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さんにんめ
第2回
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2
転げ落ちそうになりながらも何とか石段を駆け下り、目の前の道路を横断して、電車の高架橋下を駆け抜ける。後ろは振り返らなかった。そのまま側道へ向かい、しばらく行った先に建つのが私の住むマンションだった。
私はエレベーターには乗らず、階段を四階まで駆けあがった。自宅の鍵を開けて中に入り、バタンと急いでドアを閉めてからガチャリと再び鍵をかける。
「――なぁに、そんなに慌てて。誰かに追いかけられたの?」
お母さんが驚いたようにダイニングキッチンから顔をのぞかせ、そう訊ねてきた。
私は汗だくのまま、激しく荒れた息を整えながら、
「べ、別に、そういう、わけじゃ、ないんだけど……」
「そう? ならいいけど…… どうする? シャワー浴びる?」
「うん」
答えて私は、短い廊下を抜けて洗面所へ向かった。汗びっしょりになった衣服を脱ぎ捨てるように脱衣籠に投げ入れ、がらりと風呂場のドアを開ける。
ぬるめのシャワーで汗を流し終わったころには、息もすっかり整っていた。
お風呂を出て身体を拭き、新しいTシャツに短パンを履き終えた私は、洗面所をあとにすると、ダイニングの冷凍庫を開けて中からアイスを取り出した。お母さんがお風呂上りに毎日のように食べている小さなバニラバーだ。走って帰ったうえにシャワーを浴びたあとで、何か冷たいものが欲しくて仕方がなかったのだ。
「一本貰うよ」
「どーぞー」
隣のリビングで洗濯物を畳んでいたお母さんが、間延びしたような返事をする。
冷たいアイスを頬張りながら、私はダイニングテーブルの椅子に寄りかかり、すぐそばの、ベランダへ出る窓に眼を向けた。そこからは先ほどまで居た神社の建つ小山を望むことができ、けれど神社そのものは深い深い緑の木々に覆われており、その姿を見ることは全くできなかった。
あの不気味なふたり組は、今もあそこにいるのだろうか。
狐の面を被った男と、同じく狐の面を被った女の子。どうして狐の面なんて被っているのか解らないけれど、祭りの時期というわけでもないし、場所が場所だっただけに、何とも言えない恐怖を感じた。あのふたりはいったい、本当に何者だったのだろうか。男の方は一言も喋らなかったけれど、あの視線は私を責めるように見つめていたような気がする。
それに、私が千切ってしまった麻縄と落とした鈴も気になった。縄が劣化していたのであろうとはいえ、私がやってしまったことに変わりはない。
『あ~ぁ、切っちゃったね』
あの女の子のその言葉が、再び耳によみがえる。
――もしかして、呪われたり祟られたりするような代物だったりするのだろうか?
