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クロスの気持ち、私の気持ち
⑦
しおりを挟むやっぱり同い年の子と交流した方がアルフの為になるかもしれないからね。
「では、リストル様は?」
「クロスは……初めて会った時はこの人どうだろ?って思ったけど、今は優しくて頼りになる人かな。 いつも頼りにし過ぎちゃうから気をつけようとはしてるんだけどね。 クロスも私を甘やかそうとするのは止めてほしいよ」
16歳なのにそれを感じさせないくらいだよ……。
最初に会った時はまだ他の学生の子と一緒に居たからなのかまだ子供っぽかったような気がする……あくまでも気がするだけだけどね。
「そうなのに無自覚でしたの……」
「え?」
「私から見たらアヤミさんは完全にリストル様のことを好いてるように見えます。 レイファ様、アルフくん、リストル様、お話して下さってる時の表情が違いますわ」
……え?
そんなつもりはなかったのに……ってか、私ってどんな表情してたわけ??
思わずぺたぺたと顔を触ってしまうもの仕方ないと思う。
「コーネリアちゃんの気のせいじゃ……」
「アヤミさん、もう素直になってもいいんじゃないですか?」
……素直にって言われても……。
私は本当にクロスのことをただの友達としか思ってないし……。
「仮に今、リストル様に恋仲の方が出来たら祝福出来ますか? 想像してみて下さい、何も思いませんか?」
クロスが他の女の子と付き合ったら……?
……クロスだったら可愛い女の子と付き合えるだろうね、明るくて笑顔が可愛くてふんわりしてて守ってあげたくなるような女の子。
手荒いことなんて全くしない料理も上手でクロスを支えてあげれるようなそんな子。
私と違ってクロスの隣に立ってもお似合いのカップルで、そんな女の子にクロスも優しく微笑むんだよね。
女の子だけに優しくして、……彼女が出来たらこの店にも来なくなるのかな……。
「アヤミさん……泣かないで下さい」
コーネリアちゃんは少し悲しそうな表情で私にハンカチを差し出してきた。
そっと頬に手を当てると私の頬は涙で濡れているのがわかった。
……え……何だか凄い胸が痛い……こんなに涙が出るなんて……。
「私……クロスのことが好きなの……?」
だって、クロスが他の女の子と付き合うことを考えただけでこんなに苦しいだなんて思ってもみなかった。
恋なんてしたこと一度もなかったから気づかなかったのかな……今までずっとクロスの言葉を否定してきたのに今更気づくなんて恥ずかしい。
どうやってクロスに伝えればいいのよ……。
「アヤミさん、初めてだったんですね」
「コーネリアちゃん……私……」
「大丈夫ですよ。 だって、リストル様はアヤミさんのことが好きですから。 アヤミさんの話をしっかり聞いて下さいます」
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