【R18】この恋止めて下さいっ!!

白夜

文字の大きさ
18 / 29

18話 ダメージ

しおりを挟む
『りょうへいっ♡…キレイな顔…その顔がえろくなっていくの…好きなんだ///』


そう言って、友也さんは俺をくるっとひっくり返す。


お決まりのバックからの行為。

これなら俺の顔を見なくて済むから…。

そして…俺にとっても好都合なんです…。

なぜって?

涙が零れてしまっても、あなたには気が付かれなくて済むから…。


俺の腰を持って、ぐちゅっと音を立てて俺のナカを突く。

ぐちゅぐちゅとナカを掻きまわすように…
ナカを味わうように…

俺の奥深くまで侵入して俺のイイトコロを突く

こんなにも奥まで繋がっているのに…

悲しいくらいに、心は繋がらない…。

『っ///…じんっ…さんっ///…じんさんっ///♡』

俺のナカで、俺じゃない誰かを想って果てる友也さん。


『う゛っ///』

それでも…、友也さんのイッた時の声が好きです。

少し掠れていて、儚げに果てるその声が好きなんです。

仁さんは、まだこの声を知らない。

俺だけが知っている特別な声だから。

仁さんよりも先に俺はその声を知ったという、優越感に浸りたいのに…

さすがにあんなに大きな声で仁さんの名前を呼ばれたら…

慣れているはずの俺だって…辛くなる

わかっているのに、虚しくなる…


特に今日のは…かなり凹んでしまうくらいの愛おしさがこもっていた


そして、冷静になって自分の言った言葉を振り返ったのだろう。  

慌てて俺に謝りだす。
『遼平っ///…ごめんっ…そうじゃなくてっ///』
気まずそうに、一生懸命に俺に謝る友也さんが不憫で仕方がない。


『大丈夫…です。…いつもですから…』


凹んだ心が…最後の一言を付け加えてしまったのだろう。

そんな事言うつもりじゃなかったのに…


『え?…いつも?…いつも言ってる?』

『大丈夫です…わかってます。わかってますから大丈夫です。』


友也さんは身を乗り出して

『えっ!俺が仁さんを好きな事わかってるの?』


………………


凹んでる俺に、そんな直球でダメージを食らわせなくても…

そんなにはっきりと聞きたくなかった…

わかっていても、もっと匂わせたりオブラートに包んで言って欲しかった…


まぁ…それが出来ないのが…友也さんなんだろうけど…

そんな凹んだ、今にも壊れそうな自分を保つために、冷静を装って問いかけた。


『見てればわかります。友也さんバレバレですから。で…どうしたんですか?今日は?何があったんですか?』

吐き出された友也さんの体液がシーツを汚していた。
それを片づけながら聞いた。


少し戸惑いながらも、もじもじと友也さんは話し出した。


『俺と仁さん…同じ部屋で…』

『はい…知ってます!』

『…お互い…おふろ上がりでいい匂いしてて…』

『はい…もっと簡潔にお願いします!!』


……


しばらく沈黙が流れてて…


『ちゅーをしてしまって…』

『まぁオトナですからね!ふたりともオトナですから!どおって事ないじゃないですか?』


本当は俺も深く傷ついていた…
好きな人が他の人とちゅーした話なんて気きたいヤツいるわけない!!


『それが…気が付いたら…つい…』

『つい…?』


『舌入れちゃって…』

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

死神に狙われた少年は悪魔に甘やかされる

ユーリ
BL
魔法省に悪魔が降り立ったーー世話係に任命された花音は憂鬱だった。だって悪魔が胡散臭い。なのになぜか死神に狙われているからと一緒に住むことになり…しかも悪魔に甘やかされる!? 「お前みたいなドジでバカでかわいいやつが好きなんだよ」スパダリ悪魔×死神に狙われるドジっ子「なんか恋人みたい…」ーー死神に狙われた少年は悪魔に甘やかされる??

借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる

水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。 「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」 過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。 ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。 孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。

ビジネス番契約ですが欠陥αに不器用に溺愛されて偽りΩは幸せです

子犬一 はぁて
BL
住販会社で働く小鳥遊駿輔は、 自分の欠落を隠しながら“普通のアルファ”として生きてきた。 新年度、彼の部下として配属された岸本雄馬。 物怖じしない態度と有能さの裏で、 彼もまた誰にも言えない秘密を抱えていた。 偶然から互いの秘密を知った二人は、 互いの秘密を守るために「ビジネスの番という契約」を結ぶ。 それは運命でも愛でもない、 合理的で大人な関係のはずだった――。 自己否定を抱えた二人が出会い、 少しずつ自分を肯定していく 救済のセラピーオメガバースBL。 ※この作品はフィクションです。オメガバースの世界観をベースにしています。一部独自設定あり(作中説明あり) ※主に攻め視点/一部受け視点あり ※誤字 横溝課長 ⇒ 正 横溝本部長 (現在修正中です) ※誤字 百田部長⇒ 正 百田先輩 (現在修正中です)

クズ彼氏にサヨナラして一途な攻めに告白される話

雨宮里玖
BL
密かに好きだった一条と成り行きで恋人同士になった真下。恋人になったはいいが、一条の態度は冷ややかで、真下は耐えきれずにこのことを塔矢に相談する。真下の事を一途に想っていた塔矢は一条に腹を立て、復讐を開始する——。 塔矢(21)攻。大学生&俳優業。一途に真下が好き。 真下(21)受。大学生。一条と恋人同士になるが早くも後悔。 一条廉(21)大学生。モテる。イケメン。真下のクズ彼氏。

同居人の距離感がなんかおかしい

さくら優
BL
ひょんなことから会社の同期の家に居候することになった昂輝。でも待って!こいつなんか、距離感がおかしい!

孕めないオメガでもいいですか?

月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから…… オメガバース作品です。

処理中です...