ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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ルーヘン村の攻防

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ルルーゼちゃんを抱き抱えていたが痛みも何も感じない。
聞こえてきたのはゴブリンの困惑したかのような鳴き声とクロスの声。




「アヤミに手を出すな」




恐る恐る振り向くと剣でゴブリンの首を切り落としたクロスが冷たくゴブリンの死体を見ていた。




「……クロス?」


「すまない、待たせた」




まるで漫画のような登場にぽかんと間抜けな顔をしてしまったが、私を見たクロスは悲痛そうな顔をしている。
いや、確かにクロス待ちの予定だったけどクロスはクロスでやることがあったんだから謝るのは違うんじゃない?





「ルルッ、魔物が来た時は家に居るように言っただろう!」


「ごめんなさい!」





クロスの後からやってきたアルベルト君は私の腕の中にルルーゼちゃんが居るのが分かれば厳しくルルーゼちゃんを叱ってる。
ルルーゼちゃんはアルベルト君に叱られたことにショックを受けているが泣きながら謝っていた。




「すぐ終わらせるから家に戻ってろ。 アヤミさん、ルルをお願いします」


「うん、怪我しないでね」





安心感からか足の力が抜けてしまっていたが、今はルルーゼちゃんを守らなければならないので足に力を入れて立ち上がる。
ルルーゼちゃんをしっかり抱き抱えればゴブリンたちに気をつけながらアルフが待ってる家に戻った。






「アヤ姉、ごめんなさい!!」




家に戻るとアルフが泣きそうな顔をしながら私に謝ってきた。
ルルーゼちゃんのお母さんの様子がちょっとおかしくなって色々とやってたらいつの間にかルルーゼちゃんが居なくなってたらしい。
慌てて家の中や周りを探したけど見つからなかったから不安でいっぱいだったみたい。




「大丈夫よ。 ルルーゼちゃんは無事だったから」


「アルフお兄ちゃん、ごめんなさい!」




アルフに心配かけたことをルルーゼちゃんはわかっているのか降ろしてあげれば泣きじゃくりながらアルフにも謝罪してる。




「僕こそ、アヤ姉にルルーゼの事お願いされてたのに……ごめん」


「うわーん!!」




ぽろぽろと涙を流しながら謝るアルフと泣きじゃくってるルルーゼちゃん。
アルフは私が拾ってから泣くことがほとんどなかったのに、そんなに責任感を押し付けてたのかな。

よしよしと優しく二人の頭を撫でてやりしゃがんでぎゅっと二人を抱き締めた。




「さあ、ルルーゼちゃん。 お母さんも心配してるだろうから顔を見せてあげて」




心配だったのはアルフだけじゃない。
アルフからルルーゼちゃんが居なくなったことを伝えられてたらルルーゼちゃんのお母さんだって死ぬほど心配してるはず。
ルルーゼちゃんと目を合わせながら優しく言うとルルーゼちゃんは慌てて部屋に向かった。




「お母さん、ごめんなさい!!」




ルルーゼちゃんの泣きじゃくりながらの謝罪が部屋から聞こえてきた。



 
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