ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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「……っ……クレード?」





煙がなくなればまさか攻撃されるとは思っていなかったと言うような顔をしながら戦マスターが現れる。



いや、完全に攻撃体制だったからね。

むしろ、商マスターを貶して(?)攻撃されないなんて思える方がおかしいよ。

どう考えてもボルギルフさんは商マスターラブじゃん。

一時間前くらいに会ったばっかの私でもわかるのに何で学園も同じだったのにわからないの?







「どうせ強さとあり得んくらいの魔力量で選ばれただけやろ。 ゼイルに負けるくらいやったら辞めろや」







ボルギルフさんは完全に戦闘態勢に入ってる。

私としては巻き込まれたくないので帰りたいが何せ戦マスターが居るのが入り口なのだ。

帰りたくても帰れないので静かに傍観する事にした。







「クレード、止せと言ってる」



「せやけど、ゼイルに難癖つけるなんてあり得んやろ? 修行言うてもどうせハーレム共とやってあまりしてへんやろうし」







結局、商マスターはやっぱり兄弟だし戦マスターが好きなの?

だから、止めるの?(まあ、部屋が壊れるのも理由なんだろうけど)







「ならば僕と戦おう、ゼイル」



「お前まで何馬鹿な事を言ってる」



「どちらが強いか証明するんだっ! ゼイル、逃げるな」







……普通はそんな理不尽な勝負は逃げたいけどねぇ。

私なら逃げる、卑怯者だと言われても逃げる。



だって、わけわかんない理由で勝負なんかしたくないじゃん。







「……わかった。 戦ってシェイルが納得するなら」





兄弟想いなんだね、商マスターは。

ボルギルフさんは何か言いそうにしているけど商マスターが決めたからか何も言わない。







「じゃあ、明日の昼に闘技場で待っているよ」





戦マスターはそれだけを言うとくるりと背を向けて歩き出した。



受付さんの事はもういいの?



不思議に思いながらも商マスターとボルギルフさんはシリアスモードに入っている。

……正直、シリアスモードに入られたら話しかけづらい。







「……ウィルさん、もう帰っていいと思いますか?」





私と同じく黙って傍観してたであろうウィルさんに声をかける。

商マスターやボルギルフさんはシリアスモードだから仕方ないよね?







「大丈夫じゃないですか? 多分、主はこれから部屋に籠もると思いますし」







商マスターは引きこもりなの?

まあ、兄弟喧嘩(?)が原因なのはわかりきってるけど。







「じゃあ、帰りますので2人に伝えておいて下さい」







ウィルさんに許可取ったから大丈夫だろう。



私が立ち上がっても2人とも何か考えてるのか何も言われなかったのでそのまま壊れたドアを通り抜ける。



決闘?

巻き込まれそうだし、面倒は嫌なので行かない。





 
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