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ある日の買い物 ①
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僕は今日、町の大通りへ買い物に出掛けた。
理由はもうすぐ双子の妹と弟の誕生日だからだ。
…とは言ってももうすぐクリスマスなので町はクリスマスモード。
様々なイルミネーションが大通りを飾り歩く人たちもなんだかキラキラしている。
まるで人自体がイルミネーションのように。
そんなキラキラとした人達の中をシュン達と歩く。
すれ違う人は皆、シュンやまつりの体をすり抜けていく。
そのたびシュンが
シュン「うへぇ」
と奇声をあげる。
まつり「いい加減なれなよ。私達は見えてないんだから通り抜けられて当然なのよ」
シュン「でもやっぱり気持ち悪ぃ」
まつり「それは少し分かるわ」
シュン「だろ?」
秋「二人ともごめんね」
僕は二人に謝った。
シュン「いいんだよ。さすがに秋に肩車してもらうわけにもいかねえし」
まつり「そうね」
秋「今度からはなんか対策考えるね」
シュン「おお」
ちなみに蜜柑は僕の肩の上で悠々と座っている。
そうして歩いていると
?「秋ちゃーん!」
前から女性が駆けてきた。
その人はそのまま僕に飛び付いてきた。
秋「うわっと」
なんとか受け止める。
秋「鞠さん、毎回言いますけど、飛び付いてこないでくださいよ。」
鞠「ごめん、ごめん。秋ちゃん可愛いからつい、ね」
テヘっと笑う彼女は鞠(マリ)地上に住む数少ないペルソナだ。
ちなみに彼女は地上で小学校の先生をしている。
理由は―――――――
以前僕たちはカフェでこんな話をした。
秋「鞠さんは何で小学校の先生をやってるんですか?」
鞠「そうね…私はペルソナの中では少ない地上のペルソナだから、かな」
秋「地上のペルソナですか?」
鞠「ええ。ペルソナとペルソナじゃない人、人間が少しでも共生できたら良いなと思っているの」
鞠「だから一番ペルソナになりやすい時期の、小学生が集まる小学校の先生をしてペルソナの生徒や、ペルソナと人間の間の架け橋をしているのよ」
鞠さんはニコッと微笑みながらそう言った。
でもその目は何処か遠い場所を見ていて、昔自分がペルソナとして差別されていたことを物語っているようだった。
きっと鞠さんが地上に住むことにしたのも、少しでもペルソナと人間が共生できるように小学校の先生をしているのも、全てそこが原点なのんだろう。
僕は鞠さんの何処か哀しそうな目を見てあえて踏み込んだことは聞かなかった。
――――――――――――
彼女は今も沢山の小学生のペルソナを助けていると聞いたことがある。
そんな彼女がクリスマス前のこんな所で何をしているのだろうか?
