ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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誘拐事件発生

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早朝に起きた私はいつもの様にお店の掃除をしたり料理の準備をしたりする。

あっ、ランク申請してないから今日はギルドに行かなきゃ。

ウィルさんに言われていたのをすっかり忘れてたからなぁ。



早く準備して店を始める前に行けばいいか。







「アヤ姉、おはよう」





窓ガラスを綺麗に拭いていればいつもより早くにパジャマから私服に着替えたアルフが起きてきた。

怖い夢でも見たのかな?







「おはよう、今日は早起きだね」



「うん、クロスお兄ちゃんが言ってたんだ。 今日は試験があるから早起きして準備してろって」







ギルドの高ランクの試験かな?

アルフったらもうそこまで強くなったんだねー。







「先にご飯食べる?」



「ううん、ちょっとお散歩してくる」



「気をつけて行ってらっしゃい」







まだ早い時間だけど外も明るいから大丈夫だろう。

試験するって言われてるんだったらちょっと緊張しているだろうしね。

ゆっくり散歩したら落ち着くでしょ。







「行って来ます!」





親離れってこんな感じなのかなぁ?(親子じゃないけど親代わりだし)

まだ親離れして欲しくない気持ちはあるよ。



少し寂しい気分になりながらもまた掃除を開始する。







「遅いなぁ……」





アルフが散歩に行ってから随分経ったけどまだ帰って来ない。

もしクロスと会ったとしたら絶対一緒に帰ってくるはずだし……。



もう少しリーフィとキースさんが来る時間だからちょっと留守番を頼もう。







「お姉様、おはようございますっ」



「よう、おはよう」





噂をすれば何とやらってやつ?

まあ、アルフを探しに行きたい私にとっては好都合だけどね。







「おはよう、2人とも。 来て早々悪いんだけどアルフが散歩に行ったまま帰って来ないから探しに行ってくるね」



「そうなのですの? 帰って来ないなんて心配ですわ」



「近頃物騒な事件が多いからな」







物騒な事件?

私が知らないだけでそんな事件があるのかな?

……余計に心配になってきた。







「じゃあ、ちょっと行ってくるね」







探知能力があるからすぐに見付かるとは思うけどね。

リーフィとキースさんに留守番を頼んでエプロンを外せば店を出て行く。



えっと、アルフは……。





近くだったらすぐに分かるけど遠くに居るんだったら探知能力はあまり使わないから集中しないとわからない。

目を閉じてアルフの魔力を探す……けど。



居ない?









「えっ、何で?」





アルフの魔力が見つからない?

魔力は人には絶対あるんだから見つからないわけがないのに。



しかも、ずっと一緒に居るアルフの魔力を私が間違えるわけない。





 
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