いや、そんなはずはない。たぶん、言葉以上の意味はないはずだ。そんなもの、あってたまるものか。あんなのは形式的なものであって、切ったからと言って呪われたり祟られたり、そんな非科学的なことが起こるはずがない。そんなものはホラー映画や漫画、小説の世界だけの夢物語だ。現実にあり得るはずがない。私はそんな非科学的なものは信じない。
「……馬鹿馬鹿しい」
私は独り言ちて、小さくため息を漏らした。
あのふたりだって、ただの人間に違いない。それ以外にあり得ない。神様なんてことがあるはずがない。あれは近所に住んでいる父娘なんだ。狐の面なんて、お祭りに行けば簡単に手に入るようなものだ。私自身も、お祭りの夜店でアニメのキャラクターに混じって狐のお面が一緒に陳列されているのを見たことがある。私は欲しいとは思わなかったけれど、あれを欲しいと思う子供だってきっといるはずだ。どこかのお祭りで買ってきたものを、あの神社で父娘揃って被っていただけに違いないのだ。
まったく、人騒がせな父娘だ。腹立たしい。
私はひとり納得しながら、お母さんの方に顔を向けて、
「――っ!」
思わず目を見張り、息を飲んだ。
そこには、狐の面を被ったお母さんがいた。
洗濯を畳む手を止め、私の方に顔を向けたまま、じっと睨みつけてくる。
「え、あっ……」
言葉が出なかった。
これは、何? どういうこと? なんで、お母さんまで狐のお面を被っているの? どうして? あり得ない。だって、うちにはそんなものなかったじゃないか。そもそも、神社での出来事を私はお母さんに話していない。だから、もしこれが悪ふざけなのだとしても、そんな偶然、でも、もしかしたら――うん、きっとそう。
「――やめてよもう、驚くじゃん」
何とかそう口にしたが、お母さんは何も言わない。
ただ黙って、私のことを見つめたままだ。
「ちょっと、怖いからやめてよ」
『……怖い?』
え? お母さんの声が、なんか変。
『そうか、怖いか』
なに、これ。誰の声? お母さんじゃない。しわがれたお爺さんの声だ。聞き覚えのない、初めて聞く声。決して悪ふざけなんかじゃない。この人は……いったい……
「だ、誰……?」
訊ねたけれど、お母さんの姿をした狐面は、肩を揺らして笑うだけだった。まるで嘲るように、馬鹿にするように、可笑しそうに、しわがれた笑い声を漏らしている。
その時だった。
がちゃり、と玄関のドアの鍵が開く音がして、私は思わずそちらに顔を向ける。
恐る恐る廊下越しに覗いてみれば、そこには買い物をして帰ってきたのであろう、大きなトートバッグを肩にかけたお母さんの姿があって。
「お、お母さん――?」
私は目を丸くして、お母さんの顔をまじまじ見つめた。
「あら? 帰ってたんだ。ただいまぁ」
いつも通りの、間延びしたような声。間違いない、本当のお母さんだ。
私は思わず洗濯物を畳んでいる狐面のお母さんに顔を向けて――けれど、そこにはもう、誰の姿も見当たらなかった。
ただ畳んである洗濯物が、何事もなかったかのように、リビングに綺麗に並べられているだけだった。
「やれやれ、今日も暑いわねぁ」
お母さんは言いながら短い廊下を抜け、そして私の見つめるリビングに顔を向けると、
「あら、ありがとう、洗濯物畳んでくれたのね」
「え? いや、私は――」
「ホント、助かったわぁ。取り込んだはいいけど、今日のセールで限定のお弁当があるのを思い出してね、とりあえず先にスーパーまで買い物に行ってきたのよ。洗濯物ならあとで畳めばいいわぁって。でも良かった。あんたが畳んでくれるなんて珍しいわね。ありがとー。どうする? もうお昼ご飯食べちゃう? あんたの分のお弁当も買ってあるわよ。ほら、美味しそうでしょう?」
