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戦争の予感
⑨
しおりを挟む「……あのさ、さっきから黙って聞いてれば何なわけ? お前はアヤミさんに死ねって言ってるのと同じだってわかんねえの?」
「俺はただ助けたいと……」
「助けたいならアヤミさんを巻き込まずに勝手にやれよ。 犯罪に他人巻き込むなよ」
私が何も言えずに黙ってしまったのを見かねてかレイファが私の前に出て庇ってくれてる。
「犯罪って……犯罪を犯してるのは帝国の方だろう?」
「へえ、じゃあ、他人の家に無断で侵入してるのは犯罪ではないと? 相手が犯罪者だとしてもこっちが犯罪を犯していい理由にはならねえだろ」
……一応城に侵入することは住居侵入罪になるっちゃなるのかな?
異世界の法律がどんな感じになってるのかは知らないけど、まあいいことではないよね。
「それは……」
「さっきから城に侵入した侵入したって言ってるけど普通に犯罪だからな? 他にも犯罪してそうだけどそれは俺たちには関係ねえからどうでもいいけど。 戦争嫌がって閉じ込められたって本当の話かもわからねえしな」
「でも、噂を……」
「噂は噂だろ。 本当にその中学生に会ったわけじゃねえみたいだし、わざとそんな噂流してるとか考えねえの?」
それは私も考えていなかったからちょっと私にも突き刺さるかも……。
でも、帝国が中学生って言葉を知ってるとしたら本人から教えてもらったか、もしくは他にも日本人がいるか、だよね。
日本人が帝国に居るなら色々と面倒だよね。
転生特典なのか何か特別な能力を持ってこの世界に居るみたいだからもし戦闘系の力持ってたら大変だろうし。
「そんなことして帝国に何の得が……」
「考えたら色々あるだろ。 もし、帝国が転生者の存在を知っていたら? 戦争をしようとしてる帝国なら転生者の力は喉から手が出るほどに欲しいだろうな。 お人好しの転生者を集める為に嘘を流してるのかもしれない。 むしろ、その中学生が考えたことなのかもしれないしな」
レイファは私が考えていたよりももっと色々考えてたみたい。
すらすら出て来るレイファの言葉に相田さんもどんどんと言葉を失っているのがわかる。
でも、罠の可能性は考えてた方がいいかも……。
一人の話だけ信じて堕ちて行った人を最近見たばかりじゃん。
レイファが言う通り嘘をついてる可能性だってあるんだから感情だけで動くのは止めておかないと。
「中学生がそんなこと……」
「わからねえだろ? 中学生だからって皆が皆、純粋ってわけでもねえし。 ラノベとかも流行ってたから”成り上がり”や”ハーレム”を目指してるのかもしれねえ。 実際に会ってみないことにはわからねえんだからな」
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