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貴族の事情
①
しおりを挟む時折リーフィが不穏な感じになりながらも私たち四人はのんびりとした時間を過ごした。
私とクロスが付き合ったことも不満そうにしていたけど、とりあえず認めてくれたみたいでよかった……出会った瞬間喧嘩はちょっとあれだからね。
「アルフ、そろそろご飯の準備するから手伝ってくれる?」
「うん!」
「アヤミお姉様、私もお手伝い致しますわ」
今日の夕飯は人数が多いから大変だし、アルフとリーフィにも手伝って貰うとして今日のご飯は何にしようかな。
冷蔵庫の中も確認して決めるのもいいけど、折角なんだから二人が好きだったものを作ってもいいかもしれない、久し振りだしね。
「ありがとう、今日のご飯は何がいいだろうね」
「アヤミー」
晩御飯の準備をしようと思い立ち上がるとバタンッと大きな音を立ててキースが家に入って来た。
いきなり大きな音を立てて入って来たキースにリーフィが静かに怒ってるのがわかったけど、アルフが嬉しそうにキースに駆け寄ってるのを見て何も言うのを止めたらしい。
「キース兄!」
「おっ、アルフ。 久し振りだな、少し大きくなったんじゃねえ?」
アルフの姿を見ればキースは嬉しそうな笑みを浮かべながらぐしゃぐしゃとアルフの髪を乱すように撫でている。
帝国で別れてからそんなに経ってないんだからそんなに変わるわけないでしょうに……でも、またこんな光景を見れるなんて嬉しいな。
そんな光景にのほほんとして見ていたけど、そう言えばキースは私に何か用事があったんじゃないの?
「キース、私の名前を呼んでいたけどもどうかしたの?」
「ん? ああ、ちょっと調べたことを報告しようと思ったんだが後でもいいぞ」
後でも問題ないってことならそんな大したことではないのかもしれないね、何を調べて来たのかわからないけど先にご飯を作ってしまった方がいいかな。
あまり遅くなってしまったらお風呂入る時間も少なくなっちゃうしね。
日本人としては毎日お風呂にはちゃんと入りたい。
「じゃあ、先にご飯を作っちゃうね。 因みに今日のご飯は何か食べたいものある?」
「あー、じゃあ、あのチーズが入ったハンバーグがいいな」
「駄目兄貴は野菜を食べないんで野菜たっぷりサラダでいいですわ」
確かに前もキースは野菜嫌いなのか野菜をあまり食べなかったね……。
私もナスは苦手だから料理には使わないからあまり人のことは言えないんだけど。
「野菜ならたまに食べてるぞ」
「あれは食べてるとは言いませんわ」
野菜を食べさせたいリーフィと食べたくないキースのちょっとした言い合いが始まってしまったので、私とアルフは顔を見合わせて二人でキッチンに向かった。
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