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二人を探して
④
しおりを挟む「アヤミ、気をつけろ。 こいつらは帝国特殊部隊の一員だ」
「特殊部隊?」
「工作から暗殺まで何でもやる奴らだ」
……クロスが言ってるのを否定しないってことは本当のことなんだね、信じていたかったけど……事実を突きつけられると辛いかも。
リーフィは何も言わずにただ静かにしている。
「ああ、王国に行ったのも、アヤミの店で働きだしたのもその為だ」
「最初から気づいていたらアヤミには近づけなかったんだがな」
「そうだな、俺もお前がこんな危ない奴だとわかって居たらアヤミの店は選ばなかったな」
今にでも戦闘が始まりそうな雰囲気だけど、私は静かにしてるリーフィが気になってる。
いつものリーフィならクロスとの言い合いが始まっても仕方ないのに。
「……帰るわよ」
「リーフィ……わかってるのか?」
「足手まといがいる中で私たちの邪魔が出来るわけないわ。 私たちの邪魔にはならないでしょう」
くすりと小さく笑うリーフィはとても美しい。
「リーフィ……?」
「本当に貴女と居た日は早く潜入が終わってほしいと思って居たのよ。 くっだらない日常、馬鹿みたいな生活、……世間知らずで騙しやすそうだったからあのお店にしたけどやっぱ止めとけばよかったわ。 貴女の甘さには反吐が出るかと思った」
……リーフィの口から出てくるのは私を否定する言葉ばかり、辛いけど……どうしてリーフィの方が辛そうに見えるの?
私がおかしいのかもしれない、私のそうであってほしいって思い込みなのかもしれない、でも……でも!
「リーフィ、何か辛い事でもあるの?」
今のリーフィがどうしても泣きそうになってる子供のように見える、そう感じてしまう。
「……それが余計な事なのよ!! さっさと帰らないとどうなるかわからないわよ!」
私の言葉がリーフィの何かに触れてしまったのか感情を高ぶらせてすぐにどこかに行ってしまった。
傷つけちゃったのかな……。
「はぁ……リーフィは仕方ねえな。 アヤミ、悪い事は言わねえがさっさと帰りな」
「キース」
「リーフィはあんな事を言ってたがアヤミの事は気に入ってんだ。 だから、キツイことを言ってでも安全である王国に帰って欲しがってる。 もちろん、俺もな」
そう話してるキースは私の知ってるキースで……。
「帝国は今は特に危ねえ、帝王が亡くなって跡目争いが激しくなってるからな」
リーフィも私を心配していてくれたんだ。
キースは私の心配もしてくれてるみたいだけど、リーフィが心配だからこそ私に話してくれてるんだろう。
働いてる時だってとっても仲の良い兄妹だったんだから。
「私に手伝える事はない?」
跡目争いとか良くわからないけど、二人が困ってるなら助けてあげたい。
私に出来ることなんてほとんどないのかもしれないけど……。
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