ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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アルドラ

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「アヤ姉?」



アルフの呼びかけにハッとするけど、でも……可愛くない?
目はくりくりしてるし、髪はウェーブかかっててふんわりして、それに猫耳と尻尾だよ?
ルージュちゃんとシルク君も可愛かったけどさ。




「泊まりなんだけど部屋開いてますか?」


「はい、二人部屋か三人部屋かどちらがいいですか? あ、いいですかにゃ?」




わざわざ「にゃ」をつけるとこにあざとさを感じるけど可愛いからいいや。
店長さんにでも語尾に「にゃ」をつけなさいとか言われてるのかな。




「二人部屋を二つお願いします」


「かしこまりましたにゃ。 ちょっとお待ち下さい」




ぺこりと頭を下げると猫耳の女の子は中へと入って行く。
可愛いけどまさか獣人族の子が居るなんて思わなかったなー。
学園でも時々見かけてたけどうるさい貴族には好かれてないみたいだし、良い貴族も居るんだろうけど……この国のお姫様があれだったから……。
お姫様全員がそうとは限らないけとわ、一人見ちゃうとどうしてもね……。




「お待たせしました、こちら鍵となっておりますので魔方陣に触れさせて下さい。 無くしたらすぐに言って下さいね」




渡されたのは部屋番号が書かれたカード型の鍵だった。
これが鍵なんだったら一日だけどなくさないようやにしなきゃね。




「お代はいくらですか?」


「一泊の二部屋なので銀板2枚です。 朝夕のお食事付きだと銀板2枚と銀貨6枚になります」




一部屋一泊で銀板1枚ってことかな、他の宿がどれぐらいするなか私は分からないけど宿としたら多分高いんじゃない?
日本で考えると十万円ってことでしょう、食事も朝夕で二万だったら豪華過ぎるくらいだろうし。




「えっと……じゃあ、これで」




鞄から財布を取り出せば銀板2枚と銀貨6枚を渡す。
高いかもしれないけどお風呂があるみたいだし、少しぐらい贅沢してもいいよね。



「アヤミ、俺は俺の分払う」


「いいの、こんな時ぐらい出すよ」




クロスには付いてきてもらってるんだから宿代くらいは私が出そうと思ってたしね。
むしろ、年下に出させるなんて気が引けて無理。




「アヤ姉、お腹空いた」


「はいはい、じゃあ先に食事にしてもいいですか?」


「ご案内いたしますにゃ~」




すたすたと猫耳の子は歩き出すのでその後をついて行く。
それにしても、わざわざ「にゃ」をつけさせるなんてどんな店長さんなんだろうか。
いや、この子自身は丁寧だし、接客業的に笑顔もバッチリなんだけどさ。

猫が大好きな人なのか……それともただのド変態な人なのかちょっと気になるかも。
……ド変態だったら変に関わり合いになりたくないけど。



 
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