秋「ところで鞠さん、こんな所でどうしたんですか?」
鞠「え、ああ。忘れてた!」
秋「忘れちゃ駄目じゃないですか⁉」
鞠「へへ。え~と私は家族へのクリスマスプレゼントをジェンと一緒に買いにきたの」
ジェンとは彼女のペットの蛇である。
彼女の足首に小型の蛇がクルクルと巻き付いている。つまり彼女の能力は動物と話す能力だ。
でもジェンは見た目が毒々しいのでペルソナじゃない人が見るといつもビックリされている。
鞠「そういう秋ちゃんは何をしに来たのよ」
秋「僕は妹と弟の誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントをシュン達と買いに」
鞠「へーそうなの。ちゃんとクリスマスプレゼントと誕生日プレゼントは別々で用意するのね」
秋「はい。でもまだ買えてなくて…」
鞠「あら?そうなの?じゃあ私プレゼント選び手伝うわよ!私の買い物はもう終わったし」
秋「良いんですか?」
鞠「もちろん!」
秋「じゃあお願いします。」
鞠「任せて!」
そう言って僕たちはプレゼントを探しに歩きだした。
②へ続く…
理由はもうすぐ双子の妹と弟の誕生日だからだ。
…とは言ってももうすぐクリスマスなので町はクリスマスモード。
様々なイルミネーションが大通りを飾り歩く人たちもなんだかキラキラしている。
まるで人自体がイルミネーションのように。
そんなキラキラとした人達の中をシュン達と歩く。
すれ違う人は皆、シュンやまつりの体をすり抜けていく。
そのたびシュンが
シュン「うへぇ」
と奇声をあげる。
まつり「いい加減なれなよ。私達は見えてないんだから通り抜けられて当然なのよ」
シュン「でもやっぱり気持ち悪ぃ」
まつり「それは少し分かるわ」
シュン「だろ?」
秋「二人ともごめんね」
僕は二人に謝った。
シュン「いいんだよ。さすがに秋に肩車してもらうわけにもいかねえし」
まつり「そうね」
秋「今度からはなんか対策考えるね」
シュン「おお」
ちなみに蜜柑は僕の肩の上で悠々と座っている。
そうして歩いていると
?「秋ちゃーん!」
前から女性が駆けてきた。
その人はそのまま僕に飛び付いてきた。
秋「うわっと」
なんとか受け止める。
秋「鞠さん、毎回言いますけど、飛び付いてこないでくださいよ。」
鞠「ごめん、ごめん。秋ちゃん可愛いからつい、ね」
テヘっと笑う彼女は鞠(マリ)地上に住む数少ないペルソナだ。
ちなみに彼女は地上で小学校の先生をしている。
理由は―――――――
以前僕たちはカフェでこんな話をした。
秋「鞠さんは何で小学校の先生をやってるんですか?」
鞠「そうね…私はペルソナの中では少ない地上のペルソナだから、かな」
秋「地上のペルソナですか?」
鞠「ええ。ペルソナとペルソナじゃない人、人間が少しでも共生できたら良いなと思っているの」
鞠「だから一番ペルソナになりやすい時期の、小学生が集まる小学校の先生をしてペルソナの生徒や、ペルソナと人間の間の架け橋をしているのよ」
鞠さんはニコッと微笑みながらそう言った。
でもその目は何処か遠い場所を見ていて、昔自分がペルソナとして差別されていたことを物語っているようだった。
きっと鞠さんが地上に住むことにしたのも、少しでもペルソナと人間が共生できるように小学校の先生をしているのも、全てそこが原点なのんだろう。
僕は鞠さんの何処か哀しそうな目を見てあえて踏み込んだことは聞かなかった。
――――――――――――
彼女は今も沢山の小学生のペルソナを助けていると聞いたことがある。
そんな彼女がクリスマス前のこんな所で何をしているのだろうか?
秋「ところで鞠さん、こんな所でどうしたんですか?」
鞠「え、ああ。忘れてた!」
秋「忘れちゃ駄目じゃないですか⁉」
鞠「へへ。え~と私は家族へのクリスマスプレゼントをジェンと一緒に買いにきたの」
ジェンとは彼女のペットの蛇である。
彼女の足首に小型の蛇がクルクルと巻き付いている。つまり彼女の能力は動物と話す能力だ。
でもジェンは見た目が毒々しいのでペルソナじゃない人が見るといつもビックリされている。
鞠「そういう秋ちゃんは何をしに来たのよ」
秋「僕は妹と弟の誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントをシュン達と買いに」
鞠「へーそうなの。ちゃんとクリスマスプレゼントと誕生日プレゼントは別々で用意するのね」
秋「はい。でもまだ買えてなくて…」
鞠「あら?そうなの?じゃあ私プレゼント選び手伝うわよ!私の買い物はもう終わったし」
秋「良いんですか?」
鞠「もちろん!」
秋「じゃあお願いします。」
鞠「任せて!」
そう言って僕たちはプレゼントを探しに歩きだした。
②へ続く…
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