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甘い夜

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「-俺も拓也さんが好きです」

そうあの子は言った。

さっきまで2人で泣きまくっていたが、突然、「部屋に来てください」と、言われた。


(よくよく考えると...これは、付き合っているということなのか?)

そんな事考えながらも、さっきの告白を思い出してしまう。

「っ....あぁ、もうっ....」

耳元まで暑くなっていた。


「拓也さん....大丈夫ですか...?」


と、不思議そうに聞いてきた。

「あぁ、大丈夫。...引越しの方はどうなんだ...?」

この話はあまりしたくなかったが、
俺はどうしても会話を止めたくなかったから、質問した。


すると、

「一応家は決まっているんですけどね、その...結構広めで1人で住むのはどうかなと思ってて。...家賃もちょっと高めだからバイトだけだときついかなぁって不安なんですよね...」

まるで笑い話のようにあの子は話をしてくれた。

ほんとだったら「そうか、」とかくらいの返事しかできない俺が、次に言うセリフも考えずに、こんなことを言っていた。


「あのさ...俺....俺も一緒に住んじゃダメか?そのっ...お金のことなら、俺の方が稼げるし、大倉くんはっ...勉強の方を専念して欲しいし、、、、なんならその、俺のご飯とか作って欲しいなって....


ダメだ、よな?」


気がついた頃には、あの子が驚いたような顔でこちらを見てきて、

「本当ですか..!!」

と少し涙目になっていた。

「少し時間はかかるが、それでももしいいなら....だけど...」


するとあの子は嬉しそうに、
「好きな人といつでも一緒にいられるなんて、夢みたいです!」


その一言を聞いて俺は思わず抱きしめてしまった。

「っ...俺なんかでいいのか...本当に、」

と聞くと、「拓也さんじゃなきゃ嫌です。」とあの子は言った。





時はもう、夜も深い頃になっていた。




抱き合った2人の中に漂う沈黙。

見つめ合う2人。


「やっぱり、大倉くんの目は綺麗だ...」

また、そんなことを言っていた。

すると、

「拓也さん....あの...もう、名前で呼んでください、よ...」


その顔がまた、たまらなく綺麗だった。


「呼んでくれないんですか...?なら、」

あの子は動き出し、俺の後ろへ回って耳元に顔を近づけた。


「拓也さん....拓也....ねぇ...名前...
言わないとやめませんよ...?」

と、囁き始めた。
俺は変に反応してしまって、時々、
「んっ」とか変な声を出したり、ビクッと反応してしまう。


「ふーん、耳弱いんですね...じゃあ、名前言ってくれたら、もっといいことしてあげます...よ。」

とあの子は意地悪そうに囁く。

俺はもう完全におちていた。
あの子の心にも、体にも。


「んっ...ぁぁ...まさとっ...」

恥ずかしながらに言った。
割と大きめの声で。


「なぁに、拓也。...もしかして、もっといいことして欲しいの?」


俺は少し悔しかった。
年下に攻められて、キュンキュンしてしまっていることが。(どこがとは言わないが)

もう、この感情はどうにもならないから
コクっと頷いた。

「拓也....意外と...っ、、じゃあ、いいことしてあげますね。」


と楽しそうに笑みを浮かべた顔をこちらに持ってきて、キスをしてきた。
まるで、鳥のような、短いキス。
その後には、長くて、ザラザラしていてる舌で口の中を貪られるような強引なキス。

