ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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ルーヘン村の攻防

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「何これ?」




まじまじと詳しく見てみるけど模様っぽいのが描かれてるただの丸い水晶に見えるけど。
でも、こんなのが山にあるわけないし、誰かの落とし物とか?




「これって混魔石こんませき?」


「混魔石?」




アルフも知ってるのに私だけ知らないなんて……。
……喫茶店でアルフを働かせておきながら勉強や修行までやらせてるなんて虐待にならないかな。
この世界の子供って真面目で勤勉な子が多いのかも。




「アヤミは知らなくても仕方ない。 戦闘ギルドの方で注意されてた代物だからな」


「注意って……これで何か出来るの?」


「混魔石は魔物を惑わす力がある。 人を襲わない魔物が人を襲ったり、縄張りから出ない魔物が村を襲ったり、報告は少ないが」





つまり、今回の魔物が村を襲撃したのはこの混魔石があったからってこと?
落とし物ってレベルじゃなくなってきたような……むしろ、確実に誰か人間の意図を感じるよね。





「混魔石は滅多にありません。 これを作るのは大金と時間をかけないといけませんから」


「だが、最近混魔石の発見が相次いでいるのも本当のことだ」


「……全滅した村も」




アルベルト君も学園に通ってるから知ってるのか説明してくれるけど、わざわざ時間とお金かけてまでこんなの作りたい馬鹿がいるの?
戦争とかなら内部からの破壊工作とかもあるかもしれないけど。

……ん? 戦争?


何となく嫌な予感がしたのでちらりとクロスを見れば苦そうな顔をしながら頷いた。
まさか、まじで、本当に、これって……帝国が作ったわけ?




「帝国はまだ奴隷を使って様々なことをしてる」


「……くそがっ」




アルベルト君は自分が住んでる村の近くにあったから気が気じゃないよね。
私たちが来なければ村に被害があったわけだし……いや、既に家が壊れたから被害は受けてるけど。

こんなことする帝国ってサイコパスが多いわけ?





「帝国は戦争によって領地を広げてきたからな。 次はここを狙っていてもおかしくはない」


「好き勝手しやがって!」




つまり、昔っからスパイとか混魔石とか使って内部から破壊工作をしつつ戦争を仕掛けて領土を奪ってきたってことか。
そんなことばかり続けていたら反発も凄いだろうによくやるね……。
帝王って国民に反発されても勝てるくらいに強いの?



「この混魔石は今は大丈夫なの?」


「いや、これは教会に持って行って光属性特化の魔法使いに封印してもらわなければならない。 幸いにもアルドラにも教会がある」


「なら行き道だし、私の鞄にこれ入れとこうか?」




アルドラなら私たちの通り道だから丁度いいね。
流石にこんなのを村に置いとくわけにもいかないし、私たちなら魔物に襲われてもクロスが何とかしてくれるでしょ。
鞄に入れたら私しか取り出せないから安心だしね。

時間経過しないから混魔石の効果も消せるかもしれないし。




 
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