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勇者様、今日の料理はドラゴンの肉を使ったステーキです
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水が煮沸する音が聞こえる。
どうやらさっきから煮ていたものが出来たらしい。
ここは大魔境。 一般人では絶対に立ち寄らない場所である三大禁地の一つである。
そんな中俺はほんわかと料理を作っている。
俺の仕事は主に料理。
バランスを考え、勇者一行のパーティーの日々のご飯を作るのが仕事である。
「おぉ、ライア!今日も美味そうじゃん!」
そう言って夜宿のために貼ったテントから出てきたのはミリアス・グレイヤ。
通称ミリー。 パーティーの暴れん坊にして、ムードメーカーである。
ちなみに役職は…………
「あたし今日回復系の魔法結構使ったから疲れてるんだけどさ、あとどのぐらいでできるの?」
ヒーラー……というか聖女様だ……。
「あぁ、あと10分はかかるかな?」
……………。
無言が続く…………。
「でさ、あんた…………いつこんな食材を取ってきてるわけ? 私たち今日『ドラゴン』なんて倒してないんだけど?」
「え? 普通に取ってきたよ? あ、ごめん、もうすぐ出来るから他の人たち呼んでくれないか?」
……………。
またもや無言が続く………。
「わかった…………」
あ、そういや。 今日使った酒でもうストックがなくなったな……。
「飯できたかぁ?」
そうやってテントから出てきたのはパーティーのタンク役であるゴードン・アリアンロットさん。
ゴードンさんは元傭兵、元アンディアル帝国騎士団団長という頭はスキンヘッド、ちょい髭生やした結構お偉いさんだが、何故だか今俺たちと一緒に旅をしている。
「あと少しでできますよ」
「今日こそお前の強さを飯で教えてもらうぜ?」
「何言っているんですか? それより、はい、これテーブルに運んでください」
「任せとけ!」
「いい匂いがしますねぇ~」
そう言って次にテントから出てきたのは二重人格の持ち主、普段はおっとりお姉さん、シルシィー・ルコットさん通称シル姉さん。
しかし事戦闘になると一気に性格が反転し、殺戮の天使になる。
「どうかしましたかぁ~?」
「あ、いえ。 なんでもないです」
そしてテントから遂に出てきたのが……
「ご飯できた?」
「今お皿を出してますよ」
「そうか……なら手伝えることはあるかい?」
テントを出ていきなり料理の手伝いを申し出てくれたこの方こそ、私たちのパーティーのリーダー!
「ありがとうございます、勇者様」
勇者、アルへリア・リカリバー様です!
「アル!?そんなにいっぺんに運んだら!?」
【パリィン!!】
「あぁあ、ライアの食器コレクションが……」
「これは大目玉だね、アル……」
「今まで楽しかったですよぉ~……」
「あ、やばい……流石に今度こそライアに殺される……」
ちなみに僕が事の真相を知るのはこれから5分後のことである。
そんなこんなで僕たちは楽しく魔王撃退に向けて冒険をしています。
冒険が始まってまだ3ヶ月ほどですが、勇者様に迷惑をかけないよう僕も頑張って料理を作っていきたいです!
どうやらさっきから煮ていたものが出来たらしい。
ここは大魔境。 一般人では絶対に立ち寄らない場所である三大禁地の一つである。
そんな中俺はほんわかと料理を作っている。
俺の仕事は主に料理。
バランスを考え、勇者一行のパーティーの日々のご飯を作るのが仕事である。
「おぉ、ライア!今日も美味そうじゃん!」
そう言って夜宿のために貼ったテントから出てきたのはミリアス・グレイヤ。
通称ミリー。 パーティーの暴れん坊にして、ムードメーカーである。
ちなみに役職は…………
「あたし今日回復系の魔法結構使ったから疲れてるんだけどさ、あとどのぐらいでできるの?」
ヒーラー……というか聖女様だ……。
「あぁ、あと10分はかかるかな?」
……………。
無言が続く…………。
「でさ、あんた…………いつこんな食材を取ってきてるわけ? 私たち今日『ドラゴン』なんて倒してないんだけど?」
「え? 普通に取ってきたよ? あ、ごめん、もうすぐ出来るから他の人たち呼んでくれないか?」
……………。
またもや無言が続く………。
「わかった…………」
あ、そういや。 今日使った酒でもうストックがなくなったな……。
「飯できたかぁ?」
そうやってテントから出てきたのはパーティーのタンク役であるゴードン・アリアンロットさん。
ゴードンさんは元傭兵、元アンディアル帝国騎士団団長という頭はスキンヘッド、ちょい髭生やした結構お偉いさんだが、何故だか今俺たちと一緒に旅をしている。
「あと少しでできますよ」
「今日こそお前の強さを飯で教えてもらうぜ?」
「何言っているんですか? それより、はい、これテーブルに運んでください」
「任せとけ!」
「いい匂いがしますねぇ~」
そう言って次にテントから出てきたのは二重人格の持ち主、普段はおっとりお姉さん、シルシィー・ルコットさん通称シル姉さん。
しかし事戦闘になると一気に性格が反転し、殺戮の天使になる。
「どうかしましたかぁ~?」
「あ、いえ。 なんでもないです」
そしてテントから遂に出てきたのが……
「ご飯できた?」
「今お皿を出してますよ」
「そうか……なら手伝えることはあるかい?」
テントを出ていきなり料理の手伝いを申し出てくれたこの方こそ、私たちのパーティーのリーダー!
「ありがとうございます、勇者様」
勇者、アルへリア・リカリバー様です!
「アル!?そんなにいっぺんに運んだら!?」
【パリィン!!】
「あぁあ、ライアの食器コレクションが……」
「これは大目玉だね、アル……」
「今まで楽しかったですよぉ~……」
「あ、やばい……流石に今度こそライアに殺される……」
ちなみに僕が事の真相を知るのはこれから5分後のことである。
そんなこんなで僕たちは楽しく魔王撃退に向けて冒険をしています。
冒険が始まってまだ3ヶ月ほどですが、勇者様に迷惑をかけないよう僕も頑張って料理を作っていきたいです!
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