ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

文字の大きさ
55 / 280
誘拐事件発生

しおりを挟む



「雷よ、我が手足となりて敵を貫け“レイアロー”」







男が出した黄色に光る矢は強い風にも負けずクロスに真っ直ぐ進む。

真っ直ぐ進んできた矢を見ればクロスは軽く横に避ける。







「クロスっ!!」





ちゃんと避けれたと思った矢が後ろからクロスを狙っていた。

クロスはギリギリで避け手を前に出す。





「“フレイムボム”」





クロスの言葉に火の玉がいくつか出てくれば光ってる矢に当たり爆発した。







「無詠唱が出来るとはなかなかやるな。 だが、無詠唱ぐらい俺も出来る“シャース”」





男は遊んでいるかのような笑みを浮かべているが、少し焦っているようにも感じた。

放たれた雷の玉はバチバチと音を立てどんどん分裂しながらクロスに向かっていく。







「“シャドゴディ”」





土の壁が敵の攻撃から身を守り雷の玉は消えてなくなる。



クロスが防御ばかりになっているのは私が捕まってるからだろう、何も出来ないのはわかってたけど足を引っ張る事になるなんて落ち込む。

……このままじゃ駄目だよね。







「雷よ、出よ」





私を捕まえてる男の腕を掴めば頑張って手に魔力を貯め魔法を放つ。

魔法が全然出来ない私でも痺れさせるくらいだったら出来る。







「この、クソデブっ!」





バチバチと腕に痺れが走ったのか痛みに顔を歪めた男は左手で思いっきり私の頬を殴った。

殴る勢いが強かったので私の身体は軽く飛び地面に転がる。





「痛っ……!」





殴られて飛ぶなんて初めての経験(階段で転けて軽く飛んでお腹ぶつけた事ならある)だけど背中が痛い。

服着てるから打撲程度だろうけど痛いっ!







「テメェから殺すぞっ!」



「“レイスレイン”」







魔銃を私に向ける男にクロスはすぐさま魔法を放つ。

某亀の技みたいな感じで水が勢い良く男にぶつかった。



じゃなくて、クロスが魔法ぶつけたんだから離れないとっ。



背中が痛むが気にしてられないので私は立ち上がり男から離れた。









「“サクセルロー”」





追撃するように呪文を言えば男の周りの地面がドーム状になり、男は土のドームの中に閉じ込められる。

その様子を見ていたアルフは笑みを浮かべながらクロスに駆け寄った。









「クロス兄ちゃん、凄いっ!」







キラキラと輝かせた瞳でクロスを見上げるアルフは可愛い。

アルフが無事でよかったと私は安心するもクロスの表情はまだ硬かった。







「アルフォレッド、まだだ」





クロスの言葉と同時に男を閉じ込めた土のドームはドォンッと音を立てて爆発した。









「えっ、居ない?」





爆発した土のドームの残骸を見れば閉じ込めたはずの男が居ない。

土のドームから出る為に爆発させたのかと思ったのに……。





 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜

月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。 ※この作品は、カクヨムでも掲載しています。

母を訪ねて十万里

サクラ近衛将監
ファンタジー
 エルフ族の母と人族の父の第二子であるハーフとして生まれたマルコは、三歳の折に誘拐され、数奇な運命を辿りつつ遠く離れた異大陸にまで流れてきたが、6歳の折に自分が転生者であることと六つもの前世を思い出し、同時にその経験・知識・技量を全て引き継ぐことになる。  この物語は、故郷を遠く離れた主人公が故郷に帰還するために辿った道のりの冒険譚です。  概ね週一(木曜日22時予定)で投稿予定です。

完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-

ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。 断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。 彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。 通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。 お惣菜お安いですよ?いかがです? 物語はまったり、のんびりと進みます。 ※本作はカクヨム様にも掲載しております。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

処理中です...