ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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「……お母さんは幸せでした。 お父さんが居て、僕が居て、お母さんは幸せだと言ってました。 お母さんはエスメラルド様のこと恨んでなんかなかったです」



アルフは泣きながら謝っているエスメラルド様を見て何を思ったのかぎゅっとエスメラルド様の頭を抱き締めて頭を撫でている。
エスメラルド様はアルフの行動に驚いたような表情を浮かべていたが、アルフにしがみつくと子供のようにわんわんと大きな声で泣いた。

アルフはそんなエスメラルド様を見つめながらも頭を撫で続けた。



「……ごめんなさい」



しばらく泣いていたエスメラルド様はだんだん落ち着いてきたのかアルフから離れるとそのまま用意されてた椅子に座り素直に謝罪をする。
アルフはそんなエスメラルド様に小さく微笑んでるし、私ももうエスメラルド様が無理にアルフを誘拐しようなんて考えなければそれでいいからね。



「いえ、私はエスメラルド様がどれほど辛かったのかわかりません。 でも、アルフは私の大切な家族なんです。 例え血が繋がっていなかったとしてもとても大切な」

「そうね……私が間違っていたわ。 ミリィの息子が居たらディサンダ様も今度こそ私を見て下さると思っていたのに……」



私的にディサンダ様のどこがいいのかさっぱりわからないけども、エスメラルド様にとってはディサンダ様は大切な人だったんだよね。
ディサンダ様はエスメラルド様を愛していなかったみたいだけど。



「アルフの伯母さんとしてまた遊びに来てください」

「ええ、ありがとう」



嬉しそうな笑みを浮かべているエスメラルド様はもうこれで大丈夫だろう。
ディサンダ様との関係はこれからどうなるかわからないけどもエスメラルド様なら何とかなると思う、もし家を追い出され平民になるしかなかったら自炊の仕方は私も教えてあげられるしね。

エスメラルド様の為にはディサンダ様と離婚した方が良さそうだし……。



「……話が纏まったなら面会は終わりだ。 後で食事はもって来させる」

「わかりました、スチュアート様」

「アヤミ・ファレス、行くぞ」



これからエスメラルド様がどうなるかはわからないけど、これからの人生がエスメラルド様にとって良い人生になればいいかな。

私たちはエスメラルド様に別れを告げるとスチュアートさんが自分の執務室に向かっているのがわかったので何も言わずについて行く。
……スチュアートさんについて行ってるだけなのに周りの騎士団の方とかが私のことを可哀想な目で見てるのは本当に気のせいにしたいんだけど……。

うん、スチュアートさんが騎士団の方にどう思われてるのかがわかるね。

 
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