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幼馴染という言葉だけでは表せない僕達の関係
⑩
しおりを挟む怒りに理性が崩壊しそうな僕を家に帰ってからどろっどろに甘やかしてくれる夕凪。
手を洗うのも夕凪が後ろから手を伸ばして洗ってくれて、ふかふかのソファに座らされお気に入りの手触り抜群の猫のぬいぐるみを渡され、すぐに目の前に甘いクッキーが差し出される。
夕凪はソファの下に膝をつき、僕の口にせっせとクッキーを良きタイミングで突っ込んでくれる。
それが終わったら夕凪がソファに座って、その上に僕を座らせ背後からぎゅっと抱きしめてちゅっちゅ、ちゅっちゅと僕の項や耳の裏にキスをしてくる。
そして耳元で「汰嗚」って甘い声で囁かれるんだ。
「んぅ…耳は、だめ」
「ふふ、だからだよ」
とことん甘やかされて、甘い悪戯もされて、機嫌が治った僕を見て夕凪は満足そうに笑う。
「夕凪は僕を扱うのが上手い」
「ただ、汰嗚に僕以外のことに意識を向けて欲しくないだけだよ」
くすくすと笑い合う僕たちはまるで、この世界を嘲笑っているようだと言ったのは誰だったか…
確かに僕たちはお互いだけだから恋愛や人との関係に悩んでる人たちが変だって思う。
だって僕には夕凪がいてくれれば、他の人なんて心底どうだっていいもの。
それはきっと夕凪も一緒
Fin
_______
初めて少し性的描写に触れてみましたが、やはり表現が未熟ですね…
私には珍しく甘々なお話でした!
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