「……あぁ、うん」
今見たものをどう説明すればいいのか解らなくて、私はそう返事することしかできなかった。
だって、狐面のお母さんの話をしたって、信じてもらえるはずがないのだから。
私だって、今、自分が目にしたものを信じることができないのだから。
狐面を被り、お母さんの姿をした、しわがれたお爺さんの声をした何者か。
そいつはお母さんのふりをして私と話をして、気味の悪い笑い声を残して、消えてしまった。
どこへ――? 部屋の中を見渡してみても、人が隠れられそうな場所なんてどこにもなくて。
……わからない、もう、何もわからない。
そうだ、きっと暑さで頭がやられたんだ。
熱中症か何かで、私は幻を目にしたんだ。
そうに決まっている。
「――ごめん、お母さん。やっっぱり私、ちょっと昼寝するね」
「ん、そう? どーぞー」
その返事に、私はどきりとして、思わずお母さんに顔を向けた。
お母さんはそんな私に対して、戸惑うような表情で、
「え? なに? どうかした?」
「……ううん、なんでもない」
私は首を振って答えて、ふらふらと自分の部屋へと向かったのだった。
転げ落ちそうになりながらも何とか石段を駆け下り、目の前の道路を横断して、電車の高架橋下を駆け抜ける。後ろは振り返らなかった。そのまま側道へ向かい、しばらく行った先に建つのが私の住むマンションだった。
私はエレベーターには乗らず、階段を四階まで駆けあがった。自宅の鍵を開けて中に入り、バタンと急いでドアを閉めてからガチャリと再び鍵をかける。
「――なぁに、そんなに慌てて。誰かに追いかけられたの?」
お母さんが驚いたようにダイニングキッチンから顔をのぞかせ、そう訊ねてきた。
私は汗だくのまま、激しく荒れた息を整えながら、
「べ、別に、そういう、わけじゃ、ないんだけど……」
「そう? ならいいけど…… どうする? シャワー浴びる?」
「うん」
答えて私は、短い廊下を抜けて洗面所へ向かった。汗びっしょりになった衣服を脱ぎ捨てるように脱衣籠に投げ入れ、がらりと風呂場のドアを開ける。
ぬるめのシャワーで汗を流し終わったころには、息もすっかり整っていた。
お風呂を出て身体を拭き、新しいTシャツに短パンを履き終えた私は、洗面所をあとにすると、ダイニングの冷凍庫を開けて中からアイスを取り出した。お母さんがお風呂上りに毎日のように食べている小さなバニラバーだ。走って帰ったうえにシャワーを浴びたあとで、何か冷たいものが欲しくて仕方がなかったのだ。
「一本貰うよ」
「どーぞー」
隣のリビングで洗濯物を畳んでいたお母さんが、間延びしたような返事をする。
冷たいアイスを頬張りながら、私はダイニングテーブルの椅子に寄りかかり、すぐそばの、ベランダへ出る窓に眼を向けた。そこからは先ほどまで居た神社の建つ小山を望むことができ、けれど神社そのものは深い深い緑の木々に覆われており、その姿を見ることは全くできなかった。
あの不気味なふたり組は、今もあそこにいるのだろうか。
狐の面を被った男と、同じく狐の面を被った女の子。どうして狐の面なんて被っているのか解らないけれど、祭りの時期というわけでもないし、場所が場所だっただけに、何とも言えない恐怖を感じた。あのふたりはいったい、本当に何者だったのだろうか。男の方は一言も喋らなかったけれど、あの視線は私を責めるように見つめていたような気がする。
それに、私が千切ってしまった麻縄と落とした鈴も気になった。縄が劣化していたのであろうとはいえ、私がやってしまったことに変わりはない。
『あ~ぁ、切っちゃったね』
あの女の子のその言葉が、再び耳によみがえる。
――もしかして、呪われたり祟られたりするような代物だったりするのだろうか?
いや、そんなはずはない。たぶん、言葉以上の意味はないはずだ。そんなもの、あってたまるものか。あんなのは形式的なものであって、切ったからと言って呪われたり祟られたり、そんな非科学的なことが起こるはずがない。そんなものはホラー映画や漫画、小説の世界だけの夢物語だ。現実にあり得るはずがない。私はそんな非科学的なものは信じない。
「……馬鹿馬鹿しい」
私は独り言ちて、小さくため息を漏らした。
あのふたりだって、ただの人間に違いない。それ以外にあり得ない。神様なんてことがあるはずがない。あれは近所に住んでいる父娘なんだ。狐の面なんて、お祭りに行けば簡単に手に入るようなものだ。私自身も、お祭りの夜店でアニメのキャラクターに混じって狐のお面が一緒に陳列されているのを見たことがある。私は欲しいとは思わなかったけれど、あれを欲しいと思う子供だってきっといるはずだ。どこかのお祭りで買ってきたものを、あの神社で父娘揃って被っていただけに違いないのだ。
まったく、人騒がせな父娘だ。腹立たしい。
私はひとり納得しながら、お母さんの方に顔を向けて、
「――っ!」
思わず目を見張り、息を飲んだ。
そこには、狐の面を被ったお母さんがいた。
洗濯を畳む手を止め、私の方に顔を向けたまま、じっと睨みつけてくる。
「え、あっ……」
言葉が出なかった。
これは、何? どういうこと? なんで、お母さんまで狐のお面を被っているの? どうして? あり得ない。だって、うちにはそんなものなかったじゃないか。そもそも、神社での出来事を私はお母さんに話していない。だから、もしこれが悪ふざけなのだとしても、そんな偶然、でも、もしかしたら――うん、きっとそう。
「――やめてよもう、驚くじゃん」
何とかそう口にしたが、お母さんは何も言わない。
ただ黙って、私のことを見つめたままだ。
「ちょっと、怖いからやめてよ」
『……怖い?』
え? お母さんの声が、なんか変。
『そうか、怖いか』
なに、これ。誰の声? お母さんじゃない。しわがれたお爺さんの声だ。聞き覚えのない、初めて聞く声。決して悪ふざけなんかじゃない。この人は……いったい……
「だ、誰……?」
訊ねたけれど、お母さんの姿をした狐面は、肩を揺らして笑うだけだった。まるで嘲るように、馬鹿にするように、可笑しそうに、しわがれた笑い声を漏らしている。
その時だった。
がちゃり、と玄関のドアの鍵が開く音がして、私は思わずそちらに顔を向ける。
恐る恐る廊下越しに覗いてみれば、そこには買い物をして帰ってきたのであろう、大きなトートバッグを肩にかけたお母さんの姿があって。
「お、お母さん――?」
私は目を丸くして、お母さんの顔をまじまじ見つめた。
「あら? 帰ってたんだ。ただいまぁ」
いつも通りの、間延びしたような声。間違いない、本当のお母さんだ。
私は思わず洗濯物を畳んでいる狐面のお母さんに顔を向けて――けれど、そこにはもう、誰の姿も見当たらなかった。
ただ畳んである洗濯物が、何事もなかったかのように、リビングに綺麗に並べられているだけだった。
「やれやれ、今日も暑いわねぁ」
お母さんは言いながら短い廊下を抜け、そして私の見つめるリビングに顔を向けると、
「あら、ありがとう、洗濯物畳んでくれたのね」
「え? いや、私は――」
「ホント、助かったわぁ。取り込んだはいいけど、今日のセールで限定のお弁当があるのを思い出してね、とりあえず先にスーパーまで買い物に行ってきたのよ。洗濯物ならあとで畳めばいいわぁって。でも良かった。あんたが畳んでくれるなんて珍しいわね。ありがとー。どうする? もうお昼ご飯食べちゃう? あんたの分のお弁当も買ってあるわよ。ほら、美味しそうでしょう?」
「……あぁ、うん」
今見たものをどう説明すればいいのか解らなくて、私はそう返事することしかできなかった。
だって、狐面のお母さんの話をしたって、信じてもらえるはずがないのだから。
私だって、今、自分が目にしたものを信じることができないのだから。
狐面を被り、お母さんの姿をした、しわがれたお爺さんの声をした何者か。
そいつはお母さんのふりをして私と話をして、気味の悪い笑い声を残して、消えてしまった。
どこへ――? 部屋の中を見渡してみても、人が隠れられそうな場所なんてどこにもなくて。
……わからない、もう、何もわからない。
そうだ、きっと暑さで頭がやられたんだ。
熱中症か何かで、私は幻を目にしたんだ。
そうに決まっている。
「――ごめん、お母さん。やっっぱり私、ちょっと昼寝するね」
「ん、そう? どーぞー」
その返事に、私はどきりとして、思わずお母さんに顔を向けた。
お母さんはそんな私に対して、戸惑うような表情で、
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