あんなに綺麗な顔をして、こんなことをできるのかと、少し怖く思ったが、

俺はもう限界だった。
気づかれないで欲しかったが、あの子はまるで初めから分かっているかのように、段々と手を滑らせて、ソコへ手を当ててきた。


「ふーん、拓也さん...って意外とえっち...なんですね、もう、こんな...」

ニヤッとなにかを思いついたかのように、あの子はまた笑い、

「そろそろキツイですか?」

と聞いてきた。

「ふぇ...ぁ、ぉ、もう、無理っ...」

俺はもう、ただとけている。
30秒くらいのキスでイキそうになってしまった。

「じゃあ、もう、上はいいですね。
下をしましょうか。


あ、でも...その前に、俺の見て...舐めて...?」


あの子は意地悪だなと思った。

俺は差し出された太くて長い棒を
口いっぱいに入れたり、出したりした。

「はぁっ...拓也さんっ...上手いですねっ...めっちゃきもちぃぃっ...」

さっきまで強がっていたあの子も
まるで別人かのように喘いでいた。
その声を聞いて、また、ソコが偉いことになってきた。


「拓也さんっ...して欲しい..?もうそろそろ無理なんでしょっ...!!でも、まだっ」

そうあの子が言うと、頭を抑えられ、
太くて長い棒を口の中で小刻みにゆらされた。

「あぁっ...拓也さんっ、」

あの子はイク寸前で自分で止めていた。

すると、すぐに抜き、

「今なら俺の飲めるけど、いる?」

あんなに激しくされたのは初めてで、
俺も意識がもう朦朧としていた。
だからもう、はい、というしか無かった。


「舌だして...」

と言われ、舌を突き出すと、

熱く、少し苦い、白い液体が口の中に入ってきた。

「飲んで....俺の、飲んで...ちゃんと」

と、全部出したあと口を押えられ
耳元で囁かれた。


「じゃあ、次は拓也さんの番ですね。」

とあの子はいい、俺を押し倒して、
すぐに下のズボンを下ろし、下着の上から硬くなったのをコリコリと触ってくる。

「舐めて欲しい?慣らして欲しい?挿れてほしい?」

と意地悪に聞いてきた。
もう俺はどうにでもして欲しかった。
めちゃくちゃにいまは幸せを噛み締めたかった。

「んぐっ...ぁっ...いれてっ...」

と言うが、「ダメです。慣らします。」
と言い、下着を脱がせ、穴に指を入れてきた。

初めは1本...次は2本...最後は三本...

苦しかったけど...気持ちが良かった。

「そろそろですかね。」

今度こそ入れてくれるのかと思ったら
今度は指を入れながら俺の棒を舐め始めた。

あの下で、隅から隅まで、
先の先まで舐められる。

もう、イキそうだ。

「んっ...いくっ...あぁ」

だがやっぱり、イかせてはくれなかった。

「じゃあ、今度こそいれましょうね。」

とまるで年下を宥めるように
あの子は言って、太くて長い棒を穴へゆっくり入れていった。

言動はドSだが、やっぱり行動は優しかった。


「動かしますよっ...」

ぱんっぱんっぐちゅっ

とみだらな音が出る。

段々と激しくなって、視線も絡まり合う。

下から見てもあの子は本当に綺麗だった。


「あっんっ....おおくらくっ...あっ」

「拓也さん、名前で呼んで。」

低めの声で耳元でまた囁かれた。

「んんっ...まさとっ...いくっぁっ、、」


本当にそろそろ限界だった。


「イキたいの?...じゃあ、んー、いいや。普通にいって。」

俺はここでなにか言われると思っていたが、その期待は裏切られてしまった。


だが、さっきより、動きがおそくなった。俺が知っているのだとすれば、いくときは今までよりも激しくしてするものだと思っていたのだが...
いけなくもないが、少し物足りなかった。


「なんですか....っ、なにか言いたいことがあるなら言ってください。

言われないと俺、やらないよ?」

俺の視線があの子と重なり、
あの子はまた俺に意地悪を言う。

あぁ、もういいや。言ってしまおう。

そんな気持ちにさせてくる。


「んっ..まさとっ...イキたいからっ...もっと激しくしてっ...」


と言うと、あの子は「よく出来ました。」とニッコリ笑って腰を早く、激しく振った。

パンっパンッパンッパッ

とはしたない音が響く。

俺が
「あぁ、もう無理、いくっ、出るっ」

と言うと、まるで俺の好みを熟知したように、


「もういっちゃうの?でちゃうの?
ねぇ、拓也っ!....俺の顔みていってよ、」


と追い込みをしてくる。

「んっ、俺もやばい...拓也さん、呼び捨てにされると締まるからもっとヤバいっ」

その事に気づいたあの子はもっと激しくして、

「拓也っ、拓也っ...イケっ」

といってくる。

もう、ダメだっ。


ビュッ


俺はいった。
あの子も俺の中に暖かいのをビュービュー出している。


「はぁっ...はぁっ...拓也さん可愛いですね。はぁっ...俺もう、抑えきれないからもう1回、ダメですか?」


こんなの、断れるはずがない。
でも俺はもう限界でもある。


「おじさんはもう...体力がっ....んあっ」

そんな事、あの子は聞いてはくれなかった。




結局、朝になるまであと、4回くらいはいかされた。

棒でいかされたり、
ローターだったり、
あとは耳元で囁かれただけでだったり。










俺はもう、普通の人とは付き合えないなとも思った。



「拓也さん...俺、今一番幸せですっ」


でも、そんな事もうどうでもいいと思えた。


あの子がいるから。
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