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転生者
③
しおりを挟む「たくさんの世界……」
「そう、私は一番目と二番目の世界しかわからないけど他にも三番目も四番目もあるかもしれない。 私やレイファは二番目の世界で死んでしまってこの一番目の世界に生まれた。 ここからはちょっと難しいけど、レイファと私では微妙に違うの」
「俺は二番目の世界では交通事故……馬車に引かれて死んだんだ。 それで帝国に生まれた」
レイファってここを夢の世界だと思っていたんじゃないの?
もしかして自分が死んでしまった時のことを思い出してしまったとか……それならきつくない?
私はあの神様に簡単に言われたから全然気にしてないけど、多分死んだ時の感覚とか思い出してしまったら多分病んでしまったかも。
「レイファ、思い出したの?」
「思い出したってかアヤミさんと会ってすぐに俺を転生してくれた神様が夢に出て来て教えてくれたんすよ。 本当は俺の意識が出てきた時に話そうとしてくれたらしいっすけど、俺がずっと夢だと思ってたんで中々来れなかったらいしです」
それは……レイファが悪いのかな?
うーん、私の場合は気付いたら真っ白な世界に居てすぐに神様と会えたから夢だと思わなかったのかも。
「レイファ様は帝国出身だったのですね」
「ああ、幻滅した?」
「いいえ、お父様の部下の方にも帝国出身の方はいらっしゃいますし、帝国出身のこととレイファ様の人柄は関係ありませんもの」
コーネリアちゃんって本当に出来た子よね、この帝国との戦争が近いって時にレイファが帝国出身って知ってもスパイとか思ってないんだ。
もちろん、スパイなんかじやないけどそう思う人だって中には居るかもしれないし。
「コーネリアちゃんは良い子だね。 因みに私は二番目の世界で死んでしまったから神様に一番目の世界に体を作って貰って今を生きてるの。 だから、ここで生まれたわけじゃないから両親は居ないね」
今でも日本のお父さんとお母さんが私の両親だと思って居るからね。
ここではアルフだけが私の家族だからアルフだけは私がしっかりと守らないと。
「まあ、俺も親とは縁を切ったんで一緒っすね!」
「私と同じ転生者や転移者は大体そうだよね。 全員が全員向こうで死んだかどうかは本人にしかわからないからね」
転移者の場合なら死んでなくて体ごと転移した可能性もあるからね、でもその場合だといきなり行方不明ってことになるだろうから日本では警察沙汰になってるよね……。
多分私が最初に会った鈍感系最強主人公っぽい男の子は確実に転生者だと思うんだよ。
まあ、私にはどうすることも出来ないし、思い込み激しい人は苦手だから関わり合いになりたくない。
最近はあの二人の嫌がらせもないから安心しているのに。
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