本人の家にいたので料理を作ることに慣れてはいる。手伝いなら数をこなした。でも私が手伝うより雪菜さんが作った方が多分美味しいと思うが、役に立てるだろうか。
「人並みには……?でも雪菜さんの方が料理上手だと思うから役に立てるか……」
私が自信なさげに言うと、「人並みにできれば十分よ」と言ってキッチンに呼ばれる。
「どこに何があるか覚えていくのも兼ねて、昼食作り手伝ってくれるかしら?」
雪菜さんの申し出に「頑張ります!」と返し、着ていたシャツの腕をまくる。
「エプロンはそこにかかってるのを使ってね」
私は言われた通り壁付けのフックにかかった紺色のエプロンを取り身につけた。
「今日の昼食はオムライスとポトフ、それからサラダにしようかな」
冷蔵庫の中にあるものを眺めながら雪菜さんは言う。
「冷蔵庫の隣のラックの上から二段目、一番右のカゴに調味料があるの。」
私は頷き、七段あるラックの二段目のカゴを引く。塩とコショウ、顆粒コンソメを取り出し作業台へと置く。
「これもそっちに置いてくれる?」
雪菜さんから受け取った玉ねぎ、人参、じゃかいもそれぞれの入った袋とウィンナーの袋、ブロッコリー、ミニトマトをそれぞれ台の上へ。それに続くように雪菜さんが必要な材料をあらかた持ってきた。
「じゃあ始めましょうか!」
元気よく雪菜さんが言う。
「はい。よろしくお願いします」
私も緊張しながら答えた。今まで料理は一人でしていて、こんな風に誰かと一緒にやったことは一度もないのだ。
「玲ちゃんにはポトフとサラダをお願いします」
私は頷くと手を洗い、かけられているタオルで水気をとる。そうして息を吐き気合いを入れて、まな板立てから一枚まな板を取り出し自分の前に置く。
「包丁は……」
「右の引き出しの中よ」
……あった。これで準備万端だ。包丁が入っているカゴのとなりにピーラーもあったので借りる。
包丁を右手に握る。まずはキャベツからだ。外側の葉を取り除き、軽く水洗いしてからまな板の上に置く。まずは二分の一に切る。刃先を入れ包丁の峰をぐっと押す。ザクっという小気味いい音が鳴る。
「キャベツの芯は入れて大丈夫ですか?」
横でオムライスの準備をしている雪菜さんに聞く。
「ええ。その方が食感がいいし」
私は頷くと、芯ごとざく切りにしていく。それが終わったら今度はウィンナーこれは切り込みを入れるだけなので簡単だ。斜めに三つずつ切り込みを入れる。人参とジャガイモはそれぞれピーラーで皮をむいて一口大に切る。
「手慣れてるのね」
雪菜さんから不意に声がかかった。
「ありがとうございます」
私は手を止めずに返事をする。
「今までたくさん料理してきたのが見てわかるわ。本業ですもの」
その言葉に私は手を止め、「本業?」と聞き返した。
「私、メモリーフラッグって言う喫茶店を経営してるの」
「それで最初に食べたタルトタタンも美味しかったんですね。素人が作れる美味しさじゃなかったもの」
私が言うと雪菜さんは「ありがとう」と微笑んだ。
「といっても喫茶店を始めたのはつい最近なのだけれどね。まだまだ駆け出しね」
そう言いながら雪菜さんはテキパキとチキンライスを作っていく。私も手元を動かす。
「喫茶店始めたきっかけって?」
「主人がね、外国で仕事をしていてあまり家に帰って来ないのよ。日本と海外を行ったり来たり……多忙な人なのだけれど……でも主人は楽しそうに仕事をするのよね。やりたくないことを仕事にしている人がたくさんいる中でそれってすごいことだと思うの。私もあの人見たいに趣味を仕事にできたらいいなーと思って」
「素敵です」
玉ねぎをくし形切りにしながら私は心からそう思った。
「玲ちゃんはどうなの?」
「えっ」
再び手が止まった……が今度はまたすぐに玉ねぎ切りを続行する。
「やりたいこととか何かある?」
やりたいこと………
トン、トン、トン……という包丁の規則正しいリズムとともに意識が過去へ戻る。
小学生の頃「自分の夢」を作文にするという行事があった。私はただ「静かで平和」と書いた。でもそれは今考えれば自分の夢ではないような気がする。こんな抽象的なものではなくて、周りの子供はもっと具体的なものを書いていた。パティシエだとかピアニストだとか宇宙飛行士だとか……
今具体的な夢といっても思いつかない。強いて言うなら「高校までは行きたい」とかそんなところだ。でもそれは夢とはまた違うような……
…………だめだ。思考が深みにはまる。「夢の定義」まで考えるなんて真似は中学生の私には到底無理であると判断し、思考を放棄した。
「…………あんまり、ないかもです」
濁した。はっきり「何もない」と言い切ったら引かれるような気がする。
不意に雪菜さんは「推測だけど」という前置きとともに言った。
「玲ちゃんは、今まで何かをやらされたことはたくさんあると思う。でも自分で何かしたいと思ってした行動はきっととても少ない。」
いつのまにか切り終わった玉ねぎを一か所に集めながら聞く。
「だから貴方がやりたくなるようなことをここで見つけて欲しい。貴方自身のペースでね」
雪菜さんがこちらをまっすぐ見て言った。
「…………ありがとう、ございます」
「私のペースで」なんて、「やりたいことを見つけて欲しい」なんて、そんなこと、初めて言われたから少し……びっくりした。
動揺を抑えつつ調理を進める。IHの下の棚から鍋を取り出して水、顆粒コンソメ、それから火の通りにくい人参とジャガイモを入れて煮込む。しばらくしたらさらに残りの食材をいれてさらに煮込む。
その間にヘタを取ったミニトマトを二分の一にしておき、残りのキャベツが入ったざると一緒にしておく。煮立ったポトフを塩とコショウで味を整え、ひとまず火を止めた。
「後ろの食器棚から好きなお皿4枚ずつ取って盛り付けて」
サラダを盛り付けるならガラスの皿にしよう。ポトフは取っ手付きの外がオレンジ色のスープカップがいいだろう。
盛り付けを終えてお盆に乗せ、ダイニングテーブルに四人分のスープとサラダを置く。
「ありがとう。私も完成っと」
そう言って雪菜さんもオムライスと麦茶の入ったポットとコップを持ってきた。
私がエプロンを脱ぎ再びフックにかけている間、雪菜さんは階段の上に向かって「ご飯よー」と声をかける。私はぐっと伸びをして、椅子に腰かけた。
「ご苦労様。助かっちゃった」
雪菜さんは向かいに座ると微笑んでそう言った。
雪菜さんとリビングで話していると、不意にそう言われた。私は首をかしげる。
「ふふ……ちょっと付いてきて」
そう言うと雪菜さんは席を立ち、廊下へと出て行った。私はそれに続くように後を追う。
階段を登り二階に来た。五つ部屋が並んでいる。南向きの家なおかげで昼の日差しが大きな窓から差し込む。壁にはタペストリーが飾られており、小洒落たカフェにいるような感覚に陥る。
私が辺りを見回していると、こっちこっちと言う呼び声とともに雪菜さんは一番右の部屋へと足を進めた。
「ここは………」
私はぐるりと部屋を見回した。部屋は茶色と白を基調としたシンプルな家具で整えられている。ベッドの横に二人掛けのベージュのローソファー、その前には円形の茶色のカーペットが敷いてある。木目調の四角いローテーブルと同じく木目調の収納家具類。それからデスクも置いてある。
「今日からここが貴方の部屋よ。家具は大体使っていたものなんだけど、かなり綺麗な状態のはず」
「……大事に使います。本当にありがとうございます」
「いえいえ。使ってもらえて嬉しいわ。肥やしになるよりずっといいし」
そう言って雪菜さんは微笑む。
「息子がね、この間部屋の模様替えしたらしくて。家具まで変えたからお下がりでもよければ使ってくれって」
「とってもありがたいです。こんなおしゃれな家具……」
部屋を見回せば息子さんのセンスの良さがわかる。
家の中の案内は続く。
再び階段を降り、左の突きあたりまで来た。
「右がトイレ、左がお風呂、タオルは洗面台の下にある棚の中だから使ってね」
花瓶の置かれた洗面台の奥に白を基調とした明るいお風呂。
私が返事をすると「じゃあ次ね」と言って、今度は右に行く。先ほどのリビングまで戻り、今度は窓を開けて庭に出た。
「広いですね」
花壇のスペースを除いても広々とした庭がそこにはあった。
「うちは犬飼ってるの。ベットと子どもが広々遊べたほうがいいじゃない?……今ちょうど子どもたちが犬の散歩に行ってるのよ。」
ちょうど話していたところで玄関のドアが開く。
「ただいまー」
と言う二人分の声がした。
「あら?ちょうど帰ってきたみたいね」というと雪菜さんは
「お帰りー!ご飯できたら呼ぶわねー」
と、玄関に向かって声をかける。「はーい」と言う返事を確認して再び私に向き直ると
「玲ちゃん料理は出来る?」
と聞かれた。料理……基本人の家にいたので料理を作ることに慣れてはいる。手伝いなら数をこなした。でも私が手伝うより雪菜さんが作った方が多分美味しいと思うが、役に立てるだろうか。
「人並みには……?でも雪菜さんの方が料理上手だと思うから役に立てるか……」
私が自信なさげに言うと、「人並みにできれば十分よ」と言ってキッチンに呼ばれる。
「どこに何があるか覚えていくのも兼ねて、昼食作り手伝ってくれるかしら?」
雪菜さんの申し出に「頑張ります!」と返し、着ていたシャツの腕をまくる。
「エプロンはそこにかかってるのを使ってね」
私は言われた通り壁付けのフックにかかった紺色のエプロンを取り身につけた。
「今日の昼食はオムライスとポトフ、それからサラダにしようかな」
冷蔵庫の中にあるものを眺めながら雪菜さんは言う。
「冷蔵庫の隣のラックの上から二段目、一番右のカゴに調味料があるの。」
私は頷き、七段あるラックの二段目のカゴを引く。塩とコショウ、顆粒コンソメを取り出し作業台へと置く。
「これもそっちに置いてくれる?」
雪菜さんから受け取った玉ねぎ、人参、じゃかいもそれぞれの入った袋とウィンナーの袋、ブロッコリー、ミニトマトをそれぞれ台の上へ。それに続くように雪菜さんが必要な材料をあらかた持ってきた。
「じゃあ始めましょうか!」
元気よく雪菜さんが言う。
「はい。よろしくお願いします」
私も緊張しながら答えた。今まで料理は一人でしていて、こんな風に誰かと一緒にやったことは一度もないのだ。
「玲ちゃんにはポトフとサラダをお願いします」
私は頷くと手を洗い、かけられているタオルで水気をとる。そうして息を吐き気合いを入れて、まな板立てから一枚まな板を取り出し自分の前に置く。
「包丁は……」
「右の引き出しの中よ」
……あった。これで準備万端だ。包丁が入っているカゴのとなりにピーラーもあったので借りる。
包丁を右手に握る。まずはキャベツからだ。外側の葉を取り除き、軽く水洗いしてからまな板の上に置く。まずは二分の一に切る。刃先を入れ包丁の峰をぐっと押す。ザクっという小気味いい音が鳴る。
「キャベツの芯は入れて大丈夫ですか?」
横でオムライスの準備をしている雪菜さんに聞く。
「ええ。その方が食感がいいし」
私は頷くと、芯ごとざく切りにしていく。それが終わったら今度はウィンナーこれは切り込みを入れるだけなので簡単だ。斜めに三つずつ切り込みを入れる。人参とジャガイモはそれぞれピーラーで皮をむいて一口大に切る。
「手慣れてるのね」
雪菜さんから不意に声がかかった。
「ありがとうございます」
私は手を止めずに返事をする。
「今までたくさん料理してきたのが見てわかるわ。本業ですもの」
その言葉に私は手を止め、「本業?」と聞き返した。
「私、メモリーフラッグって言う喫茶店を経営してるの」
「それで最初に食べたタルトタタンも美味しかったんですね。素人が作れる美味しさじゃなかったもの」
私が言うと雪菜さんは「ありがとう」と微笑んだ。
「といっても喫茶店を始めたのはつい最近なのだけれどね。まだまだ駆け出しね」
そう言いながら雪菜さんはテキパキとチキンライスを作っていく。私も手元を動かす。
「喫茶店始めたきっかけって?」
「主人がね、外国で仕事をしていてあまり家に帰って来ないのよ。日本と海外を行ったり来たり……多忙な人なのだけれど……でも主人は楽しそうに仕事をするのよね。やりたくないことを仕事にしている人がたくさんいる中でそれってすごいことだと思うの。私もあの人見たいに趣味を仕事にできたらいいなーと思って」
「素敵です」
玉ねぎをくし形切りにしながら私は心からそう思った。
「玲ちゃんはどうなの?」
「えっ」
再び手が止まった……が今度はまたすぐに玉ねぎ切りを続行する。
「やりたいこととか何かある?」
やりたいこと………
トン、トン、トン……という包丁の規則正しいリズムとともに意識が過去へ戻る。
小学生の頃「自分の夢」を作文にするという行事があった。私はただ「静かで平和」と書いた。でもそれは今考えれば自分の夢ではないような気がする。こんな抽象的なものではなくて、周りの子供はもっと具体的なものを書いていた。パティシエだとかピアニストだとか宇宙飛行士だとか……
今具体的な夢といっても思いつかない。強いて言うなら「高校までは行きたい」とかそんなところだ。でもそれは夢とはまた違うような……
…………だめだ。思考が深みにはまる。「夢の定義」まで考えるなんて真似は中学生の私には到底無理であると判断し、思考を放棄した。
「…………あんまり、ないかもです」
濁した。はっきり「何もない」と言い切ったら引かれるような気がする。
不意に雪菜さんは「推測だけど」という前置きとともに言った。
「玲ちゃんは、今まで何かをやらされたことはたくさんあると思う。でも自分で何かしたいと思ってした行動はきっととても少ない。」
いつのまにか切り終わった玉ねぎを一か所に集めながら聞く。
「だから貴方がやりたくなるようなことをここで見つけて欲しい。貴方自身のペースでね」
雪菜さんがこちらをまっすぐ見て言った。
「…………ありがとう、ございます」
「私のペースで」なんて、「やりたいことを見つけて欲しい」なんて、そんなこと、初めて言われたから少し……びっくりした。
動揺を抑えつつ調理を進める。IHの下の棚から鍋を取り出して水、顆粒コンソメ、それから火の通りにくい人参とジャガイモを入れて煮込む。しばらくしたらさらに残りの食材をいれてさらに煮込む。
その間にヘタを取ったミニトマトを二分の一にしておき、残りのキャベツが入ったざると一緒にしておく。煮立ったポトフを塩とコショウで味を整え、ひとまず火を止めた。
「後ろの食器棚から好きなお皿4枚ずつ取って盛り付けて」
サラダを盛り付けるならガラスの皿にしよう。ポトフは取っ手付きの外がオレンジ色のスープカップがいいだろう。
盛り付けを終えてお盆に乗せ、ダイニングテーブルに四人分のスープとサラダを置く。
「ありがとう。私も完成っと」
そう言って雪菜さんもオムライスと麦茶の入ったポットとコップを持ってきた。
私がエプロンを脱ぎ再びフックにかけている間、雪菜さんは階段の上に向かって「ご飯よー」と声をかける。私はぐっと伸びをして、椅子に腰かけた。
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