ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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誘拐事件発生

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「クロス兄ちゃんも来てるの?」



「たまたまだけどね」







って、こんなのんびり話してる時間はないじゃない。

今は侵入者どうのこうので誘拐犯が居ないけどいつ戻ってくるかわかんないし、早くこの子達を逃がさないと。



私は創造で作った鍵で全ての牢を開けて子供達を解放した。







「あっ、クロス兄ちゃんの匂いがする」



「アヤミ、大丈夫かっ?」







アルフが不意に呟いたかと思えばバンッと大きな音を立ててドアが開いた。

おいこら、私達は侵入者なんだから静かにしなきゃ。







「……大丈夫だから静かにして」







子供達は静かにしてくれてるのに何でクロスがうるさくするのよ。

心配してくれるのはありがたいけど……。



ってか、何で私は探知能力使わなかったのだろう。

探知能力使っていれば誘拐犯が居るかどうかわかったのに私の馬鹿。







「あっ、クロス。 アルフの首輪外せない?」



「ちょっと待て…………外す事は可能だが今ここで外せば敵にバレてしまう。 ギルドに帰ってから外した方がいい」









クロスはアルフに近付くと首輪を手に取り眺めていたが、私にそう言う。

首輪のくせに高度なセキュリティーでもついてるわけ?



だけど、クロスが嘘付く必要もないし信じよう。

誘拐犯が全員集合したらいくらクロスが居ても逃げれないかもしれないし。







「じゃあ、行こう」







探知能力で調べてみればまだ遠くの方に居るみたいだし、早めに退散しないと。

檻から出られた事でちょろちょろしてる子供達を纏めれば探知能力を使いながら外にと向かう。



探知能力がどうやって作動してるかわかんないし、今回のアルフの時の様にどこに居るかわからない場合もあるから気をつけないと。

そっと最後のドアを開ければやっと外に出られた。

子供達も無事みたいだしこのまま逃げ切れたらいい。





外に出られた安心感からか私は油断してしまっていた。









「動くな」







子供達を無事に外に出して安心したのがいけなかったのか。

カチャッと音がしたかと思えば私の頭に何かを突きつけられた。



よくテレビであるのは拳銃だけど、この世界にも拳銃なんてあるの?









「アヤミッ!」





クロスの焦ってる声が聞こえる。

落ち着いてるように見えるかもしれないが内心心臓バクバクだし、いつ殺されるかわからない恐怖に身体が震えそう。







「お前達はギルドの者か?」



「俺はそうだがアヤミはただの一般人だ」



「一般人がこんな所に来るのか?」







クロスと男らしきのが言い合いしてる間も私は恐怖により話せない。

話した瞬間撃たれるかもしれないし。



まだ死にたくないっ……!

アルフとまだ一緒に生きて色々楽しみたいの。



こんな怖い思いしてるのもアルフを助けたいからだし。





 
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