吸血鬼の読切小説纏め

朝比奈*文字書き

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夜に堕ちる、記憶の檻(ジェム×遼河雅)

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※注意※  
・18歳未満閲覧禁止/R-18作品です  
・吸血・記憶改変・軽度の監禁・依存・執着・独占欲・快楽堕ち描写を含みます  
・暴力的・強制的に見える表現、倫理観の薄い行為が含まれますが、フィクションとしてお楽しみください  
・甘々ですが“常識的な恋愛”ではない部分が多々あります  
・無理な方はご注意ください(全編、受け視点)  
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学費のため、夜の仕事をしていた大学生・遼河 雅(りょうが まさ)。
ある日、彼の前に現れたのは美貌と香水の香りを纏った謎の男・ジェム。
ひと目見ただけで分かった。「この人は、普通じゃない」と――

けれど気づけば、彼の優しさにほだされ、指先に、声に、香りに、溺れていく。
キスを交わすたび、身体を重ねるたび、雅は知らず知らずのうちに“何か”を失っていく。

「お前は私しか知らない」
「私以外のすべてを、忘れろ」

記憶は書き換えられ、世界は塗り替えられる。
ジェムしか知らない雅と、雅しか見えないジェム。
甘く優しく、けれど狂おしいほど歪んだ愛は、やがて2人を“誰にも壊せない関係”へと導いていく。

――これは、優しい執着に溺れていく記憶喪失BL。

「ジェムさんのこと、もっと知りたい」
「なら、一緒に壊れてくれ」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「雅くん、少し変わった感じのお客様なんだけど大丈夫?」
「変わったお客様?」

時間は24時回っていた。
雅の終了時間は夜中の1時。

「髪の毛が長い方です」
「(髪の毛が長い?…普通じゃないの?)大丈夫ですよ、行けます」
「じゃあ、準備できたらお願いね」
「はーい」
数分後に受付に向かい、エレベーターの中でそのお客さんと合う。

「わぁ……」
雅が思ってた人とだいぶ違い、惚れたような声を出す。
「ん?」
「あ、雅です、よろしくお願いします!」
そう言って頭を下げる。
「よろしく、私みたいな人は初めてか?」
「はい!めっちゃ綺麗なお顔してますよね、背も高くて、目も綺麗です」
「ありがと…そこまで褒められた事ないな」
「僕みたいな普通なので良かったんですか?」
「普通の子がいんだ、雅くん、健気そうで」
「よく言われます」
ニコニコしながら、お客さんと話をする。
「雅くん、笑顔素敵だね」
そう言いながら、少し背をかがめ雅の頬を撫でるように触れる。
「わ…あ、あの…お名前!お名前聞いてなかったです!」
いきなりでびっくりし、話を変える雅。
エレベーターが開き、雅が手を繋ぎホテルに向かう。

「ジェムだ」
「わ、外国の方ですか?日本語めちゃくちゃうまいですね!」
「もう、こっちに来て長いからな、あ、さっき頬に触れたのは嫌だったか?」
「あ、いえ、びっくりしちゃって」
「外国の方はあまり来ないのか?」
「あんまり来ないですねー、僕は初めてです…でも、ジェムさんで良かったです、優しそうで紳士的な感じが好印象です」
「雅くんは褒め上手だな…ホテルはここでいいか?」
「あ、ここ結構高いですよ?今宿泊料金になってるし」
「じゃあ、雅くんが嫌じゃなければ、このまま宿泊の時間まで入れるか?」
「でも……料金…高くなっちゃいますよ?」
「お金は気にするな、持ってる」
「(ちょっと変な人?)じゃあ、ちょっとお店に聞いてみますね?」
ホテルに入り、ジェムは1番いい部屋を選び部屋に向かう。
雅はお店に電話をし確認を取る。

「ジェムさん、ここめっちゃ高い部屋じゃないですか」
「そっちの方が良いだろ?」
「嬉しいです、僕1回来てみたかったんですけど、中々来れなくて…あ、後お店の方も大丈夫でした!」
「ありがとう、じゃあこれ」
そう言って雅に料金を渡す。
「え、多いですよ…これ」
びっくりして雅は慌てて多い分を返す。
「いいよ、チップで貰って」
「えー…こんなにいんですか…」
お店の料金含め25万程入っていた。
「良いよ、貰って…何か飲む?お酒とか飲める?」
「少しだけなら!」
「分かった」
そう言うとジェムはホテルの部屋にあるメニューを雅に渡す。
「(高い…)…あ、あの…」
「何?」
「お酒…よく分からなくて、ジェムさん詳しいですか?」
「あぁ、お酒は好きだから詳しいよ、どういうのが好き?」
「…んー飲みやすいのが…」
「味は?」
「甘いの!……あ…甘いお酒が良いです」
雅は思わずタメ口になってしまい喋り直した。
「気にしないで…じゃあ甘いやつだと、これくらいかな」
メニューは甘いのは1つしか無く、食べ物は?と雅に聞く。
「ジェムさんは食べます?」
「私はこの時間食べないから大丈夫だよ」
「僕だけ食べるのは申し訳ないので、お酒のみで大丈夫です!」
「そう」
そう言ってジェムは電話を取りメニューを注文する。
数分後部屋のチャイムがなり、注文を受け取る。
「どうぞ」
「わ、ありがとうございます…ってポテトも頼んだんですか?」
「雅くん、お酒弱そうだし何か食べながらの方が飲みやすいと思って」
「ありがとうございます…わざわざ、すみません」
「お酒飲んで少しゆっくりしよう」

数分後。

「ジェムさん~僕今後どぉしたらいんですかぁ…」
泣いていた。
「雅くんは酔ったら泣き上戸になるのか」
「もう、僕無理です~こんな仕事~ふぇ~ん」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになる。
「ほら、鼻取れ」
雅の鼻にティッシュを付け鼻をかます。
「ずみまぜん」
「雅くんは甘えんぼだな?」
「そんな事ないです!」
目と鼻を真っ赤にして言う。
「お風呂入ろうか」
「あ、じゃあ僕お風呂ためてきます」
足元を少しふらつかせながらお風呂に行く。
「大丈夫?」
「大丈夫です!」
「雅くんが心配だから私も行こう」
雅が風呂のドアを開けた瞬間、ドアの段差で足を引っ掛けてしまう。
「あ…」
ジェムが軽々雅を手で掴んで片手で抱っこされていた。
「…あ…すみません」
「私こそすまないね、お酒弱いのに飲ませてしまって」
「そんな…僕が」
「今日はお詫び込めて、私が雅くんを介抱していいか?」
雅はジェムに片手で抱っこされ、ジェムの顔と物凄く近い。
目が合うと、思わず吸い込まれそうで、綺麗だった。
「なんだ?」
「…あ…すっごい目が綺麗で…」
片手で抱っこしたまま、ジェムはお風呂のお湯を溜める。
「…私あまり明るい所苦手なんだが…ガラス張りのお風呂だから、部屋の明かりだけでも良いかい?」
「…え、あ、はい、大丈夫です」
そう言いながらジェムはお風呂を出ると、雅をベッドの所に座らせ、服を脱がせていく。
「…あ、自分で…」
「今日は私に任せて…何もしなくていいから」
ゆっくり脱がされ、雅は恥ずかしくなる。
「綺麗な肌だ…白くて」
ジェムの指が雅の体を這う。
雅の手を取り、手の甲に唇を落とし、そのまま雅の指に舌を這わした。
「…ん…」
雅は思わず声が漏れ、自分の指を舐められてるジェムと目が合う。
「顔がうっとりしてるぞ…」
ジェムも服を脱ぎながら、雅の耳元に近付き
「もっと欲しいか?」
と囁く。
「わっ…」
思わずびっくりした。距離が近いジェムの甘い香水の匂いが鼻を掠め、耳に声が響く。
そして、再び片手で抱っこされお風呂に。
「ジェムさん…体調悪いんですか?」
「どうしてだ?」
「体温が低くて冷たい感じがします」
「元々体温が低くてな」
「そうなんですね」
「立てれそうか?」
「はい」
雅を立たせ、体を洗って行く。
「んっ…あ、あの…」
「何?」
「僕も洗います」
「ダメだよ、足元ふらついてるんだから」
「でも…」
「でも?」
「…ジェムさんの…触り方…気持ち良すぎて…だから」
「それなら、余計無理だな……今日はこれで終わりか?」
「あ、はい」
「頭洗うか?」
「あ、後で洗います」
「洗ってやる」
シャワーをかけられ、頭をジェムに洗われる。
「人に洗ってもらうの気持ちいいですね」
雅はお風呂が気持ち良くでぽわぽわした気分になる。
「髪の毛柔らかいな」
「髪の毛よく褒められるんです」
「髪の毛もいいが、私は雅くんの肌が1番好きだな…」
ジェムの喉が静かに鳴る。
髪の毛を洗い、一緒にお風呂に浸かり、ジェムが背後から抱き締める形になる。
「ジェムさんの身長だと、このお風呂小さいですよね?」
「そうだな、少し窮屈だ」
ジェムは雅の首元に顔を近づける。
「雅くん、すごく甘い匂いがする」
「え…香水キツかったですか?」
「香水もいい匂いだ」
「(香水…も?)…臭くないですか?」
「全く…」
首元にヌルッと舌を這わした。
「ひゃっ!」
「あ…すまない」
「びっくりしました!」
「雅くんの肌が白くて綺麗で…つい」
雅の体をジェムの手が這っていく。
「何処も綺麗だな」
耳元でここも、ここも…と柔らかい突起に指を滑らせ、ウエストライン迄滑らせていく。
「あ、あの…ベッドに行きませんか?」
雅がそう言いながら振り向くとキスをされた。そのまま顎に手を添えられ、顔を固定され、舌を絡ませる。
「ふっ、んっ…」
「ここでは出来ないか?」
いきなりの事で雅はジェムの唾液を飲み込んでしまい、目がとろーんとし、息が上がる。
「はぁっ…」
「何も言わないのか?」
(なんか頭がフワフワする…酔いが回ってきたのかな)
お風呂から出ると、雅を壁に立たせる。
「私が分かるか?」
身長差で見上げる雅。ジェムは指を絡める。
「…ふん…ジェム、さん」
ふにゃふにゃした声で喋る雅。
「もっと呼んで」
お風呂から出たはずなのにジェムの香水が雅の鼻を掠め、徐々に刷り込まれていく。
「…ジェム、さん」
「いい子」
そう呟くと、ジェムは雅の体を拭き、抱き抱えベッドに連れて行く。
雅をベッドに寝かせる。
「私の名前を呼んで」
「ジェムさん」
「目を見て」
吸い込まれそうな瞳にドキッとする雅。
凄く綺麗です、そういいながら無意識にジェムの頬に触れる。
「もっとジェムさんに…触れていたいです(あれ…本音…?口が勝手に)」
雅はあっと驚き、すみませんと驚きながら手をパッと離す。
「こんな風にか?」
雅の手を取り自分の頬に触れさせる。
「凄く甘い匂いがする…さっきより強くなったな」
手首を鼻の近くに持って行き、そのまま舌を這わす。
「雅くん」
「…なに?」
「食べていいか?」
雅の目の光が一瞬消える。
「…はい」
雅の手首に牙を当てゆっくり噛み付く。
「んっ…ぁ…」
何も考えられず、ジェムの方を見ると獣の様な目をしていた。
「…ぁ…ジェム、さん」
吸血が終わると血を拭い雅にキスをする。
「ふっ…んっ…体…力入んない」
酩酊したような不安げな雅の声。
「大丈夫だ」
雅の白い肌にジェムの手が触れ滑らせていく。
「んっ…」
柔らかい突起にジェムの舌が触れると雅はピクッと体が反応する。
「あっ、やだ」
「吸われるのが好きなのか?」
「んっ…やだ…今日……変…いつもこんなんじゃ、ないのにっ…」
「こっちもいつ間にかトロトロ」
雅のアレに触れるとビクッとする。
「そこ…やだ…僕が……しなきゃなのに…」

ジェムに何度もイカされて、そのまま雅は深い眠りに落ちてしまった。

--朝。

「はっ!!…あっ!ジェムさん昨日はすみませんっ!!せっかく呼んでもらったのに…」
ジェムは起きていた。
「全然気にすることないよ?それより雅くん、手首の傷は大丈夫?」
「あ…(ん…これ…いつ)」
「昨日家出る前に怪我したって言ってたよ?酔ってたからあんまり覚えてないかな?」
「そうなんですか!…うわぁ…僕変なこと言ってませんでした?」
「うん、大丈夫だよ、そろそろ時間でしょ?」
「あ、ほんとだ…楽しかったです、ありがとうございました!…あの、また良かったら呼んでください」
深々と頭を下げ部屋を出る。

「すごく純粋な子だ」

暫くして、ジェムも部屋を出た。

数週間後。
たまたま仕事帰りの雅に出会った。
「あ……ジェムさん、こんばんは」
「こんばんは、雅くん今仕事帰り?」
「はい、今日は客層悪くて疲れました…明日かお休みなのが救いです」
笑いながら喋る雅。
「雅くん、もし雅くんが嫌じゃなければ…うち来る?お給料は払うよ?」
「あ、いや、悪いです……ジェムさんも忙しいだろうし」
「君と一緒に居たいんだけど、ダメかい?お金の心配なら今渡せるし」
「でも……」
その瞬間雅から甘い匂いがフワッと香る。ジェムは口元が緩み雅の腕を掴み、抱き寄せる。
「わっ」
「それはOKと捉えていい?」
「……ジェムさんには……隠し事出来ないですね」
「じゃあ、行こうか」
ジェムに腰に手を回され、歩く。雅は段々と何故か眠くなる。
「眠いか?」
「……ん…少しだけ」
すると身体がフワッと浮き、お姫様抱っこされた。
「えっ……ぇ」
「寝ていいぞ、家まで運んどく」
その言葉で雅は眠りに落ちてしまった。そして、黒い羽を広げ家まで飛んでいく。


雅が目を覚ました時は既にジェムの家の中でベッドの上に居た。
「あ…」
ジェムが雅を眺めている顔が目に入る。
「あ…すみません……重かったですよね?」
「全然軽いよ…何か飲む?」
薄暗い部屋で動くジェムに口を開く。
「目、いんですね?…僕、この明るさだと転けそうです」
「まぁ、明るいのが苦手だから、ずっとこの生活してるからね、あ、お給料そこに置いてあるから」
小さなテーブルに封筒が置いてある。
「中身ちゃんと確認してね?」
「あ…はい……あの」
やはり封筒の中身が多い。
「何?私の気持ちの分も入ってるから、気にせず貰って」
「前も沢山チップ貰っちゃって…」
「お金に困ってるからこの仕事してるんでしょ?」
「はい」
テーブルに水を置かれる。
「どうぞ、お水だけど」
「ありがとうございます」

水を口に含み喉が鳴る。その瞬間自然と心拍数が上がっていく。

「雅くん?」

問い掛けるジェムの声が響く様に聞こえ、遠のく。

「…ジェムさん…」
記憶のそこからジェムの匂いが思い出すように掠め、頭がぼーっとしてくる。

「おかえり、君の家だよ」
「…ただいま」

ジェムはベッドに腰掛け、ベッドの背もたれに寄りかかっている雅の頬に手を撫でる様に添える。雅の目はじわ~と光が無くなっていく。
「今日、お仕事どうだった?」
人形のように力が入らず口だけが動く。
「今日…嫌なお客さんばっかで…ジェムさんみたいな優しい人居なかった」
「私にどうして欲しい?」
「…ジェムさんに…忘れさせて欲しい」
「お仕事疲れたな」
優しい口調で雅に問い掛け、キスをしながら雅の頭を支え、そのまま横に倒した。
「今日は何もかも忘れろ…私の事だけ考えろ」
「…うん」

Vergiss alles außer mir.J私以外の全てを忘れろ

そう耳元で唱えると赤黒い煙の様な物が雅の頭を包む。

「お前は私しか知らない」

今まで無い感覚に息が詰まり、涙が零れる。
煙の様な物が無くなると雅は目がパチッと開く。

「ジェムさん、僕……」
「ここに居る」
「僕……ジェムさんの事…すごく気になるんですけど…おかしいですかね?」

今まで通りの雅で性格も変わってない雅。違うのは記憶だけ。全ての記憶がジェムにすり変わっている。

「変じゃないよ」
「後…凄く前からジェムさんの事知ってる気がして…今なんか凄くドキドキしてます……凄くジェムさんお付き合いしたいです」
「そうだな、雅と付き合うのは運命なのかもな」
「いっぱい触れたい…」
「あぁ」
雅に体にジェムの手を滑らせる。
「雅にマーキングしたい」
「いいよ、ジェムさんの好きにして」
そう言うと、雅の服をぬがし、噛み跡、キスマークと付けていく。
「ふっ…」
「雅、名前呼んで」
「ジェムさんっ…んっ」
雅の首筋に噛み付き吸血をする。
「ふっ…んっ…あ、それ…やだ」
「嫌か?」
「嫌じゃ…ないっ…」
「雅、愛してる」
「僕も…愛してます……んっ、ぁ」
柔らかい突起に舌を這わせ、牙の後を付けていく。指を絡ませ握る。
ジェムが至近距離でジェムの香水の匂いが鼻を掠め、ジェムの声、吸血で頭がフワフワする。
「…ぁ、ジェムさんっ…フワフワして…怖い」
「何が怖いんだ?」
「…壊れそう」
「人間は壊れやすいからな…」
ジェムはゆっくり雅を起こし、背後から抱き締める体制にすると雅はジェムの中にすっぽり収まる。
「これで安心するか?」
雅の耳元でジェムの低く心地良い声が耳に響く。
「うん」
首元に舌を這わし、痕を付けていく。
「んっ…ぁ…はぁっ」
柔らかい突起に触れる度、雅はビクッと身体が反応する。
「雅…これはどうしたんだ?」
雅のアレに触れると透明な糸が引く。
「…ジェムさんっ…が、気持ち、いい…事…するから…」
「気持ちいい事は嫌いか?」
「…やだ…ジェムさんとなら…いっぱい…したい」
「こっち向いて」
雅がジェムの方を向くと、顎を掴まれキスをされ舌を絡ませる。
「ふっ、んっ…」
トロトロになった雅のアレも扱かれ、息が上がる。
「んっ…ぁ…ふ」
敏感になり、雅はジェムの体を叩くが手が止まらずそのまま吐き出してしまう。
「あ…やだ…」
思わず泣いてしまった。
「気持ちよかったか?」
「…僕だけ…僕だけ…イッちゃった」
「なぜ泣くんだ?」
優しい声色で背後から抱きしめる。
「だって…僕だけ…」
「雅だけじゃダメなのか?」
「…ジェムさんとイキたかったです」
「そんなに?」
「はい」
「分かった」
雅をトンッと押し倒すと、ジェムは服を脱ぐ。
自分の指を舐め、雅のアレにあてがい滑り込ませていく。
「んっ…」
ジェムの長い指が雅のいい箇所に当たり、身体が震える。
「そこ…んっ…ぁ…やだっ、また…僕だけ…」
身体が大きく震えた。
「俺が入れる前にイッたのか?」
「ぁ…ごめんなさい」
泣きそうな顔でジエムを見る。
「泣くな、また、気持ちよくしてやる」
ジェムのモノが雅のアレにあてがい、ゆっくり中に入って行く。圧迫感が迫り、雅の息が詰まる。
「あぁっ…」
「苦しいか?」
「す、少し…」
「まだ、半分も入ってないんだが」
「…全部入ったら…僕…壊れる?」
「さぁ?ここまでは行くかもな?」
下腹部をトントンする。少し不安で体が強ばる。
「大丈夫、信じろ、痛くは無いから」
ゆっくり雅の中に沈み込ませ、雅とキスをしながら、ゆっくり腰を動かす。
「んっ、あっ…ふっ…あ、だめっ、奥…奥ダメ」
「お腹の上から感触が分かるぞ」
全身に鳥肌が立ち、目がチカチカする。
「ん゛っあ゛ぁっ!」
腰を打付ける度水音が響く。
「やだっ、待ってっ!!」
パニックになり、ジェムの腕を力強く掴む。
奥にズンと響く度、体が仰け反り、震えが止まらなくなる。
「あっ…あ、ぁ」
「一緒にイキたかったんだろ?」
「あ…無理っ…あっ、あ゛っ」
その瞬間細かく潮を吹いた。
「やだっ、奥っだめっ…」
口も閉じれず涎が口元からこぼれる。
「そこっ…無理っ、イッちゃうっ」
胸元まで飛ばし、ジェムも奥で吐き出しズルッと抜かれる。
「満足したか?」
「…うん…気持ち良かった」
雅の頭を撫でる。
お風呂に入れ、服を着替えさせ、ベッドに運ぶ。

「お休み」

そう言うと雅は眠りに落ちる。


--次の日。

雅は店を辞めジェムの家に居る。
そして雅の家には、語学留学の為海外に行くと置き手紙を置き一生暮らせるお金が振り込まれていた。


雅は時々変わった夢を見る。

優しい顔で女性の声で雅の名前をいつも呼んでいる。